時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

夜のピクニック

2008-10-24 | 映画
原作は
第2回本屋大賞に輝いた
恩田陸さんのベストセラー




北校生徒1000人が
一緒に
24時間夜を徹して
80キロを歩く伝統行事‘歩行祭’

今回で最後の歩行祭となる
3年7組の甲田貴子は
密かな想いを抱いて
‘歩行祭’に
参加しようとしていた

それは
一度も話したことのないクラスメイト
西脇融に話しかけるということ



ニューヨークに引っ越してしまい
最後の‘歩行祭’には
参加出来ない
親友の榊杏奈から

「多分 あたしも一緒に歩いてるよ
 去年 おまじないをかけておいた
 貴子達の悩みが解決して
 無事ゴール出来るように
 ニューヨークから祈っています」

と言う
謎の激励絵葉書が送られてきて…

ともかく
今年は
遊佐美和子と二人で
完走を目指す



「貴子達の悩みが解決して…」
少なくとも
貴子には悩みがあった

西脇融と
挨拶すら交わすことが出来ない

二人には
互いの親友にも言えない
特別な秘密があったのです



今年で最後だから
特別な日だから
賭けにでるのは今日しかない!
ひと言でいいから…

そして
最後の歩行祭が始まる



実はこの2人
異母兄妹と言う関係
お互い微妙な立場にして
心情も複雑なのです


そんな事情を知らない
親友や友人たちは
二人が
意識しながらも近づくことができない

勘違いして
告白するようけしかけるのでありました

清々しい青春だね~



北校名物
「歩行祭」とは
恩田陸さんの母校・水戸第一高校で
戦前から行われている
伝統行事なのだそうです

80キロの道のりを
一昼夜かけて歩く

仲間たちと
しゃべりながら歩いていると
あっと言う間に数時間歩いている



実は
小生にも
似たような経験があるのです

なので
この映画
別の意味で思い入れがあったりするのです

山の手線に沿って
一周を一昼夜かけて歩く
ってやつ…

ちなみに
ゴールは上野公園でした



生徒たちは
願掛けじゃないけど

例えば
好きな人への告白だったり
受験の合格祈願だったり
トップでのゴールだったり
歩き切ることだったり…

それぞれの想いを抱いて参加します

色んな思いや出来事を
‘歩行祭’と言う
ただ歩くと言う行為の中で
とても爽やかに描いています



海沿い
長閑な田園風景
そんな所を
ワイワイガヤガヤと
歩くのは

翌日から始まるであろう
全身筋肉痛と
膝関節が勝手に笑だす状態を
予感しつつも

楽しい青春の一コマとなるのであります!

小生も
どうせ歩くなら
映画のように
車の排気ガスにまみれて
ではなく
自然の中を歩いてみたかったかな?



‘歩行祭’は
人生を黙々と歩く
人生を生きる
その縮図のようなモノかも…

そんな思いが
よぎった映画「夜のピクニック」



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