再審請求10次、扉いつ 名張毒ぶどう酒事件60年
中日新聞 2021年3月29日 月曜日 朝刊
高度経済成長時代を謳歌するきっかけとなった所得倍増計画初年の1961(昭和36)年に起きた名張毒ぶどう酒事件は、奥西勝元死刑囚が死去し、元号が平成を経て令和となった今も、再審請求が続いている。事件発生から60年。請求は第10次を数える。再審請求を引き継いだ奥西元死刑囚の妹は「どうしても許せない」と第10次請求の異議審に臨んでいる。 (塚田真裕)
「兄は絶対やっておりません」。奥西元死刑囚の妹で再審請求人の岡美代子さん(91)=奈良県山添村=は28日、名古屋市内で開かれた集会に寄せたビデオメッセージでそう訴えた。
岡さんは、この60年間を「家族にとって言葉に尽くせないほどの苦しみの歳月でした」と振り返った。支援者ら約150人が参加したこの日の集会にも出席を望んだが、新型コロナウイルスの感染状況を考慮して断念。「自白に委ねず、証拠を明らかにして、まっとうな判断をしていただきたい。無実の判決を見届けたい思いでいっぱいです」と訴えた。
◎上記事は[中日新聞]からの書き写し (以下略=来栖)
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〈来栖の独白 2021.3.29 Mon〉
袴田事件もそうだが、所詮、私などには、判断つきかねる。しかし、今朝のように朝刊に載れば気になり、読む…。
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* 名張毒ぶどう酒事件 「今さら真犯人を…」住民から不安や怒り 2010-04-07
* 名張毒ブドウ酒事件 辛い地元住民「無罪ならやっていない証拠を示して」 2010-04-07
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* 名張毒ぶどう酒事件 異議審(再審取消し)決定 2006.12.26. 名高裁刑事2部 門野博裁判長/ 柳川善郎氏の話 2006-12-27
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* 名張毒ぶどう酒事件 扉は開くか 中日新聞 2010/04/07~
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◆ 名張毒葡萄酒事件 再審認めず/「自供後は豹変したように穏やかに」古川秀夫氏 2012-05-26
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◇ 奥西死刑囚は3つの“村社会”を守るための生贄にされた 名張毒ぶどう酒事件の闇に迫る再現ドラマ『約束』