吾輩はシカである

歯を抜かない矯正、ほとんど痛みのない治療、簡単オペのインプラント、ハイレベルの歯科治療のかしば歯科の一言。

飾りじゃないのよ大事な歯は  歯ッ歯ァ~♪

2008-04-22 19:44:56 | Weblog
30代半ばの患者さんが来院してきました。主訴は歯石取りやクリーニングで、定期的にしていきたいと言っています。口腔内を拝見したところ、中学校の時に矯正治療をして小臼歯4本抜歯してありました。

 これが30代の歯槽骨かと思われるほど吸収し、無くなっていました。歯周病の手術もしたり、いろいろとクリーニングとか歯科医院に通ってこの有様です。
 真面目な性格で歯磨きをさぼったり、歯科医院に行かずに放置したわけでもありません。
中学校の時から欠かさずに歯科医院に通った挙句の果ての結果なのです。

 中学生なら99%歯を抜いての矯正は考えられません・・当院では。

 何故?そんなに簡単に大事な永久歯、しかも奥歯を抜くのでしょうか?
抜かなければいけないと言われたら、何の躊躇もなく抜く事に同意する患者さんも残念です。

 抜かないで並ぶ方法があるのです。抜かなければいけないと言われたら相談して下さい。

 当院ではいわゆる小臼歯の4本抜歯は一度もしたことはありません。抜く必要がないからです。

 この30代の患者さんは中学校の時に抜かなければこんな酷い歯周病にはならなかった筈です。
この患者さんだけではありません。他にも沢山あります。
 もちろん抜いたからといってすべてが歯周病でダメになるわけではありませんが、抜かなければ助かったのにという症例は驚くほど多いのです。

 簡単に抜く歯科医も、簡単に皆が抜いているからと同意する患者さんも
  
   抜かないで矯正する方法があるのですから、もっと勉強してください。

        →かしば歯科公式HP

歯を守るのが歯科医の仕事

2008-04-08 20:01:52 | Weblog
「あそこの歯医者で歯を抜かれた」と話している患者さんがいます。またそういう会話ををよく聞きます。そういう話を耳にするたびに非常に残念な気分になります。

 健康な身体とは、すべての機能が発揮できる完全な体のことです。
 ですから、健康な歯で良い噛み合わせの歯をジャンジャン抜いてしまってはいけないのです。

 いいですか。矯正のためだけに
 良い歯で、良い噛み合わせの歯を抜くのですよ。
 噛む力や噛む効率が25%以上低下するのです。
 本当に歯を抜く必要があるでしょうか。
 4本も抜く必要は全くありませんし、これによるメリットは何なのでしょうか。
 
 歯を抜かなければならないのは、歯周病がひどく進行し、歯がグラグラになった状態のときです。
 もう一つは虫歯をいつまでも放っておいた結果、歯の根の部分に支えとなる骨がなくなっていたり、
 根が5㎜ぐらいしかなくなっていたりする場合です。
 この2つ以外、抜く必要はありません。

 インプラントにしても同じことです。インプラントを植える為の条件が悪化するからという考えでの抜歯には異論があります。
天然の歯には歯根膜という人工では絶対に復元不可能なものがあります。これが正常である場合、どんなに表面上は悪化していようと回復、保存可能な場合が多いのです。30年の臨床経験からも自信を持って言えます。

 はつらつとした、元気で、明るく、素晴らしい人生を歯を抜くことによって失うのです。
 野生の動物では歯を一本失うことは大変なことで、敗者を意味します。
 ボスザルでも歯を一本失えばその地位は奪われます。

 それほど、歯は一生の間の生命力のシンボルであり、力の源であることを忘れないでください。
 
 歯を守ることこそ歯科医の使命です。
 患者の皆様も、歯の大切さを認識してほしいと思います。

       かしば歯科公式HP