吾輩はシカである

歯を抜かない矯正、ほとんど痛みのない治療、簡単オペのインプラント、ハイレベルの歯科治療のかしば歯科の一言。

抜歯・非抜歯論争は終わりました

2010-08-29 00:23:20 | Weblog
私は「非抜歯矯正」というコンセプトを強調してきました。
それはあまりにも小臼歯4本抜歯矯正が普通に行われていたからでした。
そのために、歯列矯正と言えば抜歯が当たり前だと思われていたのです。

 抜歯・非抜歯論争は100年も昔にありました。その当時は歯に直接くっ付けるブラケットが無く、1本々の歯にバンドを巻いてブラケットを装着し、ワイヤーを通していました。
 1本々の歯に金属のバンドを巻くわけですので、その分歯の幅が大きくなりました。
その為に、非抜歯で矯正するのは不利であったのです。しかしそれでも抜歯・非抜歯論争があったのです。
 幅の大きくなった歯を並べるのに4本抜歯をすれば好都合だった為、抜歯矯正が主流となった時代がありました。
 しかし、技術の進歩とともにダイレクトボンディングが可能となり、歯を抜かなくても矯正が可能となったのです。
 その技術の進歩の恩恵を受けられる現代で、未だに4本抜歯を平気で行っているというのは一体何なのか?ということを言いたいために、あえて「非抜歯矯正」という表現をしているのです。
 もちろん抜かないと並ばない場合もあります。すべて非抜歯で可能などということはありえませんが、4本も抜歯する必要もほとんどありません。
 90%以上は非抜歯で、抜く場合も1本か多くても2本程度でよいのです。

 抜かなければ出っ歯になるという説明をされます。これは弱い性格の人には効きます。
 しかし安心してください。
抜かなくても出っ歯にはなりませんし、出っ歯の人も抜かなくて矯正が可能です。

 中国には昔「纏足」という習慣がありました。足を型にはめて、小さくしたまま成長をさせないという方法です。
足の小さいのが美人であり、活発に歩けないのが男性から見て女性らしかったのです。

 抜歯矯正は私には中国の「纏足(てんそく)」という習慣と似ているように思います。

昔は歯は隠すものでした。隠す代わりに歯列を小さくし、手で隠さなくてもよいために抜歯矯正をしますか?
咬む能力が落ちても、それが健康に悪くても、抜歯矯正をしますか?

 綺麗な歯並びは隠さないで下さい。綺麗な歯は笑顔の主役です。活発な明るい性格の魅力あふれる美人になりたいと思いませんか?
 
 手で隠して笑う代わりに、抜歯して見えにくくする為の矯正なんておかしいと思いませんか?

健康と美しさは同時に手に入るのです。欲張ってください。不健康で美しさはありえません。

 出来るだけ抜かない矯正を、できるだけ健康的な矯正を、できるだけ美しくなる矯正を、私は、「かしば歯科」は追求しています。

 かしば歯科クリニック公式HP http://www.i-kochi.or.jp/prv/kashiba/

 

冷たいものが凍みる!知覚過敏?

2010-08-18 23:41:31 | Weblog
 冷痛があるときは誰でも虫歯を疑いますが、虫歯以外にも原因があることがあります。
歯ブラシで磨きすぎて、歯が磨り減っている場合があります。実際くさび状に歯の根元部分がなくなっているのです。結局虫歯と同じようなことが起こっているわけです。
 くさび状欠損はひどい場合は神経の近くまで進んでいる場合もあり、歯髄炎を起こしてしまうと歯の神経を取らないといけません。
 歯軋りや、咬み合わせの悪さのために歯が磨り減る場合も、冷痛があります。これは歯が減っているのが自覚しやすいですので、原因は本人も分かっています。

 重要なのが歯周病による冷痛です。磨耗も咬耗もしていない歯が凍みるのです。これは歯根が歯周病によって露出しているのです。一見露出していないように見えても、レントゲンで診ると歯の周りの骨が下がっています。これにより冷たいものが歯の根の部分に直接刺激され、冷痛が発生します。

 それぞれに正しいブラッシングなどの対策、予防、治療が必要ですのでご相談下さい。

 かしば歯科公式HP http://www.i-kochi.or.jp/prv/kashiba/

抜歯矯正が続く理由

2010-08-04 23:12:49 | Weblog
 私はなるべく抜歯しない矯正を10年以上続けています。
しかし、なお、依然として4本抜歯矯正が日本では主流のようです。
それには以下の理由があります。
 
歯がガタガタして重なっているのだから、4本抜歯すると並べるだけのスペースが確実に確保できる。
 
 日本人は平面的な顔が多いため、横顔で欧米人と比較して出っ歯のように見えるため、矯正 専門医によって、健康な歯であっても抜歯することで奥に引っ込めるように説明される。
 
患者さんは何も知らないので言われるがままとなる。
 
 抜歯した方が、術前術後のサプライズが大きいため、矯正治療によって変身したような気分になる。せっかく高い費用をかけているのだから、患者さんは変化が大きい方が納得するし、矯正医も矯正医としての尊厳を患者さんに対して保てる。
 
 4本も抜けば、矯正終了まで歯の抜けた状態なので途中で治療中断することや、転院することが事実上不可能となり、矯正医の言いなりとなる。
 
 その為に時間がかかり、結果、毎月の調整料とかで歯科医院経営の安定化を図ることが可能となる。
しかし患者さんにとっては、毎月の調整料とて馬鹿にできず、5,6千円~1万円が何年も続くと結果として大きな出費となります。
 
 その他、テクニック的な問題で、非抜歯矯正が出来ない、得意でないといったところが主な理由として挙げられます。

 歯を失うとインプラントの時代となっています。1本40~50万円くらいのところもあります。健康な歯を失うと高い代償を払うことになります。
 どうしても抜歯しなければ並ばないというのなら別ですが、90%以上の症例で非抜歯矯正が可能となっています。

   4本抜歯と言われたら、是非一度ご相談下さい。

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