もうこんな歳(どんな歳?)

30代半ばで化学物質過敏症を自覚。以来、過敏症の症状はありつつも、病院には行かず、普通に生活できています。

柿農家さんでの仕事

2014-11-03 14:33:56 | 日記
いろいろな仕事をしてきたけれど、柿農家さんでの季節労働は、重労働ではありましたが、私の中で、とても楽しい貴重な経験でした。

農家のご主人と奥様はとてもリスペクトです。

真面目で良いものを作ろうと、お二人で一生懸命働き、私達パートにもとても優しくして下さり、作業に慣れなくて、ウロウロしていても、「最初はみなそうです」と優しく言って下さいました。

自然の中で奥様が10時と3時に淹れて下さるお茶でのティータイムは至福の時でした。

柿は、もちろん農薬も使用していましたが、出来るだけ農薬を少なくするようにと配慮をされていました。

70歳も過ぎたご主人が、私達が通りやすいように、除草剤を使用せず、重たい草刈機を持ち、柿山までのあぜ道を草刈をします。

慣れていなければ歩くのにも息があがる道を。

それだけでもどれ程大変な事か!

他にも、私が気づくだけでも、大変な仕事が沢山あるのに!


出来るだけ除草剤を使わないようにすると、すぐに下草が生えてきます。

下草の生えたままの状態で、収穫用の籠を肩からかけて、脚立を持っての移動は足を取られますし、石がある所がわかりにくく、脚立を立てる場所に苦労します。

下手をすると、脚立に登ってからバランスを崩す事もあります。


また、消費者に美味しい柿を食べてもらおうと、良い状態で収穫・出荷すると、たとえ良い商品でも、流通が多い時期ですので、単価が安くなります。

それでも、美味しい柿をと柿の様子を見て一番良い時期に出荷されていました。

私達も収穫した柿を選別し、ご主人が選果場へトラックで搬送されますが、さらに選果場で、すべて大きさと見た目でさらに選別されます。

日本一の柿の町ですので、地域全体でとても美味しいし柿が出来る所ですし、その中でも良い柿を作ると評判の農家さんです。


よそ(よそがどこかはわかりませんでしたが)では、単価を上げるために、青いうちに収穫する農家さんもあるとか聞いた事があります。


柿が赤くなると医者が青くなると言いますが、柿畑にいると、お天気によって(笑)とても気持ちが良かったです。


収穫が終わって一段落しますと、わざわざご主人が柿とおみやげ持参で、お給料を持ってきてくださり、帽子を取り、深々と感謝と慰労の言葉を言って下さいました。

柿の季節労働があり、子供の大学の費用の助けとなりましたので、私のほうこそ今でも深く感謝しています。

柿の仕事の時期になると、皆さんお元気だろうか?と空を見ます。
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