<松本死刑囚>再審請求を棄却…新証拠退ける 東京地裁

2009-03-18 | オウム真理教事件

<松本死刑囚>再審請求を棄却…新証拠退ける 東京地裁
(毎日新聞 - 03月18日 21:32)
 東京地裁(高橋徹裁判長)は17日付で、オウム真理教の松本智津夫(麻原彰晃)死刑囚(54)の再審請求を棄却する決定を出した。弁護側は、松本死刑囚の地下鉄サリン事件への関与を否定した元教団幹部、遠藤誠一被告(48)=上告中=の控訴審供述を新証拠に挙げたが、決定は「遠藤被告は松本死刑囚に帰依する姿勢を明確にしている」と信用性を否定した。再審は昨年11月に松本死刑囚の次女が請求していた。
 遠藤被告は06年3月、自身の控訴審で「地下鉄サリン事件は故村井秀夫幹部が勝手にやったと思う」と発言。弁護側は「松本死刑囚が指示したと認定した確定判決を覆す新証拠」と主張したが、決定は「確定判決は他の幹部の証言や、証拠上明らかな状況や事実に基づいて関与を認定している」と退けた。
 松本死刑囚は一連のオウム真理教事件で殺人罪などに問われ、04年2月に東京地裁で死刑判決を受けた。弁護側は「意思疎通ができない」と期限内に控訴趣意書を提出せず、東京高裁が06年3月に控訴を棄却。最高裁が同9月に弁護側の特別抗告を退け、死刑が確定した。【伊藤一郎】


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