中国ビジネスブログ「漢和塾の窓」

中国語や中国ビジネスに関連するテーマを、漢和塾の小川がつらつらと書き綴る・・・

台風「海葵」が、浙江省~上海に上陸。

2012-08-08 20:02:34 | 中国
日本の場合は、台風11号のように号数で呼びますが、アメリカと同じように中国でも台風に名前をつけます。今回の台風の名前は「海葵(haikui)」のようですが、ホテルの部屋でつけっ放しにしているテレビでは、報道特別番組なのか、少し大げさな音楽とともに台風情報が流れています。最近の日本では少なくなったような気がしますが、大雨の中、雨合羽を着て風で吹き飛ばされそうになりながら中継をするレポーターの映像が流れますが、確かに今般の台風は、範囲も規模も大きいようです。

感覚的には、今日の午前10時頃から午後3時頃までがピークだったように思いますが、提携先の政府系語学学校では、昨日の朝一番で、早くも学校の休校を決定していました。ちょっと早すぎはしないかと思いましたが、今日の天候、交通事情などを見ていると至極当然な結論でした。さらに今日のお昼過ぎには、明日の休校まで決定しました。どうやら、先の大雨では死者まで出たとのことで、今回の大型台風に対しても、政府、お役所としては万全の策をとる必要があるように見えます。

8月8日、今日はオリンピックから丸4年ですが、漢和塾の上海を登記してからも丸4年経ちました。偶然ですが、今日の夜は、漢和塾とゆかりのある赴任者の方々と、中国の学生さんも集う交流会を行う予定で、すでに30名近い方々が参加されるはずでしたが、残念ながら来週に延期です。飛行機や場所によっては新幹線も上海発着は運休を余儀なくされ、日常の業務に支障をきたした人も多いことでしょう。自然の力の前では、目先のビジネスの予定も存在感はなく、自分が経験していないだけで、家を流されたり、人が流されたり自然は脅威です。ふと、津波の映像を思い出してしまいました。日本で見た映像は、津波と建物だけに編集されていましたが、実際には胸が抉られえるような光景だったわけです。

日本人は、台風慣れしているのか、私も含めて、予報が出ているにも関わらず普通に出社しましたが、中国人社員の中には、大事をとって朝から休んでいる人も多いようです。結果的には、ほとんどの日系企業も、午前中くらいで社員に帰宅指示を出したとか。自然災害と仕事に対する感覚が見て取れます。日本で問題なのは、人災でもあり想像を超える危険性もある原発事故に対しても、まるで自然災害のように、下手な一体感を醸し出してしまうことです。がれき処理の地方分散などは、明らかに特定の団体(運送会社)へのバラマキであり、放射線被害を隠匿するための組織的な拡散行為です。なのに世論調査で9割が賛成・・・どうかしてますね。なぜかエレベーターが動かなくなったホテルの21階の部屋で悶々としているうちに、また政府批判が始まりました。このようなことしか書けないならブログもやめようかと最近思います。

すでに辺りは真っ暗になりました。明日も台風の影響は残るようですが、気を取り直して頑張ります、

女子バレーボールに見た、日本の底力!

2012-08-08 00:27:36 | 私事
突然のオリンピックネタですが、ここ上海で何気にテレビをつけたら、日本と中国の女子バレーボール準々決勝が放映されていました。セットカウントは2対1で日本でしたが、第4セットは惜しくも落として、ファイナルセットに縺れ込みました。15点勝負の第5セットで2点差をつけられた時には、やはり勝てないかな~と弱気にもなりましたが、木村沙織のサーブで持ち直し、追いつき一度はマッチポイントになりましたが、逆に中国がマッチポイント。

そこから先は、意味もなく体が震えたりして、なぜだかテレビの前の自分が深呼吸をしていたり、息詰まる一戦とはまさにこのことです。何度か中国が優勢になりましたが、最後は中道選手ですか、ドロップ気味のサーブで連取して勝利の瞬間が訪れました。いや~、途中から見ておきながら何ですが、ほんと嬉しかったです。

後で調べると、オリンピックでは中国に初めて勝利したとのこと。ここ数年、男子はもちろんですが、女子バレーも強豪国と対戦する時は鼻から期待していないことも多く、今回もテレビをつけた瞬間は、セットポイントが逆なんじゃないかと思ったものです。セッターの竹下をもう長らく見ているような気がしますが、彼女の存在はやはり大きいんでしょうね。実際にこの試合は、どのセットも僅差で、ちょっとしたサーブミスや運不運が流れを左右します。剣道部だった中学時代、冬場のアップでよくバレーボールをしたものですが、一点一点、非常に緊張感が高まるスポーツだと思います。見てるだけで胃が痛くなる・・・オリンピックのコートでの緊張感はきっと尋常ではないでしょう。

同じアジアの中国選手と比べても、体格的には決して恵まれているわけではありませんが、昔ながらの粘りのレシーブはもちろん、変化するサーブや、荒木のブロード攻撃など、とにかく工夫をしないと勝てません。中国の王選手でしょうか、彼女がドーンとスパイクを打つと必ず決まるみたいな大砲もいません。それでも勝利に結びつけられたのは、月並みですが、緻密なプレーに猛練習、並外れた精神力の賜物ではないかと思います。日本が、日本企業が世界で認められてきたのも、当たり前のことを当たり前に、そして真剣に取り組んできたからかも知れません。世界のマネーゲームに巻き込まれ、規模や効率勝負になってしまっては本来勝ち目がないわけで、あらためて基本に立ち返るだけで、日本は返り咲けるはずです。

バレーボールとビジネスを無理やり結びつけてしまいましたが、久々の緊張感!ジャニーズや黄色い声の応援がなかったことも、画面に釘付けになり集中できた原因かも知れません。スポーツっていいものですね。メダルの色や数が大事ではないと言うと嘘になりますが、今日の試合だけで十分感動しました。