交野市立第3中学校 卒業生のブログ

中高年の

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本当に原発事故が起こる、12日前に公開された映画

2011-06-30 08:14:35 | 節電 経済 政治 産業 食料 エネルギー

チャイナ・シンドローム(The China Syndrome)

1979年制作のアメリカ映画。

 

タイトルを直訳すると「中国症候群」で、映画の中で話されるジョークから採られた。

もし、アメリカの原子力発電所がメルトダウンを起こしたとしたら、地球を突き抜けて

中国まで熔けていってしまうのではないか、というもの。
 
この映画が公開されたのは1979年3月16日であるが、それからわずか12日後の

1979年3月28日に、本当の原子力事故であるスリーマイル島原子力発電所事故

が起きた。


<ストーリー>
 
キンバリー・ウェルズはアメリカの地方テレビ局の女性リポーター。

彼女はカメラマンのリチャード・アダムスとともに原子力発電所の取材に赴く。

取材でコントロールルームを見学している最中に、原子力発電所は何らかの

トラブルを起こしたようだった。

そこは撮影禁止の場所だったにもかかわらず、

アダムスは密かにそのときのコントロールルームの様子を撮影していた。
 
何が起きたのか分からなかった二人は、そのフィルムを後日原子力の専門家に

見せると、専門家からはこれは重大な事故が起きる寸前ではなかったかと

伝えられる。

しかし発電所からはトラブルに関する何の発表もなかった。
 
ジャック・ゴデルが計器の表示間違いに気づき、

危ういところで大惨事を免れていたのだった。
 
取材後、発電所の近くにあるバーでウェルズとゴデルは知り合う。

原子力発電に疑問を投げかけるウェルズに対し、原子力発電の必要性を

訴えるゴデル。

しかしゴデルも先日のトラブル後の対応から、わき上がる疑問を押さえることが

出来なくなっていった。
 
ゴデルは過去の安全審査資料を調べ直してみることにした。

すると、先日のトラブルに繋がる重大な証拠を発見してしまった。

今すぐ発電所を止めないと大変なことになる。

そこでゴデルはとんでもない大胆な行動に出ることにした。

ウェルズを 呼び出し、このことをマスコミで広く知らせようとしたが……。
 
原発の取材中に事故に遭遇した女性リポーター。

ずさんな管理に気づいた原発管理者。

利益優先の経営者。

真実を伝えようとするリポーターのジャーナリストと、

安全な原子炉運転を願い命を懸ける技師の技術者魂。

原発事故を描いたサスペンスアクション映画。