おはようございます。9月10日土曜日です。広島は曇り、今にも雨が降りそうな曇天状態。気温が低と思われ、そう蒸し暑くはなく、過ごしやすい朝です。本日は土曜日のため、6時頃までぐっすりと睡眠。オリの「起きろ」という「催促」の鳴き声があって、目覚めました。昨日は、スカッと晴れた青空を見て、「秋だな~~」なんて思いましたが、もう少し残暑は続くという天気予報。台風12号が発生しています。11号ほど強くはないようですが、進路には注意したいと思います。
さて、今週の言い訳です。総じて良い取引ができたと考えています。
8日木曜日に、日銀、金融庁、財務省の三者による会合を開くという、この段階では、さほどこの情報には反応していませんでしたが、この日は、ECB、そして、パウエル議長の講演が予定されていたことも影響していたと思われます。夜になって、ECB結果が出て、そして、パウエル議長講演内容が伝わると、相場は少し大きめに上下しています。
しかし、相場全体とすると、総じて平穏な一日だったと思われます。
翌日9日金曜日になると、少し下げ傾向になっていましたが、昼過ぎに、日銀総裁と首相が会談するという報道が流れ、相場は一気にドル売り円買い傾向となりました。いつものように、「この会談で、円安対策が出てくるのか?」と「忖度」し、投機筋がドル売り円買いを進めていくという流れになり、下がりに下がって、141.50円まで到達し、ここまで来て、ようやく反発開始という動きに、、、、。
145円手前まで上昇していたドル円ですが、このころには、一部アナリストからは、「いつ調整が出てきても不思議ではない」という情報を発しており、小生も警戒していたところですから、最初の下げで上手に稼ぐことができました。
少し前、7月10日頃前後にも、財務大臣が「口先介入」をしてきたことがあり、この時は、139円台から、130円台まで、約9円急落したという「実績」があります。
この急落後は、再度上昇開始し、今回の上値、144.992円まで到達。
日銀関係者や政府関係者も、「一国での為替介入では効果はない」という考えに立っていると思われます。
現下の相場の動きは投機筋の動きであって、いずれ、円買い戻しが起きてくるということも理解していると思われます。
かつて、民主党野田首相時代に、2011年秋、当時の安住財務大臣が、「為替介入」し、円高傾向に歯止めをかけようとしましたが、この時の為替対策に要した資金量は8兆円とも言われています。これだけの資金を投入しても、ドル円が動いたのは、75.63円から78.20円までのわずか約2円60銭でした。
1円や2円であれば、「為替介入の実施」ということを選択しなくても、対策はあったはずで、「素人政権の素人財務大臣」の行った「為替介入」は失敗だったという評価になっています。
現に、昨日の動きを観れば、政府の動き(首相と日銀総裁の階段)ということをタイミングよく実施すれば、市場関係者は、これを「忖度」し、相応の動きをするということが理解できます。
この前日の三者会談実施ということも伏線としてあると思われます。
他にも、かなり前の事例では、140円台では、「為替介入」を実施したこともあり、市場関係者の脳裏には、この認識もあったと思われます。小生のような一般大衆投資家ですら、「為替介入あるかも」ということは脳裏にありましたから。
投機筋にしてみれば、相場を押し下げる「望外の絶好の機会」が来たということになり、これを見逃すはずはありません。
本邦の機関投資家は、「政府に忖度」したかもしれませんが、欧米の投機筋にはそのようなことはなく、欧州タイムになっても押しは続き、141.50円到達という状況。
最高値からは約3.5円の下げとなっています。その後、急激な買い戻しが発生し、相場としては直近5日間平均値付近の142.50円付近まで値を戻し、この付近をうろうろしているところと思われます。
大引けにかけて、少し売り込まれたようですが、これは、短期の投機筋が保有ロングを決済して来たためと思われます。引け値は142.375円となっています。
この引け方から推測すると、来週月曜日は、142.5円付近から始まっても、下振れしても、買い方が動いてきて、相場は反発するかもしれません。
来週は13日火曜日に注目の米国CPIが出てきます。CPIコアで見ると、予想では、前月よりも高いとなっています。
すでに市場は、9月FOMCでの0.75%利上げを織り込んでいるようですから、金利先高観はあり、予想のような結果になると、相場としては反発上昇してくると思われます。
月曜日はこれといった指標はないようですから、CPIの先食い、あるいは、どうせ上昇させるのであれば、もう少し下へ押し付けておこうという意思が働いてくるのかもしれません。又は直近5日間平均値付近でうろうろさせてくるかもしれません。
いずれにしても、押し目ができれば、そこは「買い場」となることが想定できそうです。
もし、3.5円程度の押しでは少ないと考える短期の投機筋が存在すると、もう一段の押しが入ってくる可能性も残っていると思われます。
少なくても、東京の機関投資家は、昨日の141円台の風景を観ていないわけで、東京タイムでは、下押し傾向が出てくる可能性も残っていると思われます。そうなった場合は、142.15円付近までの押しが出てくるかもしれません。一時的には142円を割り込むかもしれません。
来週月曜日の東京市場では、この金曜日の整理と火曜日へ向けた準備に入ってくると思われます。
東京タイムで、下値確認に来た場合、成功すれば、141.5円付近まで来るかもしれません。失敗すると、142円割れは無理かもしれません。押し目ができれば、買い方が動いてくる、この構図に変化ないと思われます。
CPIとFOMCで上昇勢いがつくと、今度は完全に145円を上抜き、147円へ向かうと思われます。勢いがつくと、、、、150円へ向かうかも、、、、。
と、まあ、このように考えているところでございます。
本日はこれから、午後から広島市内で開催されるマーケット・アナライズ イン広島へ出かけます。岡崎さんが来広され、市場動向について解説されます。久しぶりの来広です。どの様な話が出てくるか楽しみにしているところです。
久しぶりに改築オープンしている広島駅周辺を少し散策してみるつもりです。
今週も訪問いただきありがとうございました。良い週末をお過ごしください。合掌