落合博満流CS代替案/「セ・パの区別なし」/落合博満がコミッショナーなら実現? 「3リーグ制」が球界を救う 

2013-10-21 | 相撲・野球・・・など

落合博満流CS代替案 メジャーリーグのシステムに非常に近い
 NEWSポストセブン2013.10.21 07:00
 一昨年まで中日ドラゴンズの監督を務めた落合博満氏(59)が、球団GMに就任した。この人事に戦々恐々としているプロ野球関係者は少なくない。この男が再び監督の座に就くのではなく、「GM」という権限にこだわったところにその恐怖の源泉はある。
「落合はチームの采配や編成よりもっと大きなところを見ているはず」と、ある日本野球機構(NPB)関係者はいう。
「落合はプロ野球界の構造改革を断行せよと公言してはばからない人物です。それも決して“口だけ”ではなく現役時代から野球協約を精読し、その詳細から問題点に至るまで全てを熟知している。既得権益に固執する“お役所体質”のNPBにとって、煙たい相手であることは間違いない。一方で現状に閉塞感を抱いている改革派からは、期待を一身に集めている」
 NPB関係者が怖れるのも無理はない。落合氏は、現在のプロ野球界を根底から覆し兼ねない爆弾提言を連発してきたからだ。それは週末から始まる日本シリーズにも「冷や水」を浴びせかねない内容だ。
「最近、“(勝率が)5割を切った球団がクライマックスシリーズ(CS)に出てきたら格好つかないよな”と言い始める人が(NPB内に)いっぱい出てきたんです。でも、お前らがそのルールを作ったんだろ」(2013年7月、東京での講演会)
 これだけなら、多くのプロ野球ファンが抱えるプレーオフの問題点を代弁したに過ぎない。しかし、落合氏は批判だけでなく具体的な代替案も提示している。
「セ・リーグとパ・リーグってものをなくしてやろうという発想なんです。1リーグ制にし、12球団を予備抽選、本抽選によって3つのグループに振り分ける」
 落合プランの1リーグ制では、12球団総当たりで12回戦、または13回戦を戦う。ポストシーズンには、各グループの優勝チームが進出。その3チームに勝率順で順位を付け、勝率1位の球団が、3チームの次に勝率の高い、メジャーリーグでいう“ワイルドカード”のチームと対戦する。その勝者どうしが日本一を決める。メジャーリーグのシステムに非常に近いものといえるだろう。
 確かに、落合氏のプランは、現在のCSの不条理を解決する有力なアイディアである。しかし、もしこれが実現すれば、大きな不利益を生じる球団が出てくることも事実だ。
「CSがあることによって、Aクラス入りを争う下位チームの対戦がシーズン終盤まで一定以上の集客を確保しているという現状がある。もし“落合プラン”が実現すれば、強い人気球団と弱い球団の格差が今以上に広がる可能性がある。
 また、集客の期待できる巨人との対戦が減ることから、セ・リーグの各チームから猛反発が出ることは必至。現状の交流戦でも、セからは“試合数を減らせ”との声が上がっているくらいですからね」(プロ野球関係者)※週刊ポスト2013年11月1日号
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〈来栖の独白2013/10/21 Mon. 〉
 いずれにしても、足場(中日)が常勝球団に復帰しないことには、落合氏の発言、存在に、力はない。先日は達川光男氏をバッテリーコーチとした。一歩一歩、進めている。
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球界再編に落合前監督のプランは「セ・パの区別なし」
 dot.(更新 2013/4/17 11:30)
 WBCで日本代表が3連覇を逃し、何となく暗い雰囲気で開幕したプロ野球。そんな中、目の覚めるようなリーグ改編案を提示したのは、やっぱりこの男だった。前中日ドラゴンズ監督の落合博満氏(59)。「オレ流」3リーグ案を通じて、落合氏が訴えたかったものとは――。
 4月8日、都内で開かれた「日本スポーツ学会大賞」の受賞記念講演会。落合氏は「オレ流野球人生」のタイトルで語りだした。内容は約500人の聴衆にとって、思ってもみなかったアイデアだった。落合氏がホワイトボードを持ち出し、数字や記号を書きつけながら話し始めると、聴衆は静まりかえった。
「落合秘案」を紹介する前に、まずは前提となる日本球界の現状から説明しよう。12球団の代表らが集まる実行委員会で、交流戦を現行の24試合から18試合へ減らす案が継続審議されている。これはセ・リーグ側からの提案だ。スポーツ紙デスクが解説する。
「交流戦が終わって1カ月もすれば、オールスター戦がある。交流戦でセ・パの対決に新鮮味がなくなり、オールスターのファン投票数が右肩下がりなんです。そこで交流戦の数を減らそう、と。現状の24試合では別リーグの6球団と4試合ずつ(ホーム2、ビジター2)戦います。セ案の18試合になると、6球団と3試合ずつ。ホームとビジターを1年ごと交互に実施するというものです」
 交流戦の優勝チームを決める以上、ホームだけ、ビジターだけの対戦では、公平な条件での戦いとはいえない。その「不公平」がひっかかり、落合氏は頭をひねった。ホワイトボードを指さしながら話す落合氏の次のような発言に、会場はどよめいた。
「セ・リーグとパ・リーグってものを、なくしてやろうという発想なんです」
 落合案では12球団を予備抽選、本抽選によって三つのリーグに振り分ける。そして12球団総当たりで12回戦を戦う。これでレギュラーシーズンは132試合になる。13回戦にすれば現状より1試合だけ少ない143試合だ。
週刊朝日 2013年4月26日号
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落合博満がコミッショナーなら実現…? 「3リーグ制」が球界を救う
 dot. (更新 2013/4/20 11:30)
 前中日ドラゴンズ監督の落合博満氏(59)は今プロ野球界再編のため、「オレ流」3リーグ案を提案しているという。
 落合案では12球団を予備抽選、本抽選によって三つのリーグに振り分ける。そして12球団総当たりで12回戦を戦う。これでレギュラーシーズンは132試合になる。13回戦にすれば現状より1試合だけ少ない143試合だ。
 当然、現状のクライマックスシリーズから、ポストシーズンの仕組みも変わる。各リーグの優勝チームの中で、勝率2位と3位の球団が対戦。勝率1位の球団は、残り9球団の中で最も勝率の高い球団、米大リーグで「ワイルドカード」と呼ばれている球団と戦う。そして勝者同士が日本一をかけて戦うのだ(すべて4戦先勝制)。
 落合氏はリーグ名には言及しなかったが、巨人、ヤクルト、DeNA、ロッテ、西武が固まれば「首都圏リーグ」、阪神、オリックス、広島、ソフトバンクの「西日本リーグ」。はたまた、DeNA、ソフトバンク、楽天が集まれば「ITリーグ」、ヤクルト、日本ハム、ロッテが集えば「お食事リーグ」などとファンは呼ぶだろう。なかなか興味深い。
 西武ライオンズなど3球団で球団代表を歴任し、『プロ野球血風録』(新潮社)などの著書がある坂井保之さんは落合案を眺め、「プロ野球の新しい切り口として大賛成です」と受け止め、続けた。
「ただ12球団総当たりは組み合わせが複雑になり、ファンの理解が追いつかないかもしれない」
 弱小球団ばかりのリーグができる懸念もある。日米の野球に精通する慶大名誉教授の池井優さんは、こう語る。
「日本では1950年から続いてきた2リーグ制が染みついている。3リーグ化はファンの共感が得られないと思います。まず、3リーグにする強い理由が見つからないですから」
 池井さんは続ける。「そもそも、リーグ再編より、フランチャイズを見直したり、野球熱の高い四国に球団をつくるほうが先決でしょうね。大リーグには、優勝しなくても客を呼べる球団がいちばん素晴らしいという格言があるんです。強くもなくスターもいない中で集客するためにはどうするか。野球ファンをどれだけ増やすか。それはファンサービスに頭を使い、きめ細かくする。そこが腕の見せどころなんですね」。
 そして、池井さんが「日本が学ばなければならない」と強調するのが、大リーグの「共存共栄」の精神だ。戦力均衡のため、年俸総額が一定額を上回った球団は大リーグ機構へ課徴金を納めなければならない。ドラフトは完全ウエーバー制。テレビの放映権科はコミッショナーが一括管理し、各チームに分配する。「ひとり勝ち」のチームが君臨してきた日本球界には耳の痛い指摘だろう。
 緻密な落合氏のこと、「落合秘案」を完璧な提案ではないと自覚しているに違いない。そこでなぜ、あえて言うのか。落合氏の講演会での発言を拾ってみよう。
「いまの野球がおもしろくないとか、変えなきゃいけないと言うOBの方がいる。でもどうやって変えりゃいいの? そういう方法論を、俺は目にしたことがない」
「野球界がおもしろくないという意見があるんだったら、ここまで崩して新しいものを作り上げるのも一つの方法論かな、と。いまあるものを残しながら、まるっきり違うものを作り上げようとしても無理なんだ」
 だれもやらないじゃないか。だから俺が言うんだ――。そんな心意気がビシビシ伝わってくる。
「実現の可能性はともかく、発想のパターンとしての一つの提案ですよね。それでいい。一般のファンに対してというより、コアな野球人への問いかけです。みんなでこういう議論をしてほしい、と。さすがです」(前出の坂井さん)
 野球ファンの間には長らく、「落合コミッショナー待望論」がある。こんな落合氏がトップになれば、旧態依然とした日本のプロ野球も変われるだろうか。坂井さんは話す。「落合さんは、いつもだれよりも深く球界の問題を考え、愛情も持っているし、独自のアイデアも持っている。ただ、コトバがね。この人のコトバはぶっきらぼうすぎて理解されにくい。彼の示す符号を咀嚼(そしゃく)してブラッシュアップする理解者や支持者が出てきたら、おもしろいですね」。
 いつの日か、「落合コミッショナー」が、日本プロ野球を救ってくれるのだろうか。
週刊朝日 2013年4月26日号
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