時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

眉山

2008-01-03 | 映画


あらすじ

東京の旅行会社で働く咲子は
母の入院の知らせを受け
久しぶりに徳島に帰郷する
母子家庭で育った咲子は
気が強く何でも一人で決めてしまう母親に
寂しさを感じていた

咲子は小児科の医師寺澤から
母が献体を希望していることを知り
いらだちは募る
ある日
母をねえさんと慕う
松っちゃんから箱を手渡される
中には
死んだと聞かされていた父から
毎年届いていた手紙の束が入っていた
隠された母の恋を知った咲子は
東京に戻り
両親の思い出の場所を訪ね歩く…



町の開業医である男は
自分を頼ってくれる町の人達や
献身的に尽くしてくれ妻を見捨てることは出来ないと
結局
咲子の母と別れる
別れると言えば聞えはいいが
捨てたのである
諸所の事情もあろうけれど
結局
裏切ったわけです


妙に美しく
悲恋モノ的に表現されているところが
現実っぽくない

そして
母龍子は
男の故郷徳島で
男が好きだった眉山の見える町で
咲子を育てる

知り合いもいない町に来て
頼る人もいない町で咲子を育てる

持ち前の江戸っ子気質で
皆から慕われる
粋な母親・・・

これも出来すぎ・・・



小児科医師寺澤と咲子
こんな出会いあるわけない!
病院の庭で
子供たちとハンカチ落とししてくれる医者なんて
いる訳がない!
余りにも出来すぎた展開・・・・・・

医者から親の病状聞かされて
そのあと
ひょんな出会いがあったとは言え
病棟も科も違う小児科医師と出あって
親しくなるなんて~
非現実的過ぎる

でも
演じる俳優がかっこよくて
女優さんが美しいと
妙に納得してしまいます



阿波踊りを見ながら
「先生・・・咲子は、いい子でしょ」
「できることなら、ずっと私が守っていけたらいいのにと思ってました」
「寺澤先生・・・あの子を宜しくお願いします」
「はい・・・」
そんな会話を
ただ黙って背中で聞いている
松ちゃんとけいこさんが
とても好きでした
(二人は夫婦なんだろうか・・・)

夏木勲さん扮する父篠崎孝次郎が
故郷徳島に帰郷
演舞場を
‘有名連 33連’による総踊りが過ぎる
それはあたかも天の川
そして
天の川を境に出会う織女と牽牛のように
30年ぶりに父と母が再会する




あまりにも出来すぎた展開に
ありえね~
とどうにか難癖つけてみたものの
どうしても
自分の母親の闘病生活とオーバーラップしてまった・・・

病院の庭で母娘が
お互いに言えなかった事を伝える


そして2年後
合同慰霊祭のシーンへと・・・
咲子の隣に寺澤が寄り添っている
壇上にあがった咲子に
列席した医学生達が頭をたれる

献体者が医学生に宛てたメッセージシートを
寺澤から渡される咲子
そこには
「娘 河野咲子が私の命でした」
と書かれていた

母親の愛とは
なんと深く大きいものなのか

眉山を眺める咲子と寺澤
この2年の間に
二人は結婚したのかな~
咲子は徳島に帰ってきたのかな~

眉山に抱かれながら
咲子もまた
幸せになって欲しいな~


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