時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

真言宗智山派 総本山智積院

2009-12-14 | 神社仏閣
以前から
気にはなっておりましたが
毎回
素通りしてしまっていたのが
こちら
真言宗智山派 総本山智積院
でございます

東大路通り沿い
三十三間堂の目と鼻の先


                            障壁画「桜図」

まずは収蔵庫へ
こちらでは
長谷川等伯らによって描かれた
金碧障壁画「桜図」「楓図」
「松に立葵図」「松に秋草図」を
拝見することが出来ます

周囲に佇む草木の繊細な揺らぎが
力強い巨木と一体になってます
巨木の
しなやかな曲線がこれまたいい


                             障壁画「楓図」

収蔵庫貸切状態!
四方を豪華な障壁画に囲まれて
なんとまぁ~贅沢な時間なの!?
あんなに
マジかに堪能出来るとは…
いいんでしょうか
防犯カメラは
当然設置されているのでしょうが
監視員さんが側にいなくいいの?

そしていよいよ
講堂から大書院へ向います


                         障壁画「松に立葵図」

流石
真言宗智山派・総本山
総てが立派でした
下世話な言い方をすれば
相当、儲けてそう~

手入れの行き届いてたお庭
何処もかしこもピッカピカです



                
                           灌頂道場や各種研修の道場として使用している「講堂」

この日は
何かの法会があるらしく
袈裟を身に付けた方々が数十人
大書院にぞくぞくと集結
何やら厳粛な雰囲気…

小生は
まず講堂の周辺を歩き回っておりました
ところが

何処からともなく
カランコロンと云う下駄の音が…



なんと
大書院を出た僧ご一行が
講堂周囲の廊下を歩き始めたのです

その脇を
立ったまま見過ごすのも
気が引けて
通る度に正座して待機
視線をそこへ向けたらよいものか…

先へ進もうにも
一体何グループあるんだ!
とばかり次から次へと
前方から
カランコロンとやって来る集団

進んでは戻り
進んではまた逆戻りと
なかなか
大書院にたどり着けませんでした


                 
                                                大書院

その昔
国宝の障壁画が飾られていた
こちらの大書院
今も綺麗な障壁画が庭の美景に負けることなく
相対峙しておりますよ~

庭園の池が
平安期の寝殿造りの釣殿のように
書院の縁の下に
入り込んでいるのが特徴的です
拝観客がいない事を確認後
しっかり覘かせて頂きました


                

「利休好みの庭」と伝えられる庭園は
豊臣秀吉公が建立した
祥雲禅寺(智積院の前身のお寺)時代に原形が造られ
その後
智積院になってからは
第七世運敞(うんしょう)僧正が修復し
東山随一の庭と言われるようになったそうです

築山・泉水庭の先駆をなした
貴重な遺産といわれ
中国の盧山を象って土地の高低を利用して築山を造り
その前面に
池を掘るとともに
山の中腹や山裾に石組みを配して変化を付けています

                 「智積院HP(諸堂案内)」より
                                   



こちらは穴場です
家が真言宗を信仰されておられる方は
何かにつけて
足を運ばれることも多々あるかと存じますが
小生のような
一般の素人観光顧客には
馴染みのないお寺でしたが
お庭にしても障壁画にしても
勿論
御本尊にしても
見ごたえ十分かと思われます


                
                       真言宗中興の祖、興教大師覚鑁のご尊像を安置する密厳堂

国宝の障壁画に
雅さを求めるも好し

広い敷地に
悠然と佇む智積院の境内を散策するも好し

庭の優美な景観と静けさに
暫し心をゆだねるも好し

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