中国ビジネスブログ「漢和塾の窓」

中国語や中国ビジネスに関連するテーマを、漢和塾の小川がつらつらと書き綴る・・・

2012年、数多の脅威を想定し、自然体が大事ですね。

2012-01-01 23:23:50 | 国際
新年明けましておめでとうございます。昨年は物心ついた人生で初めて、公私ともに年賀状を書きませんでした。もちろん早々と頂戴した方々にお返事を急ぎますが、昨年の特に後半の激務は言い訳にならず、単なる怠慢です。何もかもネットの時代、確かにメールやFBで挨拶すれば済むのですが、手紙やハガキに、できることなら手書きで文をしたためることは、内容以外に気のようなものが伝わると信じていたりします。今年2012年の暮れにはあらためて年賀状を書いてみたいと思います。

実際、元旦の読売新聞一面は、サイバー攻撃への対策についての記事。以前に言及した、アメリカの三つの脅威、武力攻撃、金融詐欺、サイバーテロは、世界の不安定要素です。アメリカとて中国と真っ正面から武力衝突は避けたいわけで、人民元の切り上げ等で揺さぶりながら、中国を仮想敵国にするには、サイバーテロが近道と見たのでしょうか。されど中国もアメリカのメジャーサイトの締め出しなど、対抗策を打っていて、どっちもどっちのサイバー戦争はすでに火ぶたが切られています。 日本では中国が悪いことにすべてなりますが、本家本元のアメリカのサイバー攻撃こそ世界の脅威だと私は思います。

さらに正月早々、千葉で震度4の地震がありました。震源地が太平洋のかなり沖ではありましたが、マグニチュード7は尋常ではありません。最近はかなり地震のサイクルが長くなっていますが、地殻変動のあらたな始まりが昨年の大地震と考えれば、この列島で大地震を予測しない日は永遠に来ることはないでしょう。うやむやになった放射能の地下水、海洋への汚染の実態も気になりますが、正月のバーゲンで賑わうショッピングセンターを見る限りは、日本人はまだまだ危機感を感じることなく、平和や平穏を信じている・・・そのように感じました。

欧州の金融危機も不安視されています。そもそもギリシアやイタリアなどの債務は日本と比べても一見大したことがないように見えますが、欧米の金融機関、投資家が絡んだ外部への債権のためにEUを震撼させます。実態は、筋の通らない投資が結果的に焦げ付いた人災と言えます。一方、日本は900兆を超える国債のほどんどを、日本の国民自身が買っている・・・蛸が自分の足を食べているような話ですが、ゆえに専門家は日本は倒産しないと断言します。が、それは皆様の貯金が全部なくなっても、国の一部の人は安泰と言うだけのことです。

中国の政権交代や、アメリカ、フランスの大統領選挙、そこに北朝鮮の金正日死去が重なり、2012年は先行き不透明な一年になることは間違いないでしょう。最近の拙速なグローバル化の大合唱のように、急に変化を急いでも、すぐには変われません。が、自分は何がしたいのか、何が一番道理に適っているか、まずは自然体でぶれないことが一番大事ですね。その上で、再来年以降に実現したい夢や計画を一歩でも進めておくこと、2012年初めのブログも、かなり自己満足な内容になりましたが、今年もよろしくお願いします。