「人間というのは、身心は一如(一つ)だから、
体が真っ直ぐであれば心が真っ直ぐになる。
だから、足元が乱れていれば心も乱れる。
身心はいつも一つでなくてはいけない。
例えば、履物が歪んでいたら、放っておけない。まっすぐにしようとする。 履物が歪んでいるというのは、自分が歪んでいるということ。 自分が歪んでいると、歪んでいるものが直せない。
心がまっすぐやと、
自分が真っ直ぐであれば、歪んだものが見ておれない。
歪んだものを見ても放っておくというのは、自分が歪んでいるんだよ。
だから、物を置いてもチグバグに置くのと真っ直ぐに置くのと、
すべて心が表れているのだから、
心が真っ直ぐであるなら、すべての物を真っ直ぐにする必要がある。
(永平寺 前貫首 宮崎奕保禅師)