金融危機の影響は日本では比較的小さいと言われていますが、影響は出
ているようです。
三菱UFJフィナンシャル・グループ など6大銀行グループは今年9月
中間期に
■ 株式の減損処理 : 総額2800億円
■ 不良債権処理 : 7200億円
と、で前年同期の2倍近くとなる株安と景気減速を主な要因とする損失を1
兆円計上するようです。( 不良債権に関しては、前年同期の2倍近くと
なる数値になっています。)
不良債権は増勢が見込まれ、株価の低迷は収益や財務に打撃となり、今
年の夏頃とは状況が変わってきたように思われます。
【 三菱UFJ 】と 【 りそなホールディングス 】 は、9月中間期
の連結純利益が
■ 三菱UFJ
連結純利益 : 1000億円(前年同期比▼61%)
■ りそなホールディングス
連結純利益 : 850億円(前年同期比▼29%)
とともに減少した事を発表しています。
【 みずほフィナンシャルグループ 】 の9月中間期は
■ みずほフィナンシャルグループ
連結純利益 : 940億円
とじつに 【 7割減 】 にまで落ち込んでいます。
また、
■ 三井住友
■ 住友信託
■ 中央三井トラスト
も10月に入って業績下方修正を発表しています。
金融もそうなのですが、保険業界も厳しいようです。
三井住友海上グループホールディングスなど上場生損保7社が3公表した
2008年4―9月期の評価損の合計額は1147億円に達しているようです。
T&Dホールディングスは先月末に、評価損計上などで4―9月期の業績見通
しを下方修正したほか、先月末までに評価損を公表したのは
■ 三井住友海上
■ T&D
■ あいおい損害保険
■ 日本興亜損害保険
■ 富士火災海上保険
■ ニッセイ同和損害保険
■ ソニーフィナンシャルホールディングス
の7社で、最も大きかったのは三井住友海上で、破綻した米リーマン・ブラ
ザーズ関連の125億円など合計で
【 450億円 】
となっているようです。多分に、第4・四半期は経済がより厳しい状況にな
ることが予想されますから日本も安全と言う訳ではないと言えるのかもしれ
ません。