花咲あさひ の 心神とともに。古神道と和の仕組の復活への道

感謝・反省・謙虚・奉仕・素直・勇気・結び・歓び・怒りあと1つの心柱は?
観世音菩薩は裸足で山を飛び出して行きました。

知って下さい天河神社。行って見ようよ天川村へ。5

2019年10月08日 03時36分48秒 | 美しき水の国

こんにちは。

天川村と天河大弁財天社の記事を書かせて戴いて,今日で「その5」になります。

天川は,世界に誇れる水の聖地です。そのことは後で解かりますが,否定する専門家はいらっしゃらないことだと思います。その水の聖地によくあることが夜空になっても天空が光り輝いていることです。空は,地の映し鏡であると感じています。昼間の空が青いのは,海の水が空に反射しているからです。天川村だけに限った事ではありませんが,空気が澄んでいると夜間になっても夜空が光り輝く星々がハッキリとよく観えると思います。そのハッキリと見える星々の光が特に強い場所が水の聖地の特徴でもあるのです。

天川村も星を観測する場所でも有名であります。御存知の方も多いと思います。

わたしの勝手な解釈ですが,太古の人々は,夜空に光り輝く星々で水の聖地「場所」を探し出していたのではないかと想像しています。つまり,星の輝きが特に強い場所には,湧水があって,その周囲に木々を植えて鎮守の森とし大切にお祀りをしていたのだと思うのです。これが水信仰の発祥ではないでしょうか?さらに,時代を経て弁財天信仰へとなって行ったのではと考えております。

ほぼ水の聖地には弁財天を祀ります。琵琶湖や江ノ島など。

昨日の記事「その4」では,神社の護持の内,建築物に纏わることについて若干書かせて戴きました。そもそも神社やお寺の護持と云うものには3つの役割「柱」があるのです。先ず1つ目の護持は「運営」2つ目の護持は「建築物」そして,最後の3つ目の護持が「人」です。このうち,もっとも大切なものは何かなのです。わたしは,この3つの役割「柱」の内,もっとも大切なものは「人の護持」であるとずっと考えながら護持の仕事を務めさせて戴いて参りました。昨日の記事でも書かせて戴いたとおり,神社護持の根本は,祭祀と神社をお守りすることであります。これは人にしか出来ることではありません。神社の運営よりも神社の建築物よりも,何と言ってもそこに集う人々が何よりも大事であり大切なのであります。その為に態々,和の仕組みを作り上げる訳です。

ちなみに,先般の東京深川の神社で起きた悲惨な事件は,護持が機能していない何よりの証拠です。

護持を総代会などで議論すると結構,奥の深い面白い議論が出来るのです。なぜならば,そこにすべてが集約されて行くからであります。すべての学問の行き着く先に在るものは「生命」であるのと同時に,神社であってもお寺であっても護持もまた最終的には「人」に行き着きます。どこかの神社や寺院に縁があり,機会があれば総代会などで問題提起をされて見ると良く実感が伴い、凄い勉強になると思います。ただ,いきなり護持と言っても「えっ?」ってなりますから,氏子さんであれば神社の護持について考えたいと宮司さんへ話すと良いと思います。宮司さんや神職さんも護持と聞くと喜んで話をよく聴いてくれるかも知れません(笑)。

世界でもっとも永く続く伝統や文化があるとすれば,それは祭祀に纏わる護持でしょう。

神社や寺院の護持を考える上の基礎基本が3つ「3本柱」の護持でありますから,神社の護持を考えて行く場合,この3つのバランスを意識しながら行動して行くことになります。つまり,どれかに偏った考え方ではなく中道です。そもそも良いとか悪いとか言うことは,人がそれぞれの価値判断で決めつけてしまうことでもあります。その国やその地域と云った言葉があるように風習や慣行でもあります。そう云った善と悪ではなくて中道です。そのことを意識することが護持をして行く上でとても大切なことなのです。

天河大弁財天社の総代会でも護持とはなんだろう?と云う素朴な疑問や問いかけを氏子さんや崇敬者さんと一緒に考えることは大事なことでもあります。そのことで,何か新しいことやこれまで気が付かなかったことに気が付いたり,思い付いたり,また閃いたりするかも知れません。ただ,護持を司る人は表に出ることはなく,神社や寺院のお努めの中でも裏方中の裏方と云われていますから地味なのが苦手な人は無理かも知れませんね(笑)。たとえ,護持を司る人が考え思いつき,起案して総代会や責任役員会で可決されて実施されて行っても,護持人の名前は限られた人にしか解りません。神社であれば宮司さんと総代さんの数名であります。

お寺であれば,住職さんだけの場合も結構あるのです。

まして,一般の参拝者には解かることはないのであります。お祭り事にも参加しませんし,イベントにも参加はしません。お祭りやイベントなどの人々に紛れて清掃隊として居ることはありますが,段取(準備)が終われば,次の段取りに取り掛かります。段取だけで5年・10年は当たり前ですから。そこが一般の企業社会との違いでもあります。護持人は裏方に徹する。これが丁度,良いと思います。表の御用と裏の御用で「和」です。陰と陽の関係でもあります。企業社会では段取屋さんとでも言うのでしょうかね。

今日は,神社の護持を少しだけ深く書かせて戴きました。

続きは,また明日。天河神社の具体的な護持政策を考察して見たいと思います。拝