とうげいの茶屋

Sunao Koizumi  
小泉すなお

水蒸気爆発

2007-10-01 | こねもの・陶芸
陶土というのは、大きな塊はなかなか焼くことが出来ない。
というのも、外側が充分乾燥しても、中の芯部分が乾燥しないからだ。
だから大物の場合、塊のように見えても、たいてい中は空洞であったりする。
そして中の水分を残したまま窯に入れるとどうなるか・・・。
爆発するのである。水蒸気爆発である。

これを過去に3回ほどやってしまった(恥ずかしいなあ)
それはもう音も大きいし、ものすごい爆発の仕方をするのだ。
粉々になった破片が、ほかのモノにも降り注ぎ・・ひと窯ほとんどダメにしたことも。
たいがい慌ててた時とか、こちら見込みが甘かったからなのだが。

この爆発300度前後でおこるので、その温度になる頃は窯の近くで耳を澄ませている。
ちょっと心配な時、何事もなく上がっていくと、ああ良かったとほっと安堵。

写真は乾燥して白くなり出したネズミ達。
この白くなり加減で、乾燥が分かります。