ファーストラヴ

夏の日の夕方
多摩川沿いを
血まみれで歩いていた女子大生
聖山環菜が逮捕された
彼女は
父親・聖山那雄人の勤務先である
美術学校に立ち寄り
あらかじめ購入していた包丁で
父親を刺殺した
環菜は
就職活動の最中で
その二次面接の帰りに
凶行に及んだのだった
環菜の美貌も相まって
この事件は
マスコミで大きく取り上げられた
なぜ彼女は
父親を殺さなければならなかったのか？
臨床心理士である
真壁由紀は
この事件を題材とした
ノンフィクションの執筆を依頼され
環菜や
その周辺の人々と
面会を重ねることになる
そこから浮かび上がってくる
環菜の過去とは？
「家族」という名の迷宮を描く傑作長篇

映画『ファーストラヴ』予告編【2021年2月11日(木祝)公開】


何をどう語ればいいんだ？
言葉が出てこない

メインキャラクターの
聖山環菜のみならず
環菜と
心理カウンセラーとして
深くかかわることになる
真鍋由紀と
国選弁護人として
関わることになる
庵野迦葉も
心に傷を負っていると言うか
心に闇を抱えていました

由紀は
母から
父親が
児童買春をしていた事実を
聞かされますが
当時に
過去
由紀自身が
実の父から受けた
異様な視線に
自分も性的な対象として
見られていたことに気づきます
方や
迦葉は
実の親に育児放棄されて
母親の姉夫婦に育てられた
過去を持っています
二人は
必然的に出会い
精神的に
共鳴しあうと言うか
心の深いところで互いを理解しあっていた気がします
なのに二人は別れてしまう
その後
由紀は迦葉の兄我聞の恋人として
迦葉の前に現れ
義理の姉と弟の関係に…
我聞は
そんな二人の関係を
知りながら
すべてを受け入れ
二人を見守ります
このあたりの設定は
リアル感ない
って
我聞みないた
器の大きい人いない！

心に闇を持つ
由紀と迦葉だからこそ
環菜を救えたのでは？
環菜の固く閉じられた扉を
開くことができたのでは？
環菜自身も
自ら手を差し出すことが
できたのでは？

環菜の魂が救済されて良かった
由紀と迦葉のわだかまりが
解消さえて良かった

精神的虐待は
肉体的虐待以上に
闇が深く質が悪い
それが
身内によるものであればなおさら
逃げ場がない
現実的な話なんですよね
これって…

2021年2月11日から
Roadshow公開されます
予告編見た感じ
小説の世界観とは別物？