新人さん。

ちょうど1ヶ月前の4月1日より当社に新たなメンバーが加わった。
営業新人さん、女性、とある所から僕が引き抜いた人材だ。

即戦力とはまさにこういう事を言うのかっちゅう程出来た人である。
だから引き抜こうと思ったんだもの、当たり前だ。

パソコン、テレアポ、出荷業務、商品知識、まんめんなくスキルが豊富。
簡単なようでなかなか出来ない基本、報連相もしっかり身に付いている。
人当たりもよくて明るくポジティブ。
僕が教えることはあまりないや
なんて安心していたら実は仕事にかなりビビっていたらしく
いきなりスゲーネガティブな相談されてビックリした。
彼女は彼女なりにふるえていたのだな
ちょっぴり泣き言をもらすような一面もあったり。
まぁそりゃそうだなと妙に納得。

多少小心者なくらいが営業はちょうどいい。
後は大いなるサービス精神と思いやり
そして少しばかりの邪悪さがあればバッチリ。
最近の僕は邪悪さが半分以上しめているが…
なんて新人さんみて吾を見直す、みたいな。

とにかく、そんな新人さんと共に、最近営業回りをしている。
新人さん、ただ今研修期間である。
はじめの1ヶ月間は社内でたっぷり事務仕事や検品出荷業務をこなしてもらい
当社が扱う(自分がこれから売って歩く)品物に触れ、商品知識をたくわえ
社内環境に慣れてもらった。

2ヶ月目の今月からは内部と外との関係を掴んでもらう為
少しずつ営業回りを一緒にしてもらう。
彼女の担当地域はもっぱら関東全域。
挨拶回りを兼ねた、僕にとっては引き継ぎ業務だ。

そして来月の3ヶ月目
今度は自分1人でアポを取り、1人で営業回りをして
自分が取って来た商品を自分で出荷し売上を作ってもらう。
1ヶ月目と2ヶ月目の総括である。

こうして彼女の研修期間が終わり、僕がOKと判断したらば
晴れて彼女は当社の本スタッフとなるわけだ。
既に“ほぼ”OK。
なんだけど、メンタル面が多少心配な所ではある。
それに真面目すぎる！真面目にこしたことはないのだが
すぎるのは悩み所だろう。

今日も1日一緒に回っていて、彼女の真面目さと一生懸命さと気のきき方などには脱帽だった。
作っているのではないのだな、天然なのである。
僕なんかは多少フィーリングで色々やってしまうが
彼女はデータに基づいた売り込みと心からの親切心がある。
僕はいい加減な感じだが
彼女は良い加減で仕事をしている感じだ。
やりがいを見出だしてくれているようで
たくさん提案してくれるし
当社に関して感じたことをたくさん指摘してくれる。
僕とは真逆に近いタイプの営業さんになるだろう。

とにかく不安だからみっちり教えて欲しい！と頼まれた。
基本の基本と流れだけを教えるので
あとは実戦、早々1人で出てもらう！と答えた。
僕の、そんな乱暴じみた答えに
彼女はギョッとしてまたふるえていたようだった。

営業のやり方なんて人それぞれだ。
100人いたら100通りあるものである。
やり方をなぞったり
上手く売り込む事を考えるより
まずは自分が好かれる事に必死になればいい。
好かれる為には自分が各お店を好きにならなきゃ始まらない。
好きなお店に一生懸命接すれば
相手は自分を必ず好いてくれる。
嫌なヤツから物は買わない。
好きな人には自然に頼ってしまう。
頼られたら嬉しいものだ
またそのお取引先さんを好きになれる。

何か特別な事をする必要はないと思う。
はじめは普通でいい。
普通な頑張り屋さんでいい。
慣れてきたら、少しだけ突飛な頑張り屋さんになればいい。
嘘つかず、必死であれば
それだけで他の営業よりもグンをぬいて素敵に見えるってなもんだ。
そんなふうに思う。

そして新人さんには
そんな営業になって欲しいと願う。

自分はどうだろう
ちゃんとやれているのだろうか
なんて事を考えながら、ただ今帰宅中。
そこそこ、やれてるな。
なんだ！そこそこ出来てんなら上出来だ！
自分にゃあまい、自分である。

反省はしない。
反省したフリは得意だけどね。
↑こんな上司の真似だけはしないようにといいたい！

めけめけ～。

写真。帰宅ラッシュの中央線。