4年ほど前からでしょうか、漢和塾では「中国のエリアスタディと世代分析」をテーマにしたセミナーを企業研修として実施してきました。中国人を知ろう!中国人とのコミュニケーション!なる異文化セミナー流行りのご時世ですが、どんなに優秀な講師の方でも、移り変わりの早い中国の今を語ることはできませんし、現地に10年いたから中国がわかるかと言うと、それはその人が見た中国、その人がいた中国、もっと言えば、たまたまその人が付き合ったことのある中国や中国人の情報でしかありません。面白おかしく中国と日本の違いを話すだけで、軽く本になったり笑いを取れますが、それぞれの企業が中国のどこの、誰と、どのようにビジネスを進めていきたいか?そのための基本的な情報収集も成されないまま、とりあえず上海へ!みたいな進出も後を絶ちません。
空港で見かけた日経ビジネスには、「徹底予測!中国ビジネス2012年」なる特集号が並んでいたので購入しましたが、政治の方向性の予測や、経済の可能性、日本企業の苦戦の原因、中国人と組んで世界へ出ると言った内容で、すでにこのブログでも発信してきた情報を網羅してくれてはいます。もちろん、企業の中でも感性が高く、現場に強く、権限とスピードのある方なら、その先の対策もすでに打っているとは思いますが、私が日本で200社、中国でも50社くらい、1年間に訪問させていただいている企業の中には、本社の経営陣や現地赴任者が中国の基本的なデータや感覚が不足しているケースも決して少なくはありません。
そもそも、中国は一つではありません。エリアスタディと聞くと地理の勉強のようですが、ヨーロッパの国々がすっぽり入るほどの規模、また歴史的に多様性満載の国を、一つに括ることは到底無理な話です。中国ビジネスどころか、上海ビジネス、遼寧省ビジネス、内モンゴルビジネスであり、さらに細かく分ければ、遼寧省でも大連と瀋陽が別の国、上海でも浦西と浦東でやり方が違ってくるかも知れません。中国進出と言って、北京、上海、大連にお店を出そうものなら、それが無名なブランドだとすると、いきなり欧州制覇だと言って、ローマ、パリ、ヘルシンキに一店舗ずつ出すベンチャー企業みたいなものではないでしょうか?最低でも、一つの省で一つの国と考えるべきだと思います。それに加えて、世代による生き方、考え方の差も尋常ではありません。セミナーでは文化大革命の影響に言及してきましたが、文革世代より下の親を持つ90年代生まれも市場に参加してきます。それでも、過去の強烈な感覚を引きずった消費者も圧倒的に多いわけで、貴社は、どこの中国人、いつの中国人、さらにどの階級の中国人を相手にビジネスをするのか、原点には何度でも立ち戻ってみるのも大事だと思います。
最近は私も含めて担当講師が多忙を極めておりますが、機会を見つけて私どもと一緒に「中国のエリアスタディと世代分析」を体感してみませんか?セミナーの最後には「自己紹介の中国語講座」もあり、赴任者だけではなく、本社の社長、役員、管理職にも是非身につけていただきたいスキルです。
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そもそも、中国は一つではありません。エリアスタディと聞くと地理の勉強のようですが、ヨーロッパの国々がすっぽり入るほどの規模、また歴史的に多様性満載の国を、一つに括ることは到底無理な話です。中国ビジネスどころか、上海ビジネス、遼寧省ビジネス、内モンゴルビジネスであり、さらに細かく分ければ、遼寧省でも大連と瀋陽が別の国、上海でも浦西と浦東でやり方が違ってくるかも知れません。中国進出と言って、北京、上海、大連にお店を出そうものなら、それが無名なブランドだとすると、いきなり欧州制覇だと言って、ローマ、パリ、ヘルシンキに一店舗ずつ出すベンチャー企業みたいなものではないでしょうか?最低でも、一つの省で一つの国と考えるべきだと思います。それに加えて、世代による生き方、考え方の差も尋常ではありません。セミナーでは文化大革命の影響に言及してきましたが、文革世代より下の親を持つ90年代生まれも市場に参加してきます。それでも、過去の強烈な感覚を引きずった消費者も圧倒的に多いわけで、貴社は、どこの中国人、いつの中国人、さらにどの階級の中国人を相手にビジネスをするのか、原点には何度でも立ち戻ってみるのも大事だと思います。
最近は私も含めて担当講師が多忙を極めておりますが、機会を見つけて私どもと一緒に「中国のエリアスタディと世代分析」を体感してみませんか?セミナーの最後には「自己紹介の中国語講座」もあり、赴任者だけではなく、本社の社長、役員、管理職にも是非身につけていただきたいスキルです。