はやしんばんぱくの、めげてめけめけ、言論の不自由ブログ

全国各地へ飛び回り、めげてめけめけめげまくり、色々書いていましたが、ブログ終わりました。過去を読めばいい!サラバじゃ~!

今、観てわき上がる思い。

2012年05月12日 09時21分45秒 | 漫画・アニメシリーズ
いまこそ!ナウシカ!と、思った。
唐突だけど、昨日のテレビ放送を見て思った。
仕事で遅く帰宅。
その仕事は最近ようやく軌道に乗り始めた感じ。
しかしまだまだ苦労は絶えない
というか、トップである以上、永久に苦労って絶えるものではない。
っちゅうか人間誰しも人生に於いて苦労はつきものである!
クタクタで部屋に帰り、テレビをつけた。
いきなり画面に王蟲があらわれた!
正直「ああ、またナウシカやってんのか」程度に思った。
が、その思いはすぐさま覆された。
僕は画面に釘付けとなってしまったのだ。
何十回と観たはずの、ナウシカに。

もう何度となくテレビで放送された映画『風の谷のナウシカ』
言わずと知れたアニメの金字塔、宮崎作品最高傑作の中の1つである。

僕がナウシカを観たのは小学生の頃。
当時ナウシカは映画封切前から話題をかっさらっていた。
ガキんちょの僕も、話題となれば逃がしちゃおけない。
颯爽と映画館へ足を運び、その凄さを体感しようと必死でスクリーンに喰らいついた。
…が、まったく意味がわからぬまんま映画は終了。
当時の僕の頭に残ったことはただひとつ
「ナウシカって、なんで下半身だけ露出してんの?」って情けない疑問だけ。
ナウシカのズボンの色が肌色に近かった為、ブルーとベージュのコントラストが
思春期の少年にはおかしく見えて仕方なかったのだろう。

その後、すぐに原作漫画も読んだ。
けれどもさっぱり意味が分からずだった。
その内容は重っ苦しく、子供心に退屈で仕方なかった。
同じ宮崎駿が関わったアニメなら、もっと昔の未来少年コナンの方が夢中になれた。
コナン観ていた頃なんて小学低学年もいいところだったのに、不思議なものである。

それから今日まで、僕は浴びるほど風の谷のナウシカを観ることとなる。
観る度に、理解が深まってゆく気がしていた。
時代と、歳と、環境と、自分の置かれた立場とで
風の谷のナウシカという映画のとらえ方が変わってゆくのを実感していた。

今日までの間、観る度に自分の中での注目シーンに変化があった。
もちろん、良いシーンや良いセリフは、いつ観聞きしたって良い。
そこから更に、その時々に自分に響く感覚は、確実、僕を大人にさせていた。

この世には、今日まで様々な作品が世に出ては消え、そして残るものは残ってきたと思う。
何でも、どんなものでも、理由があってモノが生まれる。
そこには作り手のメッセージが必ずあるものである。
人間個々1人1人に1つ1つの感覚が備わっており、それがまるで別々であるのは
まさに個性そのものとなるであろう。
例えばそこに風の谷のナウシカの、ナウシカという姫様の人間性と
トルメキアの姫クシャナの人間性がガッツリはまる人もいればそうでない人もいるし
物語そのものの、地球環境への壮大なメッセージにカチッとはまる方もいれば
登場人物たちの持つ豊かなたくましさにスイッチが入る方もおられると思う。
その個々の感覚としての個性もまた、時と環境とともに成長してゆくものである。

人として生まれてきた以上、何かを感じたい、何かを残したいと思うのが自然である。
そう思いながら
でも日々の多忙さ故そこに気付かず歳を重ねてゆくことにならざるをえん、というのも
またこれ現代の自然な流れなのかもしれない。
人生の時々で、そんな感覚を思い出させてくれるものもまた
何かを伝えたいと思い、それをカタチにした人間の作る作品なのである。

僕にとっての“今のナウシカ”は、今の世の中に必要な作品の1つであると感じた。
今まさにナウシカが必要なのである。
観ていて不自然さを感じるくらい徹底したカリスマ性とリーダーシップを誇り
そして根っからの善人であるように描かれた、非の打ちどころ無いナウシカ。
とても優しく、とても恐怖なナウシカ。
そして、ナウシカを思う風の谷の人々の心と、トルメキアのクシャナの気持ちの流れが
まさに今の世界、いいやまず日本に必要不可欠だと感じた。
そしてもっと小さな世界でいうならば、僕という人間と僕が経営する今の僕の会社
そこにこそ、このナウシカと風の谷とクシャナが必要なのである。

物語の中のナウシカは、神でもなんでもないひとりの少女である。
少女が何のブレもなく、信念ひとつで突き進むさまは圧巻である。
もうダメだ、もうダメだという崩壊した世界を
少女が真っ直ぐな心で見事に救いまくってゆくのである。
奇跡なんかじゃない、物語の中でそれはただの真実である。
そしてその全ては、フィクションの前にノンがついてもおかしくはない世界なのである。
風の谷のナウシカ
今の僕にとっては怖いくらい純粋なアニメだった。

大人な僕は
ナウシカはズボンをちゃんとはいているのだと理解できるぞ!

めけめけ~。

写真。うちの谷、本棚の上にも生態系はある。


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