交野市立第3中学校 卒業生のブログ

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亀田信介@亀田総合病院

2012-06-16 21:35:31 | 建て直し

http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/list/list20120614.html

 

 

2012年6月14日放送

 

全国から患者続々の超人気病院
患者も医師も大満足のワケ…革新経営で医療の危機を救う

ゲスト
亀田メディカルセンター
院長 亀田信介(かめだ・しんすけ)氏

都心から車でも特急でも2時間はかかる千葉県南部の鴨川市に、1日平均3000人もの外来患者がやって来る亀田メディカルセンター。33もの診療科を持ち、救急救命センターもあるこの病院は、大学病院を除く私立病院としては最大規模。しかも病院ランキングで常に上位に食い込む人気ぶりで、地元住民のみならず日本中から患者がやって来る。一体何がそんなにすごいのか?
医療の未来に強烈な危機感を持つ亀田。巨大地域病院の挑戦に迫る。

全国から患者続々…超人気病院の秘密!

亀田メディカルセンターを一躍有名にしたのは、高い医療の質だけではない。病院とは思えない極上サービスの徹底追求にある。全病室がオーシャンビューの個室、病院食も14種類のメニューから選択可能、院内にはお酒が飲めるレストランありビューティーサロンあり…。それらを貫くのは、院長の亀田の強い信念。「病院というのは誰も長くは居たくない場所。だからこそ最高のサービスが必要なんです」。“患者のため”を追求してきたら今の病院になった、という。
決して便利な立地とはいえないこの病院に、1日平均3000人もの外来患者がやって来る。その結果、全国の病院の6割が赤字経営に苦しむ中、黒字経営を成し遂げているのだ。

患者のために、医療スタッフの満足を高める組織を作れ!!

亀田は、病院にとっての顧客は、患者(外部顧客)だけではなく、医療スタッフ(内部顧客)もまたそうであるという考え方に立つ。「医療スタッフの満足を上げなければ、良い医療はできない」と亀田。
8年前から亀田総合病院で働く、田中美千裕(みちひろ)医師。最新の設備やスタッフを取り揃えるからと亀田に口説かれ、永住も考えていたスイスのチューリッヒ大学からやってきた。田中は、最先端の脳のカテーテル手術の腕を持つ。「手術室の設計から機器の購入まで、すべて任せてくれた。外科医としてはこの上ない幸せなこと」と語る。
また、若い医師や看護師などにはキャリアアッププログラムや研修プログラムを実施して、満足度を上げている。一風変わった“満足度向上術”には、「職員の部活動支援」というのもある。プライベートを充実できば、仕事も一生懸命取り組むはず、というわけだ。
医師、看護師がベストを尽くせる環境を提供する。これが亀田流の病院経営術だ。

「10年後に重大な危機…」医療崩壊に地域から挑む

亀田は、隣の館山市にある病院の経営支援に乗り出した。救急医療が経営を圧迫、閉鎖の危機にあった地域病院だ。亀田には強い危機感がある。「これから団塊の世代が高齢化し、首都圏では医療が足りない事態が起こる。いま手を打たなければ間に合わない」。
医療にいま何が起ころうとしているのか、スタジオで村上龍が迫る。

【ゲストプロフィール】

1956年、千葉県生まれ。
岩手医科大学医学部卒、整形外科医。
順天堂大学医学部付属病院、東京大学医学部附属病院を経て、88年に実家の亀田総合病院 副院長、91年より院長に。亀田家は江戸時代から11代、350年続く医師一家。3人の兄弟も医師。

村上龍の編集後記

医療界において、「亀田」の先進性と合理性は突出している。ホテルのようなコンシェルジェ・サービス、快適な病室、それに国際的に活躍するドクターのヘッドハンティングばかりが話題になるが、それらはすべて、徹底的に患者のことを考え、そのために自らの医療スタッフを徹底的に大切にするという、危機感に裏打ちされた「亀田哲学」の具体化の一つに過ぎない。
番組後半で亀田先生が指摘されたとおり、我が国の医療、特に東京圏の今後は、崖っぷちにある。「亀田」は、行政に依存せず、地域と医療の連携を実現しようとしている。崩壊寸前の医療界に、まるで暗黒の海を照らす灯台のように、一条(ひとすじ)の希望の光を灯している。

一条の確かな希望 村上龍