水瓶

ファンタジーや日々のこと

大さん橋シルエット物語

2016-11-13 11:58:40 | 雑記
水平線がほんのり赤く染まる地球照。大さん橋で写真を撮ってたら、どんどん影絵になってゆく人、物。
帰って見てみたらけっこう面白いなと思って、ちょっと遊んでみました。



A : 2xxx年、荒廃しきった地球では、生き延びたわずかな人々だけが、まばらに散らばって暮らしていた。

B : アルファケンタウリ系惑星β歴562年、人々は地球から移住して来た当時の知識も技術も失って、中世のような暮らしをしていた。



A : 人々は年々苛酷になってゆく環境から逃れるべく、かつてひんぱんに行われていたという太陽系外への巨大移民船が、建設途中で放棄されているという砂丘をめざした。

B : ある時、神の声とされている地球からの通信が突然途絶え、人々は不安になって、今は神殿となっている先祖たちが乗って来た宇宙船のもとへ集まって来た。



A : 巨大移民船では、先にたどり着いた人々が、今や失われかけた知識や技術を寄せ集め、完成に向けて宇宙船の建設をかろうじて進めていた。

B : 今は秘術とされている神殿の、いや、移民船の航法が書かれている書を求め、一人の勇気ある若者が、禁忌とされている神殿の奥へと向かおうとした。



A : 細々と集まり来る人々を、建設者たちは喜んで迎えた。

B : 「この先へ行ってはいかん!恐れを知らぬ若輩者め、神の怒りを呼び起こしたもうな!!」




A : ますます苛烈になってゆく地球から脱出しようと、人々は懸命に船の完成を急いだ。

B : 「神殿の奥にはきっと、空飛ぶ巨大な船を動かす方法が書かれた神の書があるはずなんだ。長老、どうかオレを行かせてくれ!神のもとへ行って、真意をたださなければ……!」



A : そしていよいよ宇宙船が完成したクリスマスイブ、喜びいさんだ人々が中に乗り込むと

B : 奇しくも地球暦ではクリスマスイブ、男が神殿の奥へと足を踏み入れると




A : B : そこには一匹のタヌキが



                    





今まで読んだSFのごちゃまぜです。つっこみはご容赦。お粗末さまでした。
でもこんなんでも、なんとか筋が通るように書くの結構大変ですね。
しかし大さん橋は、ちょっと他にはないような景色が見られるのがいいです。雨の日も悪くない。



日が落ちるのもすっかり早くなりました。もうじき冬ですね。