今日の秋櫻写

こちら新宿都庁前 秋櫻舎

絽目の勝利

2012年07月12日 20時20分46秒 | きもの

今日は比較的涼しい日だった。
朝がた、ちょいと雨がぱらついたけど。


それでは夏きもの姿を。



三浦さん。
夏きものを作りたいということで、
三浦さんの雰囲気と好みからこちらでご用意したのは、
夏大島と夏結城。
どちらも柄は、紺地に雪輪。
されど生地の質感が圧倒的にちがうこの二大紬。

体にあてながら迷った末、夏結城に決定。
帯は能州紬。
うっすらピンクなのが大人の甘さを醸し出す。



ヘアスタイルのフォルムも綺麗。
結わなくてもすっきりと、そして女性らしい。

着つけのおさらいレッスンにも
定期的にいらっしゃる。
継続は力也。






姐さんと。
ふたりとも涼やかさん。


秋櫻庭園にこんなおしゃれな桔梗が咲いた。



パープル×白のツートンカラーだ。
すっっごくツボ。
こんなワンピースが着たい!


お次はヒサコさん。
暑い日だったから半巾帯。



かわいいでしょう?
赤い玉は採れたてトマト。
ヒサコさんが秋櫻庭園で育てたの。
この日は2個の収穫。

夏結城に絽の半巾帯。
片流しに結んでる。
ワンポイントの黄色い花はカトレアだ。
黒に黄色はよく目立つ。



前巾には音符が。
これはひそかに「宵待ち草」の楽譜になってるというね。

待ーてど 暮らせど 来ぬ人をぉぉ~♪

歌いはじめると、けっこう退廃的な気分に
なってしまいますが(笑)
ああ、夢二だ。


で、夏小物もご紹介 




「匂ひ袋」
夏なので涼しい色味で作ってみた。

汗をかく季節なので、袂(たもと)に入れておくと
匂い消しにもなります。
そ、こういう使い方もあり。

http://www.kos-mos.com/kimono/komono.html#nioi_bukuro



これはリニューアル版「麻の帯いた」!



より使いやすく、そして涼しくなりました。

具体的には

■中の芯(紙製)をより薄くしたので、
  いっそう軽く、涼しくなりました。

■今までよりも固さをソフトにし、また弾力性を
  加味することで、帯がより締めやすくなりました。

■今まで通り、板の長さを少し短めにして、
  脇が涼しくなるように工夫しました。

■現代では貴重な小千谷縮を使っているので、
  小千谷縮の凹凸がよりさらっとしてくれます。

こんなふうに愛情たっぷりに作った帯板です。

そしてそして。

只今扱っている「麻の帯板」は
最近とくに手に入りにくくなっている
貴重な「小千谷縮」を使っています。
平織の麻よりも生地に凹凸があるため、
通気性にとても優れている。

麻の帯いた http://www.kos-mos.com/kimono/kitsuke.html#asa_obiita


阿波徳島の旅でワタシも使ってみたのですが、
これ、いい!!おすすめです。
一番いいと思ったのは、固さ。
ちょうどいいしなり具合なのです。

以前のものより薄く、だけどしなるようにと
注文したのですが、かなりの職人泣かせで。
難しかったと最後まで云われました。
でも時間をかけただけあります。

小千谷縮の凹凸の摩擦で帯が止まりやすい、
つまり締めやすいのもナイス。

姐さんなんかはその止まりやすさから
一年中この麻の帯板を使っているんだけど、納得。
ワタシもそうしようかな。


もうひとつはこれ!
これもやはり阿波徳島の旅で
ワタシは初デビューしたのですが。






「麻絽の肌じゅばん」

ナイス!
ベリー・ナイス!!

絽目の勝利でしょう。
肌に張りつかず、通気性も文句なし。
絽目が入っているので、やわらかく、
なんというか、麻のシャリ感が平織ほど強くなく
肌をこすらない。
絽目が入るだけでこんなに違うのか。


麻絽の肌じゅばん http://www.kos-mos.com/kimono/org.html#summer_shitagi


とっても優秀な夏下着だと思います。
これも自信をもってお勧めします。

あと麻ゆえに、洗濯しても
すーぐ乾くのはこれまで通り。

ただ作る先から売れていくので(うれしい悲鳴だけど)、
ご注文から少しお時間をいただく場合もありますこと
ご了解ください。

でもこれはできるだけ多くの方に
体験してほしいなあと思います


というわけで。
明日の花金は「ナイト・コスモス」です。

3連休前においしいご飯、ご一緒しましょう。

明日のメニューには、この前の阿波徳島で
調達してきた食材を使いますよー。

おたのしみ。

お待ちしておりまーす。

お食事の準備の都合上、
参加ご希望の方は15時頃までに
ご連絡くださいませ。








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