時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

東京公園 22

2011-06-24 | 映画
東京の公園を訪れては
家族写真を撮り続けている大学生の志田光司は
幼い頃に亡くした母親の影響で
カメラマンを目指していた
ある日
初島と言う男性から
「公園を散歩している彼女を尾行して写真を撮って欲しい」

という突然の依頼が舞い込む
依頼主である歯科医の初島の態度に
迷いを感じながらも
なかば強制されるように光司は依頼を受けた



光司が住んでいる家には
親友でもあり
光司の幼馴染み・富永の元カレでもある
ヒロが同居しており
彼には
この依頼内容を話そうとするが
気がとがめてしまい
全てを話す気にはなれない

幼馴染みの富永は
元気な笑顔が魅力の溌溂とした性格で
ヒロと別れてからも
光司のバイト先である
カフェバーを訪れ
食べ物やDVDを持参しては家に出入りしている



姉の美咲に紹介されたバイトなのだが
実は店のマスターはゲイ
ゲイを承知でプロポーズしてきた女性と結婚するも
その妻を病気で亡くし
現在ひとり身
一瞬身の危険を感じるも
「(光司は)僕のタイプとほど遠いから!」
ときっぱり断言され
つつがなくバイトに明け暮れている

カフェバーには
店の常連客でもある姉の美咲も足しげく通ってくる
富永とも顔見知りでの美咲は
9歳年上の頼りになる姉さん
でも血は繋がっていない

「潮風公園、よろしく」

初島からのメールが届いた



光司は
重い腰をあげて公園へと出かける
百合香が娘と一緒に
東京の様々な公園を散歩する写真を撮るうち
光司は次第に
記憶の中の大切な人の面影と
百合香を重ね合わせるようになっていく

そんな中
義理の母が倒れたという報せを受け
光司と美咲は両親が住む大島へと向かう

大島の実家に戻った美咲と光司は
二人きりで話をする
百合香のことを語り始めた光司だったが
逆に美咲に富永のことを問われ
光司は戸惑う

やがて
富永の心の中にある深い悲しみ
美咲が心の中に封印した光司に対する愛
言葉を交わしたこともない百合香の眼差しに触れながら
光司の心は次第に変わり始めていく





ひどぉ~い
悲しすぎるぅ~


原作の持つ世界観が
台無しぃ~

ヒロの設定もありえない
それ以上に
初島さんのキャラ設定
信じられな~い
ありえな~い
最悪だ~


なんで
あんなに品のない
独りよがりな
性悪男!?

脚本と監督した奴
誰どぁ~
原作キチンと読んだんかぁ~



原作を読み終えた後に感じた
穏やか~で
ほのぼ~のとした
余韻を返せ~

文章から漂う
新緑を思わせる
爽やかな風感を返せ~

もう一回
原作通りに
撮り直ししてくれぇ~

と劇場で叫びたいくらい
残念な仕上がりになっていた



三浦春馬くんも
小西真奈美さんも
榮倉奈々ちゃんも
ナイスキャスティングだったのにも関わらず
活かしきれてない!
いや全然
活かしてない!

これはすべて
脚本家と監督のせいだぁ~




登場人物が発する台詞
なんであんなに乱暴なの!?
原作のまま
丁寧な言葉遣いにすべき!

登場人物の基本的精神は
物事を斜に見ることはあっても
一様に
‘善’‘優’の人として登場させるべきだったと思う

百合香と光司が交わす
言葉ではない視線や表情での会話や
15メートル離れていた
百合香と光司の距離が
5メートルになり
数センチの至近距離にまで近づく過程
その過程を
丁寧に描かなければ
この作品に込められた‘気持ち’が
表現出来る訳ないだろぉ~



そのあたりを
端折ったがために
‘アンモナイト’などと言う
陳腐なこじつけ話を設定するはめになり

ヒロが※%&$!なんてことになるわけです

「東京公園」と言うタイトルなのに
ラストが(多分あれは)IKEAって…

初島親子と偶然再会するシーンは
‘公園’でなければ
意味ないじゃん
なのに何故
IKEA

しかも…


も~ガックリ

春馬くんと真奈美さんに対して
それぞれに星1個進呈ってことで



映画そのものには星なし


      

初島役は
大森南朋さんが良かった…

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