時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

崖の上のポニョ

2008-08-01 | 映画


5歳の少年宗介は
海辺の小さな町のがけの上の一軒家で暮らしていた
市街地から外れた彼の家の周囲には
何もさえぎるものはなく
ただただ青く美しい海と空が広がっている
仕事で留守になりがちな父親の不在を
寂しく思っていた宗介だったが
ある日
浜でさかなの子ポニョと出会うことでその寂しさも忘れ
やがて2人は強いきずなで結ばれいく
                           (シネマトゥデイ)



手描きアニメーションにこだわった
と言うだけあって
見事な仕上がりだと思いますよ
色使いが
とても優しいのが印象的です

自由な発想と
自由に羽ばたく心

ストーリーがどうとか
展開がどうとか
そんなことより
心で見て
心で感じて欲しい作品
と言えばいいのかなぁ~



巨大な津波にのまれ
人間の世界が海の底に沈みます
それは
人間にとっては‘死’を意味するはずなんけど
登場する人々は
みな生き生きと生気に満ち溢れています



人間達に希望を見出せず
自ら海の世界で生活する道を選んだ
ポニョの父フジモトが
少年宗介を好きになり
同じ人間になりたいと願ったポニョを
人間界に送り出すシーン…
切なかったです



宗介が
ポニョの母グランマンマーレに
「魚のポニョも、人間のポニョも、半漁人のポニョもみんな好き!」
と何の迷いもなく答えるんだけど
あの潔さには参りました
自分にも
かつてはあったであろう
まっさらで純真無垢な心…



作品を見終わって
何も感じるモノがなかったら
相当
心が萎えている証拠かもよ

ただ
宮崎駿作品は
描かれる
キャラクターによって
好き嫌いが両極端になるんですが
駄目な部類ではあります