(読売新聞 - 05月30日 19:15)
終身刑の創設などを目指す議員連盟「量刑制度を考える超党派の会」(会長=加藤紘一・自民党元幹事長)の会合が30日、国会内で開かれ、量刑のうち、死刑と無期懲役の間に、仮釈放のない終身刑を創設することで一致した。
今後、各党で賛同が得られれば秋の臨時国会に議員立法で刑法改正案を提出する。党議拘束を外した採決を目指す。
同会は来年5月から始まる裁判員制度での量刑判断の際、裁判員が格差のある死刑と無期懲役の選択に悩まないため、<1>仮釈放のない終身刑の創設<2>最短10年で仮釈放が認められる無期懲役の仮釈放までの期間延長--などの案について検討してきた。
3回目のこの日の会合では、「無期懲役を重くして終身刑に近づけるより、終身刑の創設の方がいい」(公明党・浜四津敏子代表代行)など、終身刑創設の案が最も多くの支持を得た。