韓国、新型コロナ集団感染の新興宗教「新天地イエス教会」とは? 2020/3/1

2020-03-02 | Life 死と隣合わせ

 時事ドットコムニュース
韓国、新型コロナ集団感染の新興宗教「新天地イエス教会」とは?
 2020年03月02日12時45分
【ソウルAFP=時事】韓国で新型コロナウイルスの流行の中心となっている秘密主義の新興宗教団体「新天地イエス教会」は、ソウル五輪で使用されたスタジアムで行う北朝鮮式の大規模パフォーマンスに数千人もの信者を動員できるほど、広大なネットワークを持っている。(写真は韓国の宗教団体「新天地イエス教会」の大邱支部)
 新天地イエス教会は正式名称を「新天地イエス教証しの幕屋聖殿」という。イ・マンヒ教祖(88)によって1984年に創設された。
 カルト宗教として非難されることの多い新天地イエス教会は、ウェブサイト上で自らを「世界唯一の神の王国であり聖殿」だと説明。「ろうそくのように自分たちの体を犠牲にすることで」イエス・キリストの意志に従うことを誓っている。
 また同教会は、イ教祖がイエスのマントを身にまとっており、最後の審判の日には14万4000人を天国に連れて行くとのだと宣言している。しかし同教会にはこれ以上の数の信者がいるため、信者らは天国に行くための地位を競い合い、他者に改宗を迫るといわれている。
 特に問題視されているのは勧誘方法だ。主流派宗教であるキリスト教プロテスタント教会の礼拝に信者を送り込み、勧誘するという方法で密かに信者を増やしている。これを受けて多くの教会では、新天地イエス教会の信者の入場を防ぐための警告を発している。

■「31人目の感染者」
 新天地イエス教会の礼拝では、眼鏡やネックレス、イヤリングの着用が禁じられている。また椅子や机を使用せず、床に詰めて座った状態で大規模な礼拝を行うことから、ウイルスの感染拡大にうってつけの環境がつくり出されているとの批判が上がっている。
 信者の間に感染を広めたのは、同国で31人目の感染者となった女性信者(61)だった。この女性は、2月10日に発熱したものの、その後、韓国第4の都市・大邱で少なくとも4回礼拝に参加。その後、女性の新型コロナウイルス感染が確認され、大邱は同国におけるウイルス流行の中心地となった。

■大規模イベント
 世論の怒りは日を増すごとに高まり、新天地イエス教会は新型コロナウイルスの感染検査を可能にするため、21万2000人の信者名簿を当局に提出した。しかし報道によると、同教会は以前24万人以上の信者がいると豪語しており、名簿の正確性に疑いが生じている。
 新天地イエス教会は韓国国内にイエスの12人の使徒の名前がついた支部12か所を持っている。また同教会サイトによると中国や米国を含む世界15か国に活動拠点があるが、現在、数百人の牧師らが任命式への出席を放棄したという。
 新天地イエス教会はこれまで有名会場で大規模なパフォーマンスを実現できるほど成功してきた。2012年には、1988年にソウル五輪が開かれた蚕室五輪スタジアムで、まるで北朝鮮のマスゲームのようなパフォーマンスを披露。数百人もの信者らが競技場で、聖書に登場する場面や物語を上演。スタジアムの片側では、数千人が色の付いた本のページを順にめくり、千変万化に波打つ巨大な絵の背景をつくり出した。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕

 ◎上記事は[JIJI.COM]からの転載・引用です


韓国の新興宗教教祖、土下座し謝罪 新型ウイルス感染拡大で 
 2020/3/2(月) 16:38配信 AFP=時事 【翻訳編集】 AFPBB News   
【AFP=時事】(更新)韓国で新型コロナウイルスの流行の中心となっている秘密主義の新興宗教団体「新天地イエス教会(Shincheonji Church of Jesus)」の教祖が2日、感染を拡大させたことについて謝罪した。
 韓国の新型ウイルスの感染者4000人超のうち、新天地イエス教会の関係者がその半数超を占めている。
  教祖のイ・マニ(Lee Man-hee)氏(88)は声を震わせながら、「教会員を代表して、私から国民に対して心からのおわびを表明したい」と述べた。
  同国北部の加平(Gapyeong)で開かれた記者会見では、報道陣を前に土下座し、「意図的なものではなかったが、多くの人が感染してしまった」と説明。
 「私たちは最大限の努力を傾けたものの、防ぐことはできなかった。国民の許しを乞う」「政府に対してその努力に非常に感謝している。政府に対しても許しを乞う」と述べた。
  これに先立ちソウル市政府は、殺人や感染症予防・管理法違反などで、同教祖を含む教会指導者12人を検察に告発したと発表。
  朴元淳(パク・ウォンスン、Park Won-Soon)ソウル市長は自身のフェイスブック(Facebook)ページで、「もし彼らが積極的に早期対策を講じていれば、われわれは大邱(Daegu)や慶尚北(North Gyeongsang)道におけるCOVID-19感染者の爆発的な急増を食い止めることができた」と指摘した。
  同教会は、当局が関係者26万6000人超を追跡および検査しようとしたものの、正確ではない信者名簿を当局に提出したとして非難の目が向けられている。
  教祖のイ氏は最後の審判の日に14万4000人を天国に連れて行く「約束された指導者」として信者から崇拝されており、同団体はカルト団体として非難されることも多い。
  先月10日に同団体の女性信者(61)が発熱したものの、韓国第4の都市・大邱で少なくとも4回礼拝に参加。その後、女性の新型コロナウイルス感染が確認され、大邱は同国におけるウイルス流行の中心地となった。【翻訳編集】 AFPBB News
 最終更新:3/2(月) 20:59 AFP=時事

 ◎上記事は[Yahoo!JAPAN ニュース]からの転載・引用です


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