花咲あさひ の 心神とともに。古神道と和の仕組の復活への道

感謝・反省・謙虚・奉仕・素直・勇気・結び・歓び・怒りあと1つの心柱は?
観世音菩薩は裸足で山を飛び出して行きました。

塵を祓い垢を除かん。1

2017年11月27日 00時00分03秒 | 豊葦原瑞穂国新聞

以下は「2016.10.23」に掲載したhttp://blog.goo.ne.jp/kanzeon123/e/9e94adfaffb31ee7aaf5b2ee20051ff9記事です。

こんにちは。さて,今日は,仏教の経典に雑宝蔵経(ぞうほうぞうきょう)と云うお釈迦様と弟子たちの時代から西暦2世紀カニシカ王が終る頃までの物語121話が書かれた経典の中に伝わるお話を書かせて頂きたいと思います。その雑宝蔵経の中のひとつにオウムの恩返しと呼ばれている物語があります。混沌とした現代の社会でも,私たちが日常で暮らす中でも大変参考になる物語であります。そして,私なりに感じたことも後日,書きたいと思います。

とある場所に,神様の御神体でもあります山の中腹に大きな鎮守の森がありました。その鎮守の森には,たくさんの動物たちが仲よく平和に暮らしておりました。そこに,ある日,一羽のオウムがエサを探し求め道に迷い,鎮守の森に紛れ込んでしまいました。つまり,迷子になってしまったのです。オウムはなんとか鎮守の森から外に出ようと飛び回りましたが,自分がどこにいるのかもさっぱり解りません。そうしている内に,とうとう日が暮れてあたりが暗くなってきてしまいました。オウムはとても心配で不安に思いながら,自分の家の方向さえも解らず途方にくれていたのです。日がどんどん沈み,あたりも暗くなるにつれオウムの気持ちも寂しく,しょんぼりしていた時,鎮守の森のさらに奥深くから鳥や獣などの動物がさくさん出て来ました。

すると,その動物たちは,「ねぇねぇオウム君,君は道を間違えてしまったのだよ。オウム君の家までは,ここからずっと遠いところだから今からでは帰れないよ。明日僕たちが送って行ってあげるから,今夜は僕たちの家にとまりなよ」ととても親切にしてくれました。 オウムも優しい動物たちの言葉と不安な気持ちでいたことから,動物たちの家に泊めてもらうことにしました。

動物たちは「きっと,オウム君は道に迷い,不安で寂しい気持ちになっているに違いない」「だから今夜は,オウム君がちゃんと寝るまでは皆で順番にオウム君の側にいてあげよう」と動物たち皆で話し合い決まりました。「ここに木の実があるから,お腹いっぱい食べてね。あそこにはとても美味しい水があるよ」「何も心配いらないから安心してね」と動物たちはオウムにたくさん声を掛けあっていました。オウムもすっかり動物たちの優しさに慣れて,とうとうくたびれて寝てしまいました。その様子を観ていた動物たちも夜中にオウムが起きて悲しまないようにと皆でオウムの回りをぐるりと囲むように一緒に寝てくれました。

翌朝,空は晴天です。朝日に照らされながら,オウムは鎮守の森の動物たちに賑やかに送り出され,オウムが家に帰れるところまで一緒に付き添ってくれました。そうして,無事に自分の家に着くことが出来ました。家に着いたオウムは,あの山にいる動物たちの優しさが嬉しくてたまりません。仲間の動物たちにも昨夜の話を自慢げにたくさんしていました。

そんなある日,優しくしてくれた動物たちの山の方を見ると,親切に優しくしてくれた動物たちの山からたくさんの煙が立ち上っています。オウムは驚いて,急いで動物たちが暮らしている山の方へ飛んで行くと,なんと!山が大火事になっているのです。オウムはいてもたってもいられません。そこでオウムは,すぐさま川に飛び込み,自分の全身を濡らしては飛び立ちました。しかし,川から山火事の場所に着く手前で,ほとんど体から水が落ちてしまい山の上空で体を振っても2.3滴しか水が落ちません。でも,オウムは諦めようともしません。なんども何度もオウムは川に飛び込んでは自分の身体を濡らし,燃えさかる山に飛び立ち火事の上空で体を振って2.3滴の水を落としています。

その時,近くの木立でオウムの様子を見ていた他の鳥たちが,オウムを嘲笑います。「オウム君,君が運んでいる水であの山火事を本当に消せると思っているのか?」「無駄なことは止めな」「そんなことをしたってくたびれるだけだよ」などと言いながらオウムを皆で笑っています。

この時オウムは,自分を嘲笑う鳥たちに言い放ちます。「確かに,僕の運んでいる水は僅かです」「あの山の火事は消えないかもしれない」「だけど,僕が鎮守の森で迷って,困っている時に,僕に親切にしてくれた友達が,あの山にいるんです」「僕を助けてくれた友達が苦しんでいると思うと,僕はいてもたってもいられない」「だから,僕は絶対に止めない。僕は水を運び続ける!」と言って一生懸命に水を運んでいます。

すると突然,さっきまで晴天だった空が曇りだし,大粒の雨が降って来ました。もの凄い大雨です。オウムもビックリして茫然としていると,その大雨のおかげで山火事はたちまち消えていました。

おわり


   

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太古の昔から日本人の性質は互いに支え,助け合い,足りないところを補い続けた民族でした。

私たちの祖先は,それを相互扶助とし和の仕組みとしました。

又,人はそれぞれ違いがあり,その違いを認め合い,尊重し合うことを大切にして来ました。

それが祈りの民族と云われる大和の民。大和民族です。

そしてまた日本人の本当の性質を勇気を以て再び伝え広めて行きたいです。

そのことが日本を取り戻し,日本人としての誇りを取り戻す真の意味だと考えます。

観世音菩薩とともに。花咲 あさひ 拝