漢字家族BLOG版(漢字の語源)

漢字に関する話題など。漢字の語源・ワードファミリー。 現在、荘子「内篇」を素読しています。

いわゆる「正しい筆順」について(3)

2007年07月15日 05時03分54秒 | Weblog


漢字を筆記する場合の「正しい筆順」はあると思いますか?
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(2007年 7月15日 4:10現在)


 「タイプライター」を知らない世代が・・・。先日、英語の先生との会話中に、「タイプライター」の話題を出したところ、その先生に怪訝な顔をされてしまった。

  「先生はタイプライターを知らないんですね」(汗) (^^;
  「はい、知りません」

 そうなんだ。タイプライターを知らない世代なんだ。それはそうだろうなあ。「タイプライター」という単語もはじめて耳にしたはずだろうし、タイプライターなるものを見たこともないだろう。その先生の年齢は、おそらく20歳代後半から30歳代だろうと推測されるが、この世代の人たちはタイプライターがこの世から姿を消して、ワープロ専用機の登場した時代も知らず、いきなりPCなのだ。考えてみればごくあたりまえの話なのだが、今さらながら自分自身の年齢を思い知って愕然とする。

 さて、その今は忘れ去られてしまった、時代物の「タイプライター」の話である。

 中学時代は、私も英語が大好きだったのだ。そしてタイプライターがほしくてたまらなかった。当時流行していたのが、「ブラザー ヤングエリート」という機種で、毎日テレビコマーシャルをやっていた。携帯に便利な薄型タイプであった。(そうだ親戚の兄ちゃんが使っていたのもこれだったような気がする。次に出てくる従兄弟とは別の従兄弟)でも、このようなものは田舎の人間にとっては贅沢品で、私のクラスメイトも、ヤングメイトに限らず、タイプライターなどは持っていなかった。

 それでも常日頃から「ほしい、ほしい」と思っていると願いがかなうもので、ある日突然、タイプライターが私のところにやってきた。それも、オリンピア(西ドイツ)製なのだ。<この、「西ドイツ」という言葉も古いねえ>

 ほんとうに「やってきた」という感じだったですねえ。貿易をやっている従兄弟が、遠方からわざわざ田舎まで持ち運んでくれたもので、英語が好きだった私へのプレゼントであった。私は狂喜乱舞(本当にそんな気持ちなんですよ)、舞い上がってしまうほどうれしかった。この気持ちは何でもすぐに手に入る時代の人にはわからないだろうなあ。

 さて、タイトル「漢字の筆順」と、このタイプライターの話題とは、いかなる因果関係があるのか?

 長くなるので、今日は前置きだけにしておきます。


 筆順(書き順)の強制について -- 漢字家族
 re:「曜」の字形について
 「漢字テストのふしぎ」-- 長野県梓川高等学校放送部