薬用と書いてあるK社の歯磨き剤があります。たまたま家にあったものですが、その成分を見ると
清浄剤として、エリスリトール、基剤、ソルビット液、PEG12,、精製水、湿潤剤、濃グリセリン、その他として、
清掃剤:無水ケイ酸、粉末セルロース、
粘度調整剤: 無水ケイ酸
発泡剤 :ラウリル硝酸塩
清掃助剤 : ポリエチレン末、無水ピロリン酸Na、シリアル化処理無水ケイ酸、
香味剤 : 香料(ホワイトミントタイプ)、サッカリンNa、
光沢剤 : フィチン酸液、
清涼剤 : メントール
粘結剤 :CMC・Na キサンタンガム
薬用成分 : 酢酸トコフェノール、トリクロ酸、
着色料 : 酸化Ti,
ph調整剤 : 水酸化ナトリウム液
以上の成分が入っています。
これらの成分の入った商品は一応「薬用」と書かれていますが、医薬部外品と書かれています。
私はこれらの成分が歯のために良いとは思えません。何一つ必要なものは無いと言えます。
ではなぜ皆が歯磨き剤を使うのでしょうか?
習慣と宣伝でしょう。
確かに汚れを落とす力はあると思います。しかし、使わなくてもプラークは除去可能です。
ステイン(着色)がある場合、それを使ってゴシゴシやれば落ちやすいと思います。
その代り、歯は傷つきます。大したことはないのですが、毎日のことです。
歯は生き物です。いくら硬くても、中には神経が通り、血液が流れています。その血液により運ばれた物質で歯をさらに硬くするのです。
知覚過敏という症状のうち、多くは歯磨き剤によるこすり過ぎが原因です。
一体なぜこんなに多くの添加物が必要なのでしょう。その中の一つ、
「ラウリル硝酸ナトリウム」(ラウリル硝酸塩・ラウリル硝酸Na) について、ネットより引用します。
≪合成界面活性剤で 発泡剤 洗浄剤として使われています。
原液が素肌に付いただけで人が死ぬくらいの猛毒物質で 実際 某ライオンの工場で歯磨き粉の製造中に作業員が誤って足に垂らして 数時間後に多臓器不全で亡くなるといった事故も起きたそうです。
ちなみに工場の作業員は地下鉄サリン事件で見たような 防護服を着用して作業しているようです。
細胞膜を溶かす。 他の化学物質の吸収を増加させる。 赤血球を破壊する。
白内障やアレルギーなどの原因のひとつとも言われている。
分子量が小さく皮膚を通過して血管に進入し全身に行渡る。 特に舌下は角質が無く皮膚薄いので 口に入れてから数秒で心臓まで到達するという 驚くべく速さで体に進入します。
なので歯磨き後に口をよくゆすぐからといっても すでに手遅れなのです。≫
ま、多少の脅しのような表現ですが、少なくても生体には必要でない、しかも薬用ではないことだけは確かでしょう。できれば使わない方が良いと思いますが、ステインを除去しやすいのも事実です。
使う場合、量はできるだけ少量、そしてできるだけ良くゆすいで下さい。
またシュミテクトという凍みるのを抑える成分が入っている歯磨き剤もあります。これもマッチポンプみたいなものですが、使い方によればある程度有効でもあります。(あまりお勧めはしないですが) 汚れを良く落としてから、凍みる場所にシュミテクトを塗り薬のように付けます。そしてその後歯ブラシを使い良くすすぎます。ある程度はマシになると思いますが、歯の根元がすり減っていたりすると完全には治りませんから歯科医院で処置してもらって下さい。
歯周病も歯磨き剤で良くなることはありません。大事なことは磨き方や、その時間、丁寧さ(決してゴシゴシ力をいれることではありません。)なのです。
歯磨き剤はあくまでも化粧品です。歯ぐきが腫れていたり、虫歯で穴が開いている不健康な口腔状態では使うべきではないと思います。