ビブリア古書堂の事件手帖6～栞子さんと巡るさだめ～6

かつて
太宰治の『晩年』を奪うため
ビブリア古書堂の女店主
篠川栞子に
危害を加えた
稀覯本ストーカー
田中敏雄が
栞子と五浦大輔前に
再び現れる
但し
今回は依頼者として…

違う『晩年』を捜しているという
奇妙な依頼
署名ではないのに
太宰自筆と分かる
珍しい書きこみがあるらしい

本を追ううちに
二人は
驚くべき事実に辿り着く
四十七年前にあった
太宰の稀覯本を巡る盗難事件
それには
二人の祖父母
五浦絹子と
篠川聖司が
関わっていたのだ

過去と現在
まるで再現されるかのような
奇妙な巡り合わせに
薄気味悪さを感じる二人
それは
偶然か必然か？
深い謎の先にある真実とは？



今回は
も～ぐりゃぐちゃですわ…
大輔と栞子が
本にまつわる事件に
巻き込まれるのは
二世代前からはじまった
呪縛と申しますか
怨念ですわ…
本を巡る探偵小説なんて
生易しいシリーズでは
なかったんですね～

北鎌倉と言う
簡素なエリアで
うぶな二人の
恋バナが
よ～やく展開するのかと
思いきや
前作の最後で
稀覯本ストーカー
田中敏雄から
脅迫状が…

田中嘉雄と
大輔の祖母・絹子が
なさぬ仲で
二人の間にできた子供が
大輔の母…
ってことは
田中敏雄とは
従兄弟！？

『ビブリア古書堂の事件手帖～栞子さんと奇妙な客人たち～』の
太宰治著『晩年』にまつわるストーリーが
深く深く係わって参ります
と言うか続編的な感じ？
栞子さん所有の『晩年』の他に
もう1冊の『晩年』が登場します
更にさらに
太宰治著『駆け込み訴へ』に絡む
数十年前の事件に
栞子・大輔・敏雄
彼らの両親や祖父母の
血縁関係が
ストーリーに
複雑に絡んで参ります
人間の
執着心・妬み・恨み
諸々が加わり
も～ドロドロ…

簡素な北鎌倉で
イマイチあか抜けない大船で
横浜の僻地戸塚界隈で
此処まで
こじらせますか…

趣味趣向は
人それぞれですし
コレクターにしてみれば
そりゃ～
稀覯本は
どんな事をしても
手に入れたいのかもしれません
してませんが
人の心と言うモノは
おぞましいと言うか
怖いです…

栞子の母
篠川智恵子の出生も
何だか
恐ろしいです
これは
次回作以降に
明らかにされると思われます

事件は
解決したようで
実は
ここにきて
波乱の始まりみたいな…

しかし…
こんな状態で
栞子と大輔は
お付き合いしていけるのでしょうか
結婚できんのかいな…