「くうねるあそぶ」より「ちょうどいい」

最近、ものすごく眠い。
フェルナンデスね～…いやいや
…春なんですね～♪
ポカポカ、ついウトウト。
このまま永遠の眠りについちまうんじゃねーか！？っちゅうくらい眠い。

眠いけれども、朝の目覚めは良い。
これもまた、ポカポカとあたたかいせいでもある。

いかんせん冬はダメだ。
寒いからなのか起きるのが億劫である。
だから冬の早起きは至難の業である。
春夏の目覚めは、ちょー余裕なのにな。
やっぱり人間も動物
“冬眠気質”ってわけか。

冬はよく寝て、よく食べ、よく太る！鉄則だ！
むかしむかし日産セフィーロのCMであった「くうねるあそぶ」
糸井重里のコピーを井上陽水が言い放って流行語にもなった。

先日、何故かは不明だが
寝起きの脳にその言葉がババーンと浮かんできた。

「くうねるあそぶ」
当時、僕らはよく井上陽水のモノマネをしながら
「食う寝る遊ぶ」そして「太る」と言ってふざけたものである。
まさに冬はその、食っちゃ寝～太り！の極みである。

冬の味覚を食いまくって「もう食べられないよ～」とゴロリ
寝たはいいが、寒いことを理由にまったく起きようともせず
手近なところで遊ぶ。
そんなこんなをくりかえし、くりかえして鏡を見て気付く。
「なんじゃこりゃーーーっ！
数ヶ月前の私じゃないっ！？」
あわててダイエット！なんて羽目になる。

春は「丁度良い」のかもしれない。
夏になってしまうと、バテて上手いこと食べられなくなるし
秋は食欲の秋ともいうくらいだから
春は程よく食にありつけられさえいれば良いような感覚にある。
それに、眠くはなれど、楽に起きられるから行動的だ。
身軽で経済的で応用力がある春
まるでホンダのCMコピー「サイコーにちょうどいい」春。
言い得てまさに、現代的な、今にあてはまるような季節でもある。

そう、「くうねるあそぶ」って
何だか時代だよな～。
まさにバブルって感じだ。
「食う」「寝る」「遊ぶ」って欲求を満たしてなお更に欲しい車
軽く買っちゃえる経済状況がバブル期にはあったってことだ。
人間の本質を飛び越えた次なる欲求も満たせる社会がそこにはあり
そこんとこをゆさぶる画期的なコピーだったのである。

「くうねるあそぶ」
今じゃ何か別な意味になっちゃうよな。
「堕落」みたいな。ただそれだけー、みたいな。
正直すぎる今らしい、究極の解釈みたいで、それはそれで面白いけど。

時々、仕事先でバブルの話になる。
僕ら世代はバブルを知らない。
未経験である。
バブル経験者から言わせれば、ある意味僕らは不遇の世代らしい。

ただ話し上のバブルは知っている。
ちなみに、バブル期は学生だっただけで
時代としてはちゃんと見れてはきている。
バブルってやつの良い面、怖い面、バカだった日本人の話を様々聞いている。
だから、知らない僕らは
次なるバブルを作り出せる可能性があるってわけだ。

「くうねるあそぶ」みたいなバブルから
更に進化した新しい好景気時代。
それは、春のように「美味」くて「上手」い
「サイコーにちょうどいい」時代であって欲しいと願う。

「くうねるあそぶ」を引き継いで
「ふとる」で、パンクするキモい時代はダメ。
それぞれに「ちょうどよく」いかなきゃ。
だから、ポカポカしていても
ウトウトなんてしてられないのだよ。

歩きだした僕らは、そろそろ走りださねばならない。
ギターフェルナンデスを爆音でかき鳴らし
高らかに歌おう！僕らの歌を！
例えば？
時に、僕の場合はこんな歌
だったり。

真心ブラザーズ / 新しい夜明け


これが僕には
「サイコーにちょうどいい」

めけめけ～。

写真。今のかけ布団カバー。