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★★★相馬弁研究所★★★

影武者所長による相馬弁講座や相馬地方の紹介…つうか、前代未聞・抱腹絶倒の方言エンターテイメント!!

1Q84

2010-05-13 21:25:55 | 相馬弁で読む名作文学館
第5章 (青豆) 専門的な技能と訓練が必要とされる職業

※主人公のひとり、青豆(女殺し屋)がホテルのバーで、男と会話するクダリ

【原文】

「そうだ、思い出した。ひとつ聞きたいことがあるんだけど」
「どんなこと?」
「最近警官の制服が変わったかしら?それから携帯する拳銃の種類も」
「最近って、いつくらいのこと」
「この1週間くらい」
男はちょっと妙な顔をした。「警官の制服と拳銃は確かに変わったけど、それはもう何年も前のことです。かっちりしたかたちの制服が、ジャンパーみたいなカジュアルなものになって、拳銃は新型の自動式に変わりました。それからあとはとくに大きな変化はないと思うけど」
「日本の警官はみんな旧式の回転拳銃を持っていたでしょう。つい先週まで」
男は首を振った。「そんなことはない。けっこう前から警官はみんな自動拳銃を携行していますよ」
「自信を持ってそう言えるわけ?」
彼女の口調に男は少したじろいだ。眉のあいだに皺を寄せ、真剣に記憶をたどった。「いや、そうあらたまって訊かれると混乱するな。ただ新聞にはすべての警官の拳銃を新型に交換したと書いてあったはずだ。当時ちょっと問題になったんです。拳銃が高性能すぎるって、例によって市民団体が政府に抗議をして」
「何年も前?」と青豆は言った。
男は年配のバーテンダーを呼んで、警官の制服と拳銃が新しくなったのはいつのことだったかねと質問した。
「二年前の春です」とバーテンダーは間を置かず答えた。




【相馬弁バージョン】
「あ!んだ、思い出した。ひとつ聞ぎっちぇ~ごど あんだげんちょも」

「どんなゴド?」

「最近、警官の制服゛変わったべが?あど、持って歩ってる拳銃の種類も」

「最近って、いづの話?」

ずぎ こないだ」

男はちんと おがしね~顔をした。
「警官の制服と拳銃は確かに変わったけげんちょ、ほいづは もう何年も前のゴドだべハ。
 しっかどした制服が、ジャンパーみでぐカジュアルっぽぐなってよぉ~ハ!
 ほんで拳銃は新型の自動式に変わったどな。
 ほれがら後゛は、ほんなに変わってねぇ~んでねぇ~べがな」

「日本の警官はみんな旧式の回転拳銃を持ってだべした!! ずぎ こないだまで!!」

男は首を振った。「ほんなゴドねぇ~。ずいぶん前がら警官はみんな自動拳銃 持ってあるってっぺした」

「自信持って ほう言えんだが?」

彼女の口調に男はちんと アッパトッパした。 なづぎさ皺を寄せ、真剣に記憶をたどった。
「いや~~・・・ほんなやって訊かれっと あやっまちまぁ~な。
 んだげんちょ新聞さは、警官の拳銃は、全部 新型さ交換したって書いであったはずだど。
 ほの頃、ちんと問題になったべした。拳銃が高性能すぎんでねぇ~が!って、スッペッタ~コッペッタ~って、市民団体みでぇなのが政府さ抗議したりまったりして」

「何年も前~?」と青豆は言った。

男は年配のバーテンダーを呼んで、警官の制服と拳銃が新しぐなったのは、いづ頃の話だったっけが と質問した。

「二年前の春だな」とバーテンダーは間を置かず答えた。






・・・っつうゴドで、オレ、きんにょ、、、ようやぐ・・・「1Q84」の1巻、読み始めだ!!

いやぁ~、ほれにしてもアレだなぁ。・・・やっぱ、村上春樹は おもせな!!グイグイ引き込まいるな!!

「相馬弁研究所」の『相馬弁で読む名作文学館』シリーズの、第1回目作品は村上春樹の『ノルウェイの森』だがんな

んで・・・ホントは、今回翻訳した場面の直後に展開される「おちんちんのクダリ」のシーンを翻訳すっかなぁ~っても思ったんだげんちょ・・・さすがに自主規制した

ほんじゃ(^^)v!!

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枕草子(第二六段『にくきもの』)

2009-09-28 23:01:11 | 相馬弁で読む名作文学館
【原文】
にくきもの、いそぐこと あるをりに来て長言する まらうど。
あなずりやすき人なれば、「のちに。」とても やりつべけれど、
さすがに、心はずかしき人、いと にくく むつかし。

硯に かみの入りてすられたる。また、墨の中に石の きしきしと きしみ なりたる。

にはかに わづらう人の あるに 験者もとむるに、れい ある所になくて、ほかにたづねありくほど、いと待ちどほに久しきに、からうじて待ちつけて、
よろこびながら加持せさるに、
このごろ もののけにあづかりて困じにけるや、ゐるままに すなはち ねぶり声なる、いと にくし。

【翻訳】
・・ったぐ、ごぜっぱら焼げる、っつうが、頭゛さ来る、っつうが、憎゛らしくて、あやまっちまぁ~モンは、
急いで、やんねっかなんね~仕事あっ時に、やって来て、いづまでぇ~も長話、しゃべぐる客゛だ!
ま、たいしたゴドねぇ~奴゛だったら、「あどでな!」っつって、帰すゴドも でぎっけんちょ、
目上の人さは、ほんなマネでぎねぇ~がらよぉ~~、
最高、ごせっぱら焼げるし、あやまっちまぁ~~~。

硯さ毛ぇ~入ったりすんのも、あやまっちまぁ~どな!
あど、墨ン中゛さ石コロ入ってで、墨 摺っ時゛キ~キ~ 音゛出んのも、
やんだぐしっちまぁ~どな


急に病気゛になった人 居だもんで、祈祷師 呼ぶべど思ったっけ、
ほの祈祷師のヤロ、いづも居っトゴさ居ねぇ~もんで、いろいろ探さねっかねんねぐなって、気ィ~揉めるしハ
んでも・・やっとごすっとご、めっかったがら、
「いやぁ~、いがった、いがった!早ぐ拝んでくいろ!」
・・・って拝ませだっけ、

なんだが最近、祈祷師のヤロも忙し~みでで、

・・・拝んだが、拝まねぇ~んだが、わがんねうぢに、速攻『いねむり』しらっちゃらハ、

・・・いぎなし、ごせっぱら焼げっとな !!


ほんじゃ(^^)v!!

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人間失格

2009-07-16 20:43:21 | 相馬弁で読む名作文学館
【ほんとバージョン】

その時ヨシちゃんは、しみじみ、
「飲みすぎますわよ」
 と笑わずに言いました。
 自分は死ぬのは平気なんだけど、怪我をして出血してそうして不具者などになるのは、まっぴらごめんのほうですので、ヨシちゃんに腕の傷の手当をしてもらいながら、酒も、もういい加減によそうかしら、と思ったのです。
「やめる。あしたから、一滴も飲まない」
「ほんとう?」
「きっと、やめる。やめたら、ヨシちゃん、僕のお嫁になってくれるかい?」
 しかし、お嫁の件は冗談でした。
「モチよ」
 モチとは、「勿論」の略語でした。モボだの、モガだの、その頃いろんな略語がはやっていました。
「ようし。ゲンマンしよう。きっとやめる」
 そうして翌る日、自分は、やはり昼から飲みました。
 夕方、ふらふら外へ出て、ヨシちゃんの店の前に立ち、
「ヨシちゃん、ごめんね。飲んじゃった」
「あら、いやだ。酔った振りなんかして」
 ハッとしました。酔いもさめた気持でした。
「いや、本当なんだ。本当に飲んだのだよ。酔った振りなんかしてるんじゃない」
「からかわないでよ。ひとがわるい」
 てんで疑おうとしないのです。
「見ればわかりそうなものだ。きょうも、お昼から飲んだのだ。ゆるしてね」
「お芝居が、うまいのねえ」
「芝居じゃあないよ、馬鹿野郎。キスしてやるぞ」
「してよ」
「いや、僕には資格が無い。お嫁にもらうのもあきらめなくちゃならん。顔を見なさい、赤いだろう? 飲んだのだよ」
「それあ、夕陽が当っているからよ。かつごうたって、だめよ。きのう約束したんですもの。飲む筈が無いじゃないの。ゲンマンしたんですもの。飲んだなんて、ウソ、ウソ、ウソ」






【相馬弁バージョン】

ほん時゛ヨシちゃんは、しみじみ、
「飲みすぎだどハ!」
 と笑わねぇ~で言ったもんだがら、
・・・オレは死ぬゴドなんか、いっこ さすけねぇ~げんちょ、、怪我して出血したりまったりして、カダワみでぐなんのは、やんだがらよぉ~、ヨシちゃんに腕の傷の手当をしてもらいながら、『酒゛も、そろそろ、やめっかなぁ~~・・・』って思ったんだ。

・・・っつうゴドで、

「やめる。あしたっから、一滴も飲まねハ!」
「んだが?」
「絶対やめる。やめだごんじゃら、ヨシちゃん、オレのお嫁になってくいっか?」
ま、・・・『お嫁』っつうのは、冗談だったげんちょな。
したっけ、、、

「サスよ
・・・「サス」っつうのは、「さすけね」の略語だな。モボだの、モガだの、ほの頃いろんな略語が流行ってだがらな。

「んだが!んじゃゲンマンすっぺ。絶対やめる!!絶対、酒゛やめっから!!」


・・・・んだげんちょ、明日になっと、、、オレは、やっぱ、昼間っから飲んちまぁ~んだっけ

んで、晩かだ、ペロパーになって外さ出で、ヨシちゃんの店の前さ立って
「ヨシちゃん、すまねな。飲んちまったハ・・・」
「う~、やんだゴド!酔った振りなんかしてハ!」
 「いや、本当だでば!本当に飲んちまっただハ。酔った振りなんかするわげねぇ~べ!」
「ま~だ、からがぁ~気ィ~してんだべ コノォ~!ろぐでねぇ~した!」
・・・全然、疑う気ィ~、ねぇ~んだっけ・・・。

「見ればわがっぺ!オレは今日も、昼間っから、飲んちまっただハ! すまね・・・」
「芝居うめぇ~した!!」
「芝居でねぇ~っつうの!馬鹿゛!・・・チューすっかんな!!」
「してくいよ!!」
「いや・・・オレさは ほんな資格なんか無ぇ~。・・お嫁にもらうのも諦めねっかなんね。。顔 見でみせ、赤いべ? 飲んちまったんだハ・・・」
「ほいづは、夕陽が当゛ってっからだべ。騙す気したってダメだがんな。きんにょ約束したばっかしで、飲むわげ無ぇ~べした。ゲンマンしたくせに、『飲んちまったハ!』なんて、・・カス語゛ってんでねぇ~!・・・っつうの!」


【解説】
以前(ずいぶん前)、 『斜陽』を翻訳した時にも述べたげんちょ、
オレ・・・太宰は、あんまし好きでねぇ~んだ!
んでも・・・今年は「太宰生誕100年」で、いろいろ、騒いでるようだがら、
今回、SBKでも、取り上げてみた。


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グスコーブドリの伝記

2009-05-09 22:19:14 | 相馬弁で読む名作文学館
【あらすじ】
 イーハトーブの森に木こりの子どもとして生まれ、冷害による一家の離散や火山噴火、干魃などの苦難を経験して育ったグスコーブドリが、イーハトーブ火山局の技師となり、火山噴火被害の軽減や人工降雨を利用した施肥などを実現させながら、最後は身を挺して冷害の再発を止めるという物語。(以上 wikipediaより)


・・・っつうゴドで、「グスコーブドリの伝記」の感動のラストシーンを会話部分のみ相馬弁にして、やってみっか。



そしてちょうどブドリが二十七の年でした。
どうもあの恐ろしい寒い気候がまた来るような模様でした。測候所では、太陽の調子や北のほうの海の氷の様子から、その年の二月にみんなへそれを予報しました。
それが一足ずつだんだんほんとうになって、こぶしの花が咲かなかったり、五月に十日もみぞれが降ったりしますと、みんなはもうこの前の凶作を思い出して、生きたそらもありませんでした。
クーボー大博士も、たびたび気象や農業の技師たちと相談したり、意見を新聞へ出したりしましたが、やっぱりこの激しい寒さだけはどうともできないようすでした。
 ところが六月もはじめになって、まだ黄いろなオリザの苗や、芽を出さない木を見ますと、ブドリはもういても立ってもいられませんでした。
このままで過ぎるなら、森にも野原にも、ちょうどあの年のブドリの家族のようになる人がたくさんできるのです。ブドリはまるで物も食べずに幾晩も幾晩も考えました。ある晩ブドリは、クーボー大博士のうちをたずねました。

「先生、気層の中゛さ 炭酸ガスが増えだごんじゃら、ぬぐぐなっぺが?」

「たぶん、なっぺな。地球ができてがら今までの気温は、だいたい空気中の炭酸ガスの量で決まってきたって言わっちぇるくれぇ~だがんな。」

「カルボナード火山島が、いま爆発したごんじゃら、この気候を変えるくれぇ~の炭酸ガス、出っぺが?」

「ほいづはオレも計算してだんだ。
あれがいま爆発したごんじゃら、ガスはすぐ大循環の上層の風さ混ざって地球全体ごど包むべな。
ほ~して下層の空気だぁ~り地表からの熱゛の放散こど防ぎ、地球全体を平均で五度ぐれぇ~ ぬぐぐすんであんめが?」

「先生、あれを今すぐ噴火させらんにぇ~もんだべが?」

「ん~・・・んだな・・・ほいづは、でぎねぇ~ごどは ねぇ~べげんちょも・・・んだげんちょ、ほの仕事さ行った奴゛のうち、最後の一人はなじょしても逃げらんにぇぐなっと。」

「先生、オレさ、ほれ、やらしてくいろ!」

「ほいづはダメだ!オメは まんた若゛ぇ~べし、今のオメの仕事の代わり でぎる奴゛は、ほんなに居ねぇ~がんな・・・」

「オレみでぇ~なのは、今っから なんぼでも出で来っから、さすけね、さすけね!」

「ダメだ!ほんな話はオレは聞いでらんにぇ!ペンネン技師さ相談しろハ!!」

 ブドリは帰って来て、ペンネン技師に相談しました。技師はうなずきました。

「んだが。・・・ほいづはイイ考えだした。・・・・んでも、ほいづはオレやっぺ!!オレは今年゛で65歳だがらよ!ここで死ねんのなら、本望っつうヤヅだ。」

「先生・・・んだげんちょ、この仕事は、まんた確実100%上手ぐ行ぐがど~だが、わがんね~べした。
一回うまぐ爆゛発しても、すぐにガスが雨さ取らいっちまぁ~がもしんにぇし、全然、大失敗!っつうゴドも あり得っぺした。
んだがら、先生が今、行っちまったでは、後の工夫だり改良だり、でぎねぐなっちまぁ~べした!」

 老技師はだまって首をたれてしまいました。
 それから三日の後、火山局の船が、カルボナード島へ急いで行きました。そこへいくつものやぐらは建ち、電線は連結されました。
 すっかりしたくができると、ブドリはみんなを船で帰してしまって、じぶんは一人島に残りました。
 そしてその次の日、イーハトーヴの人たちは、青ぞらが緑いろに濁り、日や月が銅(あかがね)いろになったのを見ました。
 けれどもそれから三四日たちますと、気候はぐんぐん暖かくなってきて、その秋はほぼ普通の作柄になりました。そしてちょうど、このお話のはじまりのようになるはずの、たくさんのブドリのおとうさんやおかあさんは、たくさんのブドリやネリといっしょに、その冬を暖かいたべものと、明るい薪で楽しく暮らすことができたのでした。


    ----完----


【解説・・っつうが、感想】
宮沢賢治が、この作品を書いた頃(1932年)は「地球温暖化」よっか、「冷害」のほうが深刻だったんだな。
んで、「地球の気温は炭酸ガスで決まる」って科学的知識を、さりげなく散りばめたりして、なかなかSFチックな作品だしな。
オレは、宮沢賢治作品の中では、これ(「グスコーブドリ」)がいちばん好きだ。
とにかぐ、「自分の命を犠牲にしても、火山を爆発させて、みんなを救う」グスコー・ブドリ!!
・・・映画「アルマゲドン」のブルース・ウィルスよっか、断然カッコイイな


ほんじゃ(^^)v!!

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MUJINA (後編)

2008-12-02 22:33:05 | 相馬弁で読む名作文学館




Then that O-jochu turned around, and dropped her sleeve, and stroked her face with her hand;
・・・ほのオナゴは、クルっと、こっちを向いて、袖を下ろして、顔をなでだら、、、ほ~したっけ、オメ、な、な、なんと・・・・!!



-- and the man saw that she had no eyes or nose or mouth,
・・目ぇ~も無ぇ~!鼻ドも無ぇ~!口゛も無ぇ~!!・・ど来た。

and he screamed and ran away.
ジッチは「ぎゃぁ~~!!」って ぶったまげでハ~、逃げ出したわよハァ~。

Up Kii-no-kuni-zaka he ran and ran;
ジッチは ぶったまげでハァ~、むさんこになって紀ノ国坂を はねで登った。

and all was black and empty before him. On and on he ran, never daring to look back; and at last he saw a lantern, so far away that it looked like the gleam of a firefly; and he made for it.
目の前は真暗でハァ~、何も見えねがったげんちょ、振り返ってみる度胸゛もねぇ~し、とにかぐ はねだ、はねだ。ほ~したっけ、、なんだが、遠ぐの方さ、蛍の光みでぇ~な提灯を めっけだもんで、ほっちの方さ行ってみだ。

It proved to be only the lantern of an itinerant soba-seller, who had set down his stand by the road-side; but any light and any human companionship was good after that experience;
ほの光は屋台の蕎麦屋の提灯だ!っつうのが わがった。んだげんちょ、どんな明かりだって、今さっき、あんな おっかねぇ~経験した後゛だも、どんな明かりだって さすけねわよ!

and he flung himself down at the feet of the soba-seller, crying out, "Ah! -- aa!! -- aa!!!"..
ジッチは蕎麦屋の足下さ でんぐれながら、『ああ!- -ああ - - ああ!!!』って言ってだら、

"Kore! kore!" roughly exclaimed the soba-man. "Here! what is the matter with you? Anybody hurt you?"
『これ! これ!』と蕎麦屋も驚った。
『なんだ?なじょしただ? 誰がさ、やらっちゃのが?』

"-- Only scared you?" queried the peddler, unsympathetically. "Robbers?"
『驚ろがさっちゃ だげが?』と蕎麦屋は なんちゃねぇ~感じで訊いた。『盗賊にが?』

Not robbers,-- not robbers," gasped the terrified man... "
『盗賊でねぇ~、盗賊なんかでねぇ~』とジッチは はっから・はっからしながら言った。

I saw... I saw a woman -- by the moat; -- and she showed me... Ah! I cannot tell you what she showed me!"...
『オレは見だんだ…オナゴを見っちまったんだ- -濠んトゴで- -ほのオナゴ、オレさ、、、見せだんだ……ああ! 何を見せだがって?、ほいづは言わんにぇ、ほいづは言わんにぇ・・・あ・・・なんかスケベなモノを見せらっちゃわけではねぇ~ど!勘違いすんなよ!・・・んでも、ナニを見せらっちゃがは、オレは言わんにぇ!!』……

"He! Was it anything like THIS that she showed you?"
『んだが!・・・んでも、まさが・・・ほのオナゴが見せだのは、こんなモンだったであんめな?』






cried the soba-man, stroking his own face --which therewith became like unto an Egg... And, simultaneously, the light went out.
と蕎麦屋は わぁ~の顔を撫でながら云った- - したっけ、蕎麦屋の顔は卵みでぇ~に ぺったらこぐなっちまった!!……ほして、明かりも消えっちまったんだしけハ。



ほんじゃ!!(^o^)ノ


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MUJINA (前編)

2008-11-30 14:26:58 | 相馬弁で読む名作文学館


On the Akasaka Road, in Tokyo, there is a slope called Kii-no-kuni-zaka,--which means the Slope of the Province of Kii. I do not know why it is called the Slope of the Province of Kii.
東京の赤坂んトゴの道゛さは、『紀ノ国坂』っつう坂道があって・・・『紀ノ国坂』っつうのは『紀伊の国の坂』っつう意味なんだげんちょも、な~して ほの坂が『紀伊の国の坂』なのが?・・・っつうゴドは、オレは知ゃ~ね。

(中略)

The last man who saw the Mujina was an old merchant of the Kyobashi quarter, who died about thirty years ago. This is the story, as he told it:--
ムジナを目撃した最後の人っつうのは、京橋方面の年寄(としょ)った商人で、30年くれぇ前に死んだげんちょも・・・ほの人(以下「ジッチ」という)が語゛ってだ話っつうのが、、、、


One night, at a late hour, he was hurrying up the Kii-no-kuni-zaka, when he perceived a woman crouching by the moat, all alone, and weeping bitterly.
ある晩、遅い頃、ジッチが紀ノ国坂を急いで登ってだっけ、お濠の淵んトゴで、オナゴが一人、しゃがんでで、いぎなしワンワン泣いでだんだど。



Fearing that she intended to drown herself, he stopped to offer her any assistance or consolation in his power.
身投げでもすんであんめな!・・・なんとがしてやんねっかなんねな!って思って、ジッチは足を止めだんだ。

She appeared to be a slight and graceful person, handsomely dressed; and her hair was arranged like that of a young girl of good family.
ほのオナゴは、上品な感じの人で、着てる服゛もカッコイイ感じだし、髪の毛なんかは、いがにもイイドゴのお嬢様っぽぐ なってだがんな。

"O-jochu," he exclaimed, approaching her,-- "O-jochu, do not cry like that!... Tell me what the trouble is; and if there be any way to help you, I shall be glad to help you." (He really meant what he said; for he was a very kind man.)
「お女中!泣ぐな。泣ぐなハ!・・なんだ?なじょしただ?・・・なじょしただが、オレさ言ってみぃ~。んで、オレにでぎっコドだったら、なんでもしてやっから・・・」
(このジッチはホントに親切゛な人だったがら、↑ほ~言ったんだがんな。・・・なんかヘンな下心、スケベ心があった訳ではねぇ~ど・・・多分・・・)

But she continued to weep,-- hiding her face from him with one of her long sleeves.
んだげんちょも、オナゴは泣ぎやまねがった。・・・長い袖で顔を隠しながら、泣いでだんだ。

"O-jochu," he said again, as gently as he could,-- "please, please listen to me!... This is no place for a young lady at night! Do not cry, I implore you! -- only tell me how I may be of some help to you!"
「お女中!」ってジッチは再度、なるたげ優しぐ声掛げで、
「なあ、なあ・・・オレの話、聞いでほしいんだげんちょ、、、、コゴは、オメェ~みでぇ~な若゛ぇ~おねえちゃんが居るような場所でねぇ~ど。
 なぁ~、もう泣ぐなハ、・・・んで、なじょしたら、オメェ~の助けになんだが、教えでくいろ!

Slowly she rose up, but turned her back to him, and continued to moan and sob behind her sleeve.
ほ~したっけ、オナゴはゆっくり立ち上がったげんちょも、ジッチに背中を向げで、袖で顔 隠゛したまんま、ちんと泣いでるようだった。


He laid his hand lightly upon her shoulder, and pleaded:--
ジッチはオナゴの肩さ軽ぐ手ぇ~あでがって、語゛りかけた。

"O-jochu! -- O-jochu! -- O-jochu!... Listen to me, just for one little moment!... O-jochu! -- O-jochu!"...
「お女中、お女中、お女中・・・・・なあ、オレの話、チョゴっと聞いでくいよ!な、な!・・・お女中・・・」

Then that O-jochu turned around, and dropped her sleeve, and stroked her face with her hand;
・・・ほのオナゴは、クルっと、こっちを向いて、袖を下ろして、顔をなでだら、、、ほ~したっけ、オメ、な、な、なんと・・・・!!



・・・っつうゴドで、ご存知、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の『MUJINA』
オレが中学校ン時の英語の教科書にも載ってだ記憶あるな。この後の展開とかオチを知ってる人も多いどおもうげんちょ、

・・・この続きは、、、、次回だ!

ほんじゃ!!(^o^)ノ


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怪人二十面相

2008-10-20 21:23:23 | 相馬弁で読む名作文学館


【ほんとバージョン】

「明智さん、あんた何がおかしいのじゃ。これ、何がおかしいのじゃというのに。」
「ワハハハ・・・おかしいですよ。名探偵明智小五郎、ざまはないですね。まるで赤子の手をねじるように、やすやすとやられてしまったじゃありませんか。二十面相というやつは偉いですねえ。僕はあいつを尊敬しますよ。」
 明智の様子は、いよいよ変です。
「これ、これ、明智さん、どうしたんじゃ、賊をほめたたえているばあいではない。ああ、それに、作蔵たちをこのままにしておいてはかわいそうじゃ。刑事さん、ぼんやりしてないで、早くなわをといてやって下さい。さるぐつわもはずして。そうすれば作蔵の口から賊の手がかりがつくというもんじゃないか。」
 明智がいっこうに頼りにならぬものですから、あべこべに日下部老人が探偵みたいにさしずをするしまつです。
「さあ、ご老人の命令だ。なわをといてやりたまえ。」
 明智が刑事に妙な目配せをしました。
 すると、今までぼんやりしていた刑事が、にわかにシャンと立ち直ってポケットから一束の捕縄を取り出したかと思うと、いきなり日下部老人のうしろにまわって、パっと縄をかけグルグルとしばりはじめました。
「これ、何をする。わしを縛ってどうするするのだ。わしを縛るのではない。あ、痛い、痛い。痛いというのに。明智さん、あんた何を笑っているのじゃ。とめてくださらんか。これ、明智さん。」
「ご老人、だれをお呼びになっているのです。明智とかおっしゃったようですが。」
「何を冗談を言っているのじゃ。明智さん、あんた、まさか自分の名前を忘れたのではあるまい。」
「この僕がですか。この僕が明智小五郎だとおっしゃるのですか。」
「きまっておるじゃないか、何を馬鹿なことを・・・」
「ハハハ・・・ご老人、あなたこそ、どうかなさったんじゃありませんか。ここには明智小五郎なんて人間はいやしませんぜ」
「・・・・・・・」
「ご老人、あなたは、二十面相がどんな人物かということをお忘れになっていたのですね。二十面相、ほら、あいつは変装の名人だったじゃありませんか。」
「そ、それじゃ、き、きさまは・・・・」



【相馬弁バージョン】

「明智さん、オメ、なに おもせだ? ん!?オメ、なに おもせくて笑ってんだ?!」

「ワハハハ・・・おもせべした!・・・名探偵 明智小五郎も、なんちゴドねぇ~な!赤ん坊の手ぇ ねじるみでぇ~に コロっと、やられっちまったべした!
 いやぁ~、ほれにしてもアレだなぁ。二十面相っちゃ、凄ぇ~した!オレは二十面相のゴド、尊敬すっと!」

「明智さん、賊ゴド褒めで、ど~すんの!・・・っつうが、作蔵だぢゴド、このまんまにしてだでは、かわいそうだべ!ホレ、刑事さん、ボゲっとしてねで、早ぐ、縄、ほどいでやれ!さるぐづわも はずしてやれ!っつうの!!ほ~すれば、作蔵がら賊の手掛かりだりなんだり聞かいっかもしゃぁ~ねべ!!」


(中略)・・・いぎなし日下部老人の うっしょさまわって、パっと縄をかけグルグルと ゆっつばり はじめました。


「なんだバガ!オメら、なんのマネしてんだ!!・・・オレごど ゆっつばって なじょすんの!・・痛゛ぇ!痛゛ぇべ!っつうの!・・・っつうが、明智ィ~~!・・・ニシャ、なに笑ってんだコノぉ~!やめさせろコノ、明智ィ~~!!」

「じっち・・・オメ、誰ごど呼んでんだ?・・・明智って聞こえだげんちょ・・・」

「バガ語゛ってんでねぇ~ど、コノ!明智。ニシャ、わぁ~の名前、忘っせだのが!!」

「オレが?・・・オレが明智だ!・・・ってが!?」

「決まってっぺした!ナニ、バガ語゛ってんだ・・・」

「ハハハハ!!・・・じっち・・・おめぇ~の方こそ、おがしねんでねぇ~の?・・・コゴさは、明智小五郎なんか、居ねど!」

「・・・・・・・・・・・・」

「じっち・・・オメ、怪人二十面相が どんなヤヅだが、っつうの、忘っちぇだべハ! 二十面相っつうのは、ホレ・・・変装の名人だったべした!」

「ほ・・・ほんじゃ、に・・・にしゃ・・・・・」



フフフ・・・・ほんじゃ!!(^o^)ノ


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徒然草 第53段 これも仁和寺の法師

2008-09-11 22:22:39 | 相馬弁で読む名作文学館
【原文】
これも仁和寺の法師、童の法師にならんとする名残とて、おのおのあそぶ事ありけるに、酔ひて興に入る余り、傍なる足鼎を取りて、頭に被きたれば、詰るやうにするを、鼻をおし平めて顔をさし入れて、舞ひ出でたるに、満座興に入る事限りなし。
しばしかなでて後、抜かんとするに、大方抜かれず。酒宴ことさめて、いかゞはせんと惑ひけり。とかくすれば、頚の廻り欠けて、血垂り、たゞ腫れに腫れみちて、息もつまりければ、打ち割らんとすれど、たやすく割れず、響きて堪へ難かりければ、かなはで、すべきやうなくて、三足なる角の上に帷子をうち掛けて、手をひき、杖をつかせて、京なる医師のがり率て行きける、道すがら、人の怪しみ見る事限りなし。医師のもとにさし入りて、向ひゐたりけんありさま、さこそ異様なりけめ。物を言ふも、くゞもり声に響きて聞えず。「かゝることは、文にも見えず、伝へたる教へもなし」と言へば、また、仁和寺へ帰りて、親しき者、老いたる母など、枕上に寄りゐて泣き悲しめども、聞くらんとも覚えず。
かゝるほどに、ある者の言ふやう、「たとひ耳鼻こそ切れ失すとも、命ばかりはなどか生きざらん。たゞ、力を立てて引きに引き給へ」とて、藁のしべを廻りにさし入れて、かねを隔てて、頚もちぎるばかり引きたるに、耳鼻欠けうげながら抜けにけり。からき命まうけて、久しく病みゐたりけり。

           

【相馬弁】
これまだ、仁和寺の坊さんの話だげんちょも、(SBKでも、ずいぶん前に「第52段 仁和寺にある法師」やったど!)
小坊主が坊さんになっから、っつうごどで、みんなで宴会して、芸を披露してだ時゛、酔っ払って、おだってハ、近ぐさあった鼎(かなえ)を頭゛さ 被ったヤヅいでヨ~、
(あ・・・「鼎」っつうのは、

 
          ↑
・・・・こんな、三本足のヘンなヤヅな!)
 
この鼎、逆゛さにして・・鼻ドなんかは引っ掛がっら、ギュウ~っと押して顔をムリクリ押し込んで被って、踊ったもんで、みんなバカウケだった!!
謎の金属魔人、出現!!みでぇな感じで。

んで、踊り疲っちぇ、「はで、んじゃ、鼎、脱ぐが!」って引っこ抜ぐ気したっけ、

・・・ダメだ!抜げね!・・・ってなったもんで、
みんな、「ヤベェ!」って思いながらも いろいろやってだっけ、
首の周りの皮 破げで、血だら真っ赤になったくれにしてハ・・・・。
んで、ほのうぢ、首んトゴ腫れできたもんだがら、隙間ふさがっちまって、なんだが苦しそうだべした!
よしっ!ほんじゃ、しっ叩゜だいで、割っつぁぐべ!!
…っつって、 しっ叩゜だいでみだげんちょ・・・ほんなに簡単に割らいるもんでねぇ~!
・・・っつうが、しっ叩゜だぐじど、「ガァ~~ン!!」って音゛やがましくて、あやまっちまぁ~~~!!

・・・っつうゴドで、しょーがね~がら、三本ツノ(・・・鼎を逆さにして被ってっから、三本ツノあるみでぇ~な状態だがんな。)の上さ、うわっぱりみでなの引っ掛げでやって、手ぇ引っぱってやって、杖つかせで、医者さ せでったんだ。
医者さ行ぐ途中、通行人みんながら、「なんだ?あいづら?」って目で見らいっから、げ~ぶん悪ィごどヨォ~~~。

んで、・・・医者さ行って、ホイヅが医者ど向かいあってる光景っちゃ異様だったど。(なんせ、ヘンな鉄仮面三本ヅノ星人だもんな)
ほんで、三本ヅノ星人は、なんぼ喋っても、鼎ン中で音゛こもっちまぁ~がら、ナニ言ってっか わがんねべし、
医者も、
「こんな症状、本にも載ってねぇ~し、前例もねぇ~がら、・・・なじょしたらいいが、さっぱし わがんね!」・・だどよ。

しょ~ねがら、ほのまんま仁和寺さ帰ってきて、友達だり、としょった母親が枕元で泣いだりしてんだげんちょ、三本ヅノ鼎星人は、聞いでんだが、聞いでねぇ~んだが、わがんねがった。(なんせ、顔 見えねぇ~し・・・)

ま、ほんなゴドしてるうぢ、誰かが、
「よしっ!かまね!!耳だの鼻ドなんか、ちんとぐれ もぎっちぇも、死にはしねべ!
さすけね!思い切って、みんなで、引っぱってみっぺ!!」

・・・っつうゴドで、とりあえず金属部んトゴさ肌 あだんねように、首んトゴさ、藁 あでがって、
みんなで、「せ~の!」で、、、首、もぎれんであんめ!っつうぐれ むさんこになって引っ張ったっけ、


・・・・・・耳ど鼻ドは、、ちんと もぎっちゃ部分もあったげんちょ・・・とりあえず、
鼎は引っこ抜げだ!!

ま・・・ほの男゛、なんとが命びろいはしたげんちょも・・・ほの後も しばらぐ がおって、っつう話だ。


【教訓】:酒飲みン時、おだって、ヘンなゴドすっと、とんでもねぇ~ゴドになっかんな!!・・・っつうゴドだ!!


ほんじゃ!!(^o^)v-~~~


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セロ弾きのゴーシュ【猫編】

2008-02-10 20:51:14 | 相馬弁で読む名作文学館
あの・・・三毛猫登場のシーン

【原文】
扉を押してはいって来たのはいままで五六ぺん見たことのある大きな三毛猫でした。
 ゴーシュの畑からとった半分熟したトマトをさも重そうに持って来てゴーシュの前におろして云いました。
「ああくたびれた。なかなか運搬はひどいやな。」
「何だと」ゴーシュがききました。
「これおみやです。たべてください。」三毛猫が云いました。
 ゴーシュはひるからのむしゃくしゃを一ぺんにどなりつけました。
「誰がきさまにトマトなど持ってこいと云った。第一おれがきさまらのもってきたものなど食うか。それからそのトマトだっておれの畑のやつだ。何だ。赤くもならないやつをむしって。いままでもトマトの茎をかじったりけちらしたりしたのはおまえだろう。行ってしまえ。ねこめ。」
 すると猫は肩をまるくして眼をすぼめてはいましたが口のあたりでにやにやわらって云いました。
「先生、そうお怒りになっちゃ、おからだにさわります。それよりシューマンのトロメライをひいてごらんなさい。きいてあげますから。」
「生意気なことを云うな。ねこのくせに。」
 セロ弾きはしゃくにさわってこのねこのやつどうしてくれようとしばらく考えました。
「いやご遠慮はありません。どうぞ。わたしはどうも先生の音楽をきかないとねむられないんです。」
「生意気だ。生意気だ。生意気だ。」
 ゴーシュはすっかりまっ赤になってひるま楽長のしたように足ぶみしてどなりましたがにわかに気を変えて云いました。
「では弾くよ。」

(以下略)



【相馬弁】
 扉ゴド押して入って来た奴゛は 今まで五六ぺんくれぇ見だゴドある でっけぇ~三毛猫でした。
 ゴーシュの畑゛から採った半熟゛トマトを いがにも『重でしたぁ~』、っつう感じで持って来てゴーシュの前さ、おろして云いました。
「あ゛ぁ~~、こえがった。 いやぁ~、ほれにしてもアレだなぁ。・・・『運搬』っつうのは ながなが容易でねぇ~な。
「ナ、ナニしたぁ~~?!」とゴーシュ。
「あ・・・、こいづ、お土産だがらよ、食っておごれ。」三毛猫が言いました。
ゴーシュは昼まっから おもさぐねくていだがらよ、いぎなし怒鳴りつけてやったわよハ。
「誰がニシャさトマト持って来ぉ~~、っつった!?
 大体、オレがニシャらの持って来たモノなんか食うワゲねぇ~べ!!っつうの!
 ・・・っつうが、ほのトマトだってオレの畑゛のだべした!!何だ。まんた赤ぐなってねぇ~ヤヅむしって来ちまってハぁ~!!・・・ったぐ・・・いままでもトマトの茎さ、かぶついだりまったりしたはオメだべ!!行っちまえコノッ、猫゛ヤロ!!」
ほ~したっけ、猫゛は肩を丸ぐして、眼ぇすぼめでだんだげんちょも、ニタラニタラ笑って云いました。
「先生、ほんなに ごしゃぐな~。体さ悪ぃ~ど!
 ほれよっか、シューマンのトロメライ 弾いでみせぇ~。聴いででやっからよ。」
「ぎすったゴド 語゛ってんでねぇ~どぉ~、この!!猫゛のくせに。」
セロ弾きは いぎなし頭゛さ来てハ、この猫゛ゴド、なじょしてくいっかなぁ~、って、しばらぐ考えでだっけ、
「いやいや、遠慮すっこどねぇ~わよ。オレは、どうも先生の音楽を聴かねぇ~ど、眠らんにぇ~んだでば。」
ぎすってるした!!おだってるした!!カス語゛ってんでねぇ~~ど!!」
 ゴーシュは いぎなし まっ赤になって、昼間の楽長みでぇ~に足踏みして怒鳴ったんだげんちょも、、、、急に気持ちを変えて云いました。
「んじゃ、弾ぐが。」

(以下略)


【所長の一言】
今後、引き続き「かっこう編」「子だぬき編」「野ねずみ編」を、やっかどうかは、未定だ。


ほんじゃ!!(^^)v

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奥の細道 (序文)

2008-01-21 22:45:09 | 相馬弁で読む名作文学館
【原文】
月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり。
舟の上に生涯をうかべ馬の口とらへて老を迎ふる者は、日々旅にして旅を栖とす。
古人も多く旅に死せるあり。
予もいづれの年よりか、片雲の風にさそはれて漂泊の思やまず、海浜にさすらへ、去年の秋 江上の破屋に蜘蛛の古巣を払ひてやゝ年も暮、春立てる霞の空に、白川の関越えんと、そゞろ神の物につきて心をくるはせ、道祖神のまねきにあひて取る物手につかず、股引の破れをつづり笠の緒つけかへて、三里に灸すうるより、松島の月まづ心にかゝりて、住める方は人に譲り、杉風が別墅に移るに、
  草の戸も 住みかはる代ぞ 雛の家
表八句を庵の柱にかけおく。



【相馬弁】
『月日』っつうのは、永遠に旅する旅人みでぇなもんだがらヨ~、
来たがど思ったっけ、すぐに去って行ぐ『年』、っつうのも旅人だべな。
船頭みでぇに舟の上で生涯を浮かべだり、馬子みでぇに馬のクツワを持ったまんまトショッていぐ奴゛なんかは、毎日゛旅してる みでな もんだどなぁ~。
昔゛の人でも、旅の途中で死んだ奴゛なんか、なんぼでも いっと。
オレも、いづ頃゛だがは忘っちゃげんちょ、ちぎれ雲が風さ流さっちぇんの見だりすっと、
「なんか、、、どっかさ行きてなぁ~・・・」なんて思って、海辺をさすらったりしてな、
去年の秋は墨田川のほとりのボッコレ家さ帰って、蜘蛛の巣はらったりまったりしてだんだげんちょも・・・
ほのうぢ、年も暮れでハ、春になってハ、霞がかる空なんか見でだっけ、
「白河の関、越えでみっかなぁ~~~」・・・なんて思ったくれにしてな。
ほ~したっけ、『そぞろ神』に手招きしらっちぇよ~ハ!
ソゾロッて いらんにぇぐなったわよハァ~!!いや、あやまった。

・・っつうゴドで、
モモヒギの、しっちゃげでっトゴ、繕ったり、笠の柄、付け替えだり、足三里のツボさ お灸やったりまったりして旅支度だ!!
も~・・・松島の名月、気になるしよぉ~~!!
家゛なんかは、人さ譲ったわよハ!!
旅立つまでは 杉風の別荘さ移るゴドにしたもんでよぉ~、

 「草の戸も 住みかはる代ぞ 雛の家」
  (草ブキ屋根の、このボッコレ家も、新たな住人を迎えるゴドになったど!
   節句の頃には 賑やかな雛飾りなんかも 見らいるようになんでねぇ~べが?
  ・・・今まで、ほ~ゆ~のには全然、縁が ながったげんちょな
 
・・・っつう句を庵の柱さ掛けでおいだがんな。


ほんじゃ!!(^^)v

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 ↑相馬地方名物「しみてん」及び「じんだもち」は、こっから買えっと!                 

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