「死刑判決を明確に意識したもの」 中1男女殺害事件で”控訴を取り下げた”被告の男 『死刑を確定』
2020/11/26(木) 19:17配信 関西テレビ
5年前、大阪府寝屋川市の中学1年の男女が殺害された事件の裁判に、大きな動きがありました。
大阪高等裁判所は26日、1審で死刑判決を受けた被告の男が行った「控訴の取り下げは有効だ」として、死刑を確定する決定を出しました。
山田浩二被告(50)は5年前、寝屋川市の平田奈津美さん(当時13)と星野凌斗さん(当時12)を殺害したとして、おととし、大阪地裁で死刑判決を言い渡されました。
山田被告は去年5月、自らの意志で控訴を取り下げ、一旦は死刑が確定しましたが、弁護人が取り下げは無効だと申し入れ。
大阪高裁は「死刑確定を明確に意識していなかった疑いがあり、直ちに判決を確定させてしまうことは強い違和感と深い躊躇を覚える」などとして、控訴の取り下げを無効とする決定を出しました。
これに対し検察は、死刑を確定させない決定に異議を申し立て、大阪高裁の別の裁判長が今年3月、「合理的根拠が示されていない」として、審理のやり直しを命じます。
しかし、その約1週間後には、山田被告が再び控訴の取り下げを求める異例の展開に。
そして大阪高裁は26日、「2度目の控訴取り下げであることは軽視できず、死刑判決が確定することを明確に意識したものと考えられる」として、控訴の取り下げを有効とし山田被告の死刑を確定させる決定を出しました。 関西テレビ
◎上記事は[Yahoo!JAPAN ニュース]からの転載・引用です
* 寝屋川中1殺害 ”死刑確定”…裁判所の決定を前に山田浩二被告が語った不安「ぶっちゃけた話ごっつ不安」 2020/11/26
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* 寝屋川中1殺害事件 「私が死刑判決への控訴を取り下げた理由」 山田浩二 令和元年5月23日、24日