新・古着屋総兵衛9 ～たそがれ歌麿～9

大黒屋10代目当主
総兵衛勝臣は
大目付本庄義親邸で
喜多川歌麿なる
稀代の浮世絵師と出会い
その絵と人物に
不思議な魅力を感じさせられた
一方
私財を投じて
掛け替えることとなった
橋普請が進む中
強大な野分によって
江戸の町は大打撃を受ける
折しも
復旧に奔走する総兵衛の元に
歌麿が
極秘裏に
徳川政権の禁令に触れる
絵を描いているという
報がもたらされた
総兵衛は
手を尽くして歌麿を追うのだが…



前作
『古着屋総兵衛影始末』シリーズ
全11巻に迫る勢いて
話が進んでおります

6代目総兵衛勝頼の曾孫
10代目大黒屋総兵衛勝臣は
江戸一円で起きた
天災（野分）後の
災害対応に奔走しつつ
新栄橋の改築に紛れ
富沢町の大黒屋と
対岸に開店予定の
久松町出店
もと栄屋の450坪の土地＆家屋を結ぶ
隠し通路を建築すると言う
大胆な試みをしております
只では起きない！？

しかも
気が付けば
今坂一族のみならず
鳶沢・池城・柘植
4つの
異なる一族を
統括する立場となりました
育ちも文化も言葉も違うにも関わらず
ま～
見事にまとめる
その手腕は
お見事です
適材適所に人物を配置し
長所を生かしつつ
短所をカバーする
まさに
管理職の鑑！？

そんな勝臣が
今回出会った人物は
浮世絵師
喜多川歌麿でした
鳴り物入り！？で
登場した歌麿さん
影の一族と
どんな関わりを持つように
なるのだろう
一族に加わるとか？
とワクワクしておりましたが
なんとまぁ～
完全なゲスト枠でした
派手な
登場の割に
その最後は
あっけなかった…

そして
今回新たに
一族に名を連ねることになったのが
栄橋架け替えを
請け負った
棟梁・隆五郎と
倅の来一郎親子です
こちらは
一族と言うより
この親子だけですけどね
地盤固めに
一層力が入ります
そろそろ
大黒屋の一番番頭
信一郎らを載せたイマサカ号も
帰還すると思われ…
話が
どう展開しているのか
楽しみでございます