小沢一郎・民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」大久保秘書を任意聴取

2010-01-05 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア
4億円不記載、大久保秘書を任意聴取 東京地検
朝日新聞2010年1月5日15時2分
 小沢一郎・民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」が2004年に土地を取得し、その原資が政治資金収支報告書に記載されていない問題で、東京地検特捜部は5日午前、会計責任者だった公設第1秘書・大久保隆規被告(48)=西松建設の違法献金事件で公判中=から任意の事情聴取を始めた。
 特捜部は、経理を担当した元秘書の石川知裕衆院議員(36)=同党、北海道11区=を政治資金規正法違反(不記載)罪で在宅起訴する方向で検討。詳しい経緯を裏付けるため、当時、事務所内で石川氏に指示を出す立場にいた大久保秘書から説明を求めているとみられる。大久保秘書も同法違反容疑で刑事告発されている。
 関係者によると、陸山会は04年10月、小沢氏の資金約4億円を複数の口座を経由して陸山会に集約させて東京都内の宅地を約3億4千万円で購入したが、収支報告書には約4億円を収入として記載しなかったとされる。
 大久保秘書は関係者に「土地は小沢氏に言われて自分が探したが、石川氏に『後の手続きはしておけ』と言ったので、自分は経理には関与していない」と話したという。
 特捜部はさらに、小沢氏が拠出した約4億円の原資を解明するうえで、ゼネコン各社との関係を重視。中堅ゼネコン関係者が「胆沢ダム」(岩手県奥州市)の受注に絡んで、土地購入と近い時期などに小沢氏側に計1億円を提供したと証言しており、ダム工事に参入したゼネコン各社から5日以降、改めて一斉聴取する。この件について石川氏は聴取の際、完全否定したという。

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