節分もすぎましたが冬将軍がこれでもかとラストスパート。
花粉の尖兵もすでにやって来て、何もそんなにがんばらなくてもいいのに。
へっくしょん!
昨日は横浜人形の家の追悼特別企画 『後藤由香子展 ~時空を超えた愛の贈り物~』に行って来ました。
この時期に雛人形の展示は恒例なんですが、今回は急逝された人形作家・後藤由香子さんの追悼企画とのことでした。
以前見た展示でも、ひときわ印象に残るおひなさまを作られる方でした。
おひなさまの顔が少しずつ変わってゆく様子が見てとれるように思いましたので、
今回は特におひなさまの顔にスポットを当ててみました。
本当にひとりひとりお顔が違うんですよ!
上二つのブルーのおひなさまは、殿姫ぞろいの人形としては最後になる「MANA」という作品だそうです。
人形づくりに使われた道具や、指示したものなどの展示もありました。
小さな花や小鳥のひとつひとつ、本当に細かい所までていねいに書き込まれたメモなど、
採算度外視で打ち込んでいらした様子がよくわかります。
後藤さんは1969年生まれで、私とは一つちがい。
先日は有賀さつきさんが亡くなられ、近い年の女性の死を知り、
まるで何かの問いを突きつけられるように思い、
柄になく今までになく、特別に感じ入る所がありました。
ご冥福をお祈りいたします。
これからこういう機会がどんどん増えていくんだろなあ。。。
なんとなく、伝統的な顔から現代風の顔へ変わってゆく感じがするのですがどう思われますか?
どちらがいいと選べるものでもないんですが。
人形の家に飾られている古今東西たくさんの、素朴なものから贅を尽くしたものまで、
なんらかの願いが込められ、祈るように作られてきたのが人形なんだと、あらためて思いました。
以下は、後藤由香子さんが生前に作られた詩だそうです。
生きること 生きているということ
命は光を持っている。
優しい光、悲しい光。
いろいろな光が混じり合って
その人の光になる。
その人だけの光になる。
時を重ねた分だけ
湧き出てくる光がある。
滲み出てくる光がある
生きること 生きているということ
それは、まわりの誰かに光を与え、光をもらうこと
誰と同じでもない光の結晶を
自分だけが出会う人たちと大切に育んでいくこと
誰のものでもない 自分だけの光で支え合っていくこと
自分にしかない光で
命は光を持っている。
優しい光、悲しい光。
いろいろな光が混じり合って
その人の光になる。
その人だけの光になる。
時を重ねた分だけ
湧き出てくる光がある。
滲み出てくる光がある
生きること 生きているということ
それは、まわりの誰かに光を与え、光をもらうこと
誰と同じでもない光の結晶を
自分だけが出会う人たちと大切に育んでいくこと
誰のものでもない 自分だけの光で支え合っていくこと
自分にしかない光で
現物を見ると一目瞭然なのですが、人形そのものや衣装だけでなく、
調度や装飾などの細かい所まで大変に熱を込めておられ、
全体が醸し出す雰囲気も大変独特のものがあります。
人形作家・後藤由香子さんの雛人形の展示は4月8日まで。
どうぞ足を運ばれて、現物をごらんになってみてください。