★★★相馬弁研究所★★★

影武者所長による相馬弁講座や相馬地方の紹介…つうか、前代未聞・抱腹絶倒の方言エンターテイメント!!

芝浜【後編】

2009-12-30 19:07:20 | 相馬弁落語
【前回までのあらすじ】
酒好きの魚屋、金さんが、芝浜で財布を拾って、ほの中を見たら50両の大金。
「これは、毎日酒飲んで遊んで暮らせっと!」って大喜びして、祝い酒。
ほのまま、酔っ払って眠っちまったんだげんちょも・・・


◇かみさん:「ほら!オメ、起ぎろ!!ほんなドゴさ、寝でんな!」

◆金さん:「あー?・・・なに??・・・なんだ?」

◇かみさん:「『なんだ?』でねぇ~べ!ほんなドゴさ寝でだら風邪ひぐべ。明日の朝は早ぐ起きて仕事゛さ行がねっかねんね~んだがら、ちゃんと布団さ入って寝ろハ!」

◆金さん:「なに!?仕事?・・・カス語゛ってんでねぇ~ど、オメ!仕事゛なんか、してらいっか!」

◇かみさん:「カス語゛ってんのは オメだべ!仕事゛しねぇ~で どーすんだ!今日の飲み食いの勘定だって払わんにぇべした!」

◆金さん:「ほんなの、あの50両で払ったらいいべ!」

◇かみさん:「なんだ、ほの50両っちゃ?」

◆金さん:「今朝、オレが芝の浜で拾ってきた50両あっぺ!」

◇かみさん:「なに語゛ってんだオメ!・・・オメ、今朝、芝の浜さなんか行ってねぇ~べした。

◆金さん:「なにしたぁ~!?・・・オレ、芝の浜さ行ってねぇ~!!??・・・ほんなゴドあっか!・・・オメぇ~さ無理やり起ごさっちぇ、行ったべした・・・んで、時刻を間違えでだがら、問屋も開いでねぇ~、っつって浜をブラブラしでだっけ、財布を拾ったがら、オメェ~さ渡したんでねぇ~っけが・・・」

◇かみさん:「んだが・・・んだったのが・・・オメ 起きたら訊ぐがど思ってだんだげんちょ、ようやぐ、わがったど。ほんな夢みだもんだがら、あんな大さわぎしてだんだな。・・・しかし、オメもアレだな・・・なんぼ貧乏してだって・・・ゼニ拾う夢、見っちまぁ~どはな・・・」

◆金さん:「な・・ナニィ~!!夢~!!」

◇かみさん:「んだべした!夢に決まってっぺした。・・・今朝のオメはな・・・なんぼ起ごしても起ぎなくて、昼頃になって、やっとごすっとご起きたがど思ったっけ、すぐに風呂屋さ行っちまって、帰りに辰っつぁんだの八っつぁんだの連れできて、なに嬉しいだが わがんねげんちょ、『やれ、めでたい、めでたい!』っつって酒だ、うなぎだ、てんぷらだ!っつって大さわぎしてハ。ほんじぇ、オメはペロパ~に酔っ払って、ほのまんま眠っちまったんだべした!・・・ほんなオメが、いづ河岸に行っただ!?」

◆金さん:「・・・・ホントに夢だったのが?・・・ずいぶんハッキリした夢だったなぁ~・・・」

◇かみさん:「・・・ったぐ、情げねぇ~したぁ~・・・

◆金さん:「んだが・・・んだったが。・・・夢だったのが!・・・たしかにオレは子供の頃がら、やけにハッキリした夢みるクセあったがんな。・・・っつうゴドは、ナニ?・・・財布を拾ったのは夢で、飲み食いしたのはホントの話が!!
・・・・とんでもねぇ~夢 見っちまったもんだした。・・・っつうが、ゼニ拾った夢みるなんて・・・我ながら、情げねぇ~話だな
・・・・よしっ!!わがった!・・・・ホレもコレも、みんな酒が悪ぃ~んだ!
オレは、もう、酒゛やめるハ!!
これがらは、マジメに仕事゛すっと!!
ゼニは拾うもんでねぇ~!!わぁ~で、稼ぎ出すもんだ!!」


・・・・っつうゴドで、金さんは好きな酒をピタっとやめで、マジメに働きだしたがんな。
ま、元々゛腕は良い金さんだったがらな、お得意さんも、段々 増えでハ、
ほれまでは、裏長屋住まいの棒手振りの魚屋だったげんちょも、
3年くれェ~経ったっけ、
表通りさ、ちんちぇ~げんちょも、魚屋の店を出せるようになったんだしけ。

・・・で、3年目の大晦日の夜。


◆金さん:「なあ、おっかあ、片付け終わったら、ちょっと こっちさ こ~」

◇かみさん:「あいよ!終わったがら 今、行ぐよ」

◆金さん:「いやぁ~、ほれにしてもアレだなぁ。・・・こうやって、畳をとっかえで、正月を迎えるっつうのは いいどなぁ~・・・昔っから言うべした。『畳と女房は新しいほうがイイ』って・・・あ、いや、オレ的には女房は古いほうがイイげんちょも・・・

◇かみさん:「へんなお世辞、言わなくても かまねど!」

◆金さん:「いやいや、みんな オメェ~のおかげだ。・・・借金取りの来ねぇ~大晦日なんて嘘みでぇ~だべした。昔゛は大晦日っつったら、借金取りから逃げ回んのに、アッパトッパしてだもんな。」

◇かみさん:「あ、ちょうど、除夜の鐘、鳴り始まったな!」

◆金さん:「あいや、ホントだ!」

◇かみさん:「・・・・・実は、、、、今日は、オメェ~さ見せでぇ~もんがあって、聞いでほしい話もあんだげんちょ・・・・・。」

◆金さん:「ん?ナニ?・・・オレさ見せるモンと、聞かせでぇ~話?」

◇かみさん:「んだ。・・・・げんちょも・・・話が終わるまでは、どんなゴドがあっても、怒゛ったり 乱暴したり まったりしねぇ~って、約束してくいよな!」

◆金さん:「なんだが、よっくわがんねげんちょ・・・約束すっぺ」

◇かみさん:「んだが・・・んじゃ・・・コレ、見でみせ」

◆金さん:「ん?・・・財布だな。汚ねぇ~財布だな。なんだ、こいづ?」

◇かみさん:「中゛さは小判で50両 入ってっと。
 ・・・・オメ、この財布と50両に心あたり ねぇ~が?」

◆金さん:「あ!・・・ほ~言えば・・・3年前、芝の浜で、ほんな財布さ50両入ってんのを拾った夢を見だ ごどあったな。」

◇かみさん:「ほれは夢でねがったんだ。ホントに拾ってだんだ!」

◆金さん:「なにしたぁ~!?・・・このヤロ~!!」

◇かみさん:「なんだ!話 終わるまで乱暴しねぇ~約束゛だべ!!」

◆金さん:「あ!・・・んだった。」

◇かみさん:「おら、あん時゛なじょすっぺ って思ったんだ。んだって んだべした。・・・オメは『明日っから酒飲んで遊んで暮らす』って言うべし、、、、んで、オメが酔いつぶっちぇ寝でっ時に大家さんさ相談に行ったんだ。
・・・ほ~したっけ、大家さんに、
『拾った金なんか使ったごんじゃえら、金公の手が後さ 回っちまぁ~ど!すぐにオレがお上に届けでやっから、夢だった!・・・っつうゴドにして、オメェ~は金公を 誤魔化せ!』・・・って言わっちゃんだ。んだがら、言わっちゃとおり、夢だ!夢だ!・・・っつったっけ、オメ、、、、人がイイもんだがら、すっかり信じて、、、好きな酒もピタっと止めで、一生懸命 働いで・・・ほのお陰で、こんなやって、店の持でるようになったんだげんちょ・・・・アンタが雪の朝なんかに買出しさ行ぐ時゛なんか、アタシは そっと手ぇ~あわせで、いっつも、アンタに謝ってだんだ
・・・・この金だって、ホントは落とし主がいなくて、かなり前に お上から下がってきてだんだげんちょ、これ見せで、オメ~が 又゛、もとの、くさし、へでなし、でれすけ、たれか に戻っちまったら あやまっちまぁ~がらな、心を鬼にして、今日まで隠してだんだ。
・・・んでも、店も、こんなになったし、オメ~にも 少しは楽をしてもらうが って思って、おわびかたがた、この金を出すゴドにしたんだ。
・・・なあ、オメ、ずいぶん ゴセッパラ焼げだべ。・・・わぁ~の女房さ、ず~~っと嘘こがっちぇで。・・・ホレ、なんぼでも気の済むまで、好きにしていいど。なんぼでも くらすけるなり、蹴っ飛ばすなり、思いきって やっておごれ。」

◆金さん:「馬鹿゛このぉ~!!・・・くらすける話でねぇ~べ!!・・・ほんなゴドしたごんじゃら、バヂあだって、オレの手ぇ~、ぼっきれっちまぁ~わ!!
いやぁ~~・・・・オメェ~は、偉い!!
たしかに、あん時、あのゼニを ほのまんま持ってだごんじゃら、オレは飲んだり食ったり、ぶらぶらしてハ、たったたぢまぢ 使っちまったべな。
んで・・・乞食になってだがもしんにぇ・・・っつうが、大家さんの言うとおり、手が後っしょ さ回って・・・打ち首になってだがもしんにぇ!
・・・ほんなオレが・・・こんなやって、気楽に正月を迎えられんのは、、みんな、オメェ~の おかげだべした!!」

◇かみさん:「んじゃ・・・許してくいんのが?」

◆金さん:「許すも許さねぇ~もねぇ~!オレは、オメェ~に礼を言ってんだべした!」

◇かみさん:「んだが!・・・嬉し~な~。今日は うんと怒゛らいっかど思ってだがら、機嫌直しに、ひさしぶりに一杯 飲んでもらうがど思って、用意してだんだ。
 ほら、もう、お燗も できてっと!」

◆金さん:「えっ!!・・・酒が!?・・・お燗で!・・・なんだが、どっかで イイにおいしてるなぁ~・・って思ってだんだ。・・・なんだ、ほ~だったのが!」

◇かみさん:「ほら、ちょうど いやんべだ!」

◆金さん:「ああ、やっぱし、女房は古いほうがイイな。ずいぶん長い間 飲まねがったのに、よぐ、オレの好ぎなもの、憶えでいでくっちゃしたぁ~・・・んじゃ、お言葉に甘えで、ひさしぶりに一杯やっか!・・・・よし!・・・ほんじゃ、この湯飲みさ入っちぇくいよ!・・・・・おっとっとっと・・・いぁ~、懐かしいしたぁ~・・・おい、お酒どの、しばらぐだったなぁ!・・・よくもまあご無事で、お変りもなく・・・・あははははは・・・ああ、匂いをかいだだけでも、千両の値打ちあんでねぇ~べが!いやぁ~!たまんねぇ~なぁ~!!・・・・んだげんちょも、、、、待てよ。」

◇かみさん:「なんだ?なじょしただ?」

◆金さん:「やっぱ、、、飲まね!」

◇かみさん:「な~して?」

◆金さん:「又゛、、、になったら、あやまっちまぁ~!」


ほんじゃ!!
みなさんも酒の飲みすぎには注意して、良いお年を (^^)v!!

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芝浜【前編】

2009-12-29 10:52:45 | 相馬弁落語
いやぁ~、ほれにしてもアレだなぁ。
「酒は百薬の長」なんて言うげんちょも、飲みすぎっと、あんまし良いゴドはねぇ~どな。
なんか最近、あんべ悪ぃ~がら、酒゛やめっとハ!って思っても3日坊主で、すぐに飲んちま~がらな、
「こんなゴドではダメだ!」っつって、神様に願かけして「よし!これで安心だ!」って思ってでも、すぐに飲み友達が来て、
「なに?酒゛やめだ?!バガだなぁ~、好きなモノをやめだんでは、かえって体に良ぐねぇ~べした。ん?ナニ?『神様に願かけで、むこう1年間、酒を断った!』ってが!!
 んだが、んじゃ しょ~ねな。・・・んじゃっか オメ、こ~したらいいべ!
 1年間酒断ちすっトコロを、もう1年延ばして2年間酒断ちする!・・ってゴドにして・・・晩酌だけ、やらしてもらったらいいべした」
「ああ、ほいづはイイ考えだ。ど~せなら、3年に延ばして、朝晩飲むが!!」



・・・・ま、ホレはホレとして、

今、東京の魚河岸っつったら『築地』だげんちょも、昔゛は日本橋さ あったんだしけな。
ほの他゛、『芝浜』さも魚河岸があって、江戸前の魚を扱ってだそうなんだげんちょ、
ほの頃、芝の金杉に住んでた魚屋の金さん。
腕のいい魚屋で、他に道楽はねぇ~んだげんちょ、酒を飲むど商売を怠けるのが玉にキズ。
いづも貧乏でピーピーしてだんだ。


◇おかみ:「ほら!!オメ、いづまで寝でんだ!早゛ぐ起ぎろ!!」

◆金さん:「ん!?・・・なんだ!・・・あ~~あ・・まんた ねむて~のに・・・なんだ?」

◇おかみ:「いづまでも寝でねぇ~で、早ぐ 魚河岸(かし)さ、行げ ホレ!オメ、もう十日も商売 休んでっぺした!歳末(くれ)も近いっつうのに、なじょすんだ?!」

◆金さん:「わがった、わがった!・・・なんにも、オメぇ~が鼻の穴広げで『歳末(くれ)が近い』って騒がなくたって、ほのぐれ、わがってる!・・・っつうが、おらいだけ歳末(くれ)が近いわげでねぇ~べした・・・全国的に歳末(くれ)が近いんだ。」

◇おかみ:「カス語゛ってねぇ~で、早ぐ、行げ!!」

◆金さん:「あ~!行ってくるよ!!・・・・うー寒い、寒い!・・・眠気なんか、すっかり吹っ飛んちまったな!・・・・・しかし、魚屋なんて、おもさぐねぇ~商売だなぁ~・・・
みんな いい気持ちで寝でっ時゛に、こんなやって天秤棒たんがいで、歩ってよぉ~・・・
・・いやぁ~、ほれにしてもアレだなぁ。なんか・・・ずいぶん暗ぇ~した!
・・・っつうが、問屋のヤロ、1軒も起きてねぇ~した!問屋が休みでは しょーねな。
あ!鐘がなってる!!・・・・ん?・・・暗ぇ~わげだ!かかあのヤロ、時刻(とき)を間違えで起ごしたな!・・ったぐ、そそっかっし~した!!あやまっちまぁ~~。
・・んでも、まあ、しょーねな。浜さ行って、顔でも洗ぁ~が!ほのうぢ問屋も起ぎっぺ!
あ~~~!!ひさしぶりだなぁ~~!!この磯の香り!いい気持ぢだなぁ~~!」


・・・って、金さんが ひさしぶりの浜を歩ってだっけ、なんか、足さ ひっかがってきたんだ。


◆金さん:「ん?・・・なんだ?・・・あ!財布だ。・・・ずいぶん小汚ねぇ~した・・・んでも、ずいぶん重でぇ~な。・・・中゛は、ど~なってんだ?・・・・おっ!!・・・か、金・・・すげぇ~大金だぁ~~!!!」


金さんは、速攻で財布を腹巻ン中゛さ突っ込んで、はっからはっからしながら、家゛さ 帰ってきて、


◆金さん:「おい!開けろ!早ぐ開げろ!!」

◇おかみ:「はい、はい、今、開げっから。・・・いや、すまねがった。時間 間違えで、早ぐ起ごしちまったな。・・・・あれっ!なんだ、なじょしただ?顔、真っ青だど!喧嘩でもしたのが?」

◆金さん:「いや、ほんなんでねぇ~だ。・・・今、浜で財布を拾っちまった。中゛見だっけ、しこたまゼニ 入ってっからよぉ~!おら、驚っちまって、驚っちまってハ・・・・」

◇おかみ:「え?お金?・・・あ!小判だべした。・・・・なんぼ入ってんだべ?・・・・ああ、ああ、ああ、ああ、・・・・50両もあっぺした!!」

◆金さん:「これだげゼニあれば、なんぼでも好きな酒゛飲んで 遊んで暮らせるな!よしっ!!辰公、八っつぁん、寅さん、銀治、みんなよんで祝い酒やっぺ!!今、朝湯さ行って、ほの帰りに声かげでくっから、なんか みつくろって仕度してろ!」


・・・っつうゴドで、
金さんは、大喜びしてハ、友達をよんできて、飲めや歌えやの大騒ぎして、、、、酔っ払って寝っちまったんだげんちょ、、、、、

・・・・この話の続きは・・・次回。

ほんじゃ(^^)v!!

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千早振る (最終回)

2008-03-15 21:49:10 | 相馬弁落語
●前回までのあらすじ
・・・を書くのは めんどくせ~がら、
 ☆千早振る(その1)及び
 ☆千早振る(その2)を読むように!!


【ご隠居】:いやぁ~、ほれにしてもアレだなぁ。・・・因縁っつうのは おそろしいモンだなぁ。
 女乞食に落ちぶれた千早が、竜田川の店先に立ったっつうのも何かの因縁だ・・・。
 ところで、八つぁん。もし、オメが竜田川の立場だったら、ここで、オカラを くいっか?くんにぇが?・・・ど~する?

【八つぁん】:オレなら くんにぇな。
【ご隠居】:んだな。オレも くんにぇど。竜田川も くんにぇがったんだ。
【八つぁん】:ほんで、ほの後゛どーなっただ?
【ご隠居】:竜田川は烈火のごとく怒゛ったど。
 『ニシャのせいで、オレは大関の地位を棒に振っちまったんだど!』・・・っつって、手に持ってだオカラを地ベタさベダッと叩きつけ、逃げようとする女乞食の胸をド~ンと突きとばした。
【八つぁん】へえ!!
【ご隠居】:突きとばしたのが大力無双の竜田川、突きとばさっちゃのが2,3日 食わずにいた女乞食だ。 ポ~~ンって ふっとばさっちゃわよハァ~!!
【八つぁん】:ドゴまで飛んでっただ?
【ご隠居】:豆腐屋だがらな、庭さは でっけぇ井戸がある。千早は つんのめって、ほの井戸さ ドボ~~ン!!って落っこっちまった!!
【八つぁん】:なるほど!!・・・んで、ほの後゛ど~なっただ?
【ご隠居】:・・・いや、話は こんじぇ終わりだ。
【八つぁん】:はぁ?・・・なんだが中途半端だした。千早が井戸さ落っこちて・・・ほんじぇ終わり?、、、、なんだがスッキリしねした。
【ご隠居】:こんじぇ終わりなのっ!! オメも鈍いしたぁ~!・・・
 いいが?!・・・吉原で千早に一目惚れした竜田川が千早んトコさ通いつめたげんちょ、振らっちゃべ?!
・・・んだがら「千早振る」だべした!
【八つぁん】:えっ?ナニ?!今の話は あの歌の話だったのが? オラ 又゛あんまし長ぇ~がら、別の話だど思ったわい!!
【ご隠居】:千早さ振らっちゃ後゛で妹分の神代さ はなしをつける気ィしたげんちょも、神代も いうゴド聞かねがったべ?
・・・んだがら「神代もきかず竜田川」ってなっぺ?!
 んで、3年後、女乞食に落ちぶれた千早が竜田川の店先に立って
 「オカラを くいろ!」って言ったげんちょも・・竜田川は、くんにぇがったべ?!
・・・んだがら「からくれない」だべよ!!
【八つぁん】:なるほど!「からくれない」なんかは気づがねがったな。んで、ほの後゛は?
【ご隠居】:井戸さドボ~ン!!って落っこちれば、「水くぐるとは」だべ。
【八つぁん】:なるほどなぁ~~!!・・・ん?・・・んでも、、、井戸さ落っこちたなら、「水くぐる」だけで充分だべした。
 ほれなのに「水くぐるとは」の「とは」っちゃ、ど~ゆ~ゴドだ?最後の、ほの「とは」っちゃど~ゆ~意味なんだ?
【ご隠居】:オメも よっかこい奴゛だしたぁ~・・・「とは」なんてハクタは、まけとけ!
【八つぁん】:いや、まけらんにぇど~!「とは」の意味を教えでおごれ!!

【ご隠居】:・・・「とは」っつうのはなぁ~・・・よっくど調べでみだら・・・千早の本名だった。



ほんじゃ!!(^^)v

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千早振る (その2)

2008-03-14 21:36:41 | 相馬弁落語
【ご隠居】:実は・・・『竜田川』っつうのは、、、相撲取りの名前だ。
【八つぁん】:相撲取りィ?あんまし聞いたゴドね~した。
【ご隠居】:んだべな。江戸時代に活躍した力士だがんな。んでも大関までなったんだど。
【八つぁん】:んだが。んじゃ強がったんだな。
【ご隠居】:強い、っつったって初めっから強がったわげではねぇ~ど。竜田川は相撲取りになった時゛、どーしても強ぐなっちぇ、って思って 5年間、女を絶ったんだ。
んで、ほの甲斐あって大関まで出世したんだな。
【八つぁん】:やっぱ、出世する人は心がけが違ぁ~なぁ~。
【ご隠居】:ほのうぢ 人気も出てきて、「ひいき客」もできた。んで、ある日、ひいき客 さ連れらっちぇ、吉原さ夜桜見物だ。
 ほんで、ほのうぢ、花魁道中が始まった。今で言うパレードみでぇなモンだな。
 ほの花魁道中のの3番目に登場したのが、当時全盛の千早太夫っつう花魁だ。



 竜田川は千早太夫の姿を ひと目みた瞬間、あっと言う間に一目惚れ!キュン死!秒殺!フォーリンラブだどハ!!
竜田川は、『あ~~、世の中には、あんな いい オナゴが居だのがぁ~~・・オレも男どして生まっちゃがらには、たとえ一晩でもいいがら、あ~ゆ~美人と、しみじみ盃酌み交わしたりまったりしてみでぇ~したぁ~・・・』って思ったげんちょも・・・
「太夫」っつったら、昔は大名道具って言わっちぇだぐれぇでな、職人だの芸人だの、相撲取りなんかは全然 相手にしらんにぇがったんだ。
んでも、竜田川は、めげずに何回も3回も通いつめだんだげんちょ・・・結局゛は、ず~っと振られっぱなし。・・・んで、千早太夫の妹分の女郎に神代っつうのが居て、この神代は、ちんと千早さ似てたりもしたもんで、この神代のほうにもアタックしたんだげんちょも、、、神代も、『ねえさんの嫌なものは、わちきも嫌でありんすぅ~』・・・なんて、ぎすったゴド語゛ったぐれにしてな、全然、ダメだったんだハ。
【八つぁん】:なるほどなぁ~。
【ご隠居】:んで、、、ふられ続けの竜田川は、相撲を辞めて、豆腐屋になった。
【八つぁん】:はぁ??・・・なんにも豆腐屋になんか なんなくてもいいべした!
【ご隠居】:・・・竜田川の故郷の実家の商売が豆腐屋だっただ!!
・・・としょった両親は、うんと喜んだど~。
『息子よ!よぐ帰ってきてくっちゃ!これからは家で一生懸命 働いてくいろなぁ~』
『はい、これからは親孝行すっかんな!』

・・・・っつってる うぢに、、月日の経つのは早いモンで、光陰矢の如く、あっという間に3年が過ぎた。
ある秋の夕暮れ、、、、明日の朝用の豆をひき終わって、竜田川が一服してっトコさ、
ボロを身にまとった女乞食が、竹の杖つきながら、ヒョロヒョロやってきた。
『2,3日、なんにも食ってねくて、腹へって あやまった・・・。すまねげんちょも・・・お店のオカラを、ちんと 貰わんにぇ~もんだべが・・・』 
元゛々、竜田川は情深いがらな、
『こんなモンで いいごんじゃ、なんぼでも、食ったらいいいべ』
ってオカラを握って差し出した。
『いやぁ~~、ありがとうございます』って、受け取ろうとする女乞食。
見上げ、見下ろす顔と顔!!
【八つぁん】:イヨ~!チャン、チャン、チャン!!
【ご隠居】:おがしね伴奏、入れっこどねぇ!・・・で、この女乞食は、、、オメ、誰だど思う?
【八つぁん】:はで?誰だべ?
【ご隠居】:これが、千早太夫のなれのはてだ。
【八つぁん】:え゛~~?!・・なんか、ご隠居の話は馬鹿馬鹿し過ぎるした~!んだって、んだべした。大関がすぐに豆腐屋になったり、全盛を極めた太夫が乞食になったり・・・なんにも乞食になんか なんなくたって いいべした。
【ご隠居】:なんにも かまねべ!!当人が「なっちぇ!」、っつうんだがら。・・・人間、なろうと思えば、何にでもなれる。とりわけ乞食は なり易い!オメも乞食になれ!
【八つぁん】:やんだ、っつうの!!
【ご隠居】:いやぁ~、ほれにしてもアレだなぁ。・・・因縁っつうのは おそろしいモンだなぁ。
 女乞食に落ちぶれた千早が、竜田川の店先に立ったっつうのも何かの因縁だ・・・。
 ところで、八つぁん。もし、オメが竜田川の立場だったら、ここで、オカラを くいっか?くんにぇが?・・・ど~する?

 
※・・・・文章にすっと、意外と長ぐなるな。・・っつうゴドで、この続きは、、、次回だ!!

ほんじゃ!!(^^)v

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古典落語 千早振る (その1)

2008-03-12 20:23:11 | 相馬弁落語
え~~~、、、「無学者は論に負けず」なんてコトバが あっけんちょも、
ろぐに知りもしねぇ~くせに、知ったかぶりをする人って、いっとな。

「先生、よぐ『晦日(つごもり)』ってコトバ、聞ぐげんちょ、『つごもり』っちゃ、なんなんだ?」
「バガだなぁ~、オメ、・・・『つごもり』ぐれ知らねっか、人に笑わいっと!」
「んだが。笑われっか。・・・んじゃ、ど~ゆ~意味なんだ?」
「『つごもり』っつうのは、オメ・・・つまり、『つご』が『もる』から『つごもり』だな!」
「へぇ~~、『つご』っつうのは、『もる』モンなんですか?」
「もるにきまってっぺした!」

・・・さっぱし、訳゛、わがんねぐなってきたげんちょも・・・
落語の世界の「ご隠居さん」なんかも、知ったかぶりをする人が多いようで・・・


【八つぁん】:ご隠居、居だがぁ~?
【ご隠居】:おう、八つぁんか。
【八つぁん】:いやぁ~、、、ご隠居、助けでおごれ。
【ご隠居】:なんだ、なじょしただ?
【八つぁん】:いや、実はよぉ~、おらいの娘が最近、『百人一首』に凝っちまってよぉ~!毎日゛々々゛百人一首のゴド、いろいろ訊かっちぇ、あやまってんだハ。
【ご隠居】:百人一首が!
【八つぁん】:んだ。百人一首の中゛さ、『ナントガの業平』っつうヤヅ、いっぺした。
【ご隠居】:在原の業平が?
【八つぁん】:んだ!ほいづだ!!在原の業平!
【ご隠居】:在原の業平、っつったら・・・
・・・『千早振る 神代もきかず 竜田川 からくれないに 水くぐるとは』・・・だな。
【八つぁん】:んだ!ほいづだ。ほの歌゛だ!!・・・さっき、オレが仕事から帰ったっけ、ムスメに、「ほの歌゛の意味を教えでくいよ!!」って言わっちゃだ・・・。
【ご隠居】:教えでやったらいいべした。
【八つぁん】:教えでやったらいいべした、って簡単に言うげんちょ・・・自慢じゃねぇ~げんちょ・・・オレは、この歌゛の意味、さっぱし、わがんねぇ~んだ。
・・・んだがら、ご隠居、この歌゛の意味、教えでおごれ!!
【ご隠居】・・・・ほ~すっと、、、ナニ?・・・オメは、『千早振る』の歌゛の意味、教えでほしい・・・っつうゴドだな?
【八つぁん】んだ!!ど~ゆ~意味なんだ?
【ご隠居】・・・ど、ど~ゆ~意味、、、、って、オメ・・・ アレは、ホレ・・・『千早振る』だべ?
【八つぁん】うん。
【ご隠居】:『千早振る』だがら・・・『神代もきかず』って来て、・・・『竜田川』ってなるわな。・・・んで、、、『からくれない』ってなったもんだがら・・・後゛は、しぜんと『水くぐるとは』・・・だべ!
【八つぁん】:ほんじぇは、歌の文句を切れ切れに言っただげだべした!!意味を教えでくいよ。
【ご隠居】:バガだなぁ~オメは。いいが・・・ 千早振る、神代もきかず、竜田川・・・だべ?・・・♪千早振るぅ~~~、♪神代もきかずぅ~~~♪竜田川ぁ~~・・・
【八つぁん】フシ付けて歌ったって、同じだべした!じらさねぇ~で教えでおごれ!
【ご隠居】:いや、すまねがった。・・・んじゃ、教えっけんちょ・・・オメ、まず、この『竜田川』っつうのは何だど思う?
【八つぁん】:わがんねがら訊いてんだべした。
【ご隠居】:いや・・・んだがら、素人考えで、この『竜田川』は、何だど思う?
【八つぁん】:なんだべなぁ~~?
【ご隠居】:いや、んだがら、素人考えで さすけねがら、何だと思う?・・・つまり、『竜田川』っつうがらには、『神田川』だの『墨田川』みでぇな、川の名前だど思うべ?!
【八つぁん】:んだべがなぁ~?
【ご隠居】:んだべがなぁ~?でねぇ~べ!!川だど思え!!
【八つぁん】:んだが、んじゃ、、、ほう思うが。
【ご隠居】:バガだなぁ~オメ!んだがらオメはバガだって言われんだ。川のわげ ねぇ~べ!!
【八つぁん】:今、ご隠居が「川だと思え」っつったがら、ほう思ったんだべした!・・・ほんじゃ、『竜田川』っちゃ、一体、何なんだ?
【ご隠居】:実は・・・『竜田川』っつうのは、、、相撲取りの名前だ。


※・・・この後に展開される、素晴らしき「ご隠居ワールド」の全貌は、、、次回に続く(多分)。

ほんじゃ!!(^^)v

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厩火事(後編)

2008-02-29 20:19:08 | 相馬弁落語
【ご隠居】:オメェの亭主も瀬戸物を大事にしてる、っつうのは ちょうどイイ!
今すぐ家っちゃ帰って、亭主の一番大事にしてる瀬戸物、ぼっこわせ!!
んで、ほんじぇ、ほん時゛亭主が瀬戸物のゴドばっか言ってるようだったら、もう、望みは無ぇ~がら、諦めろハ。
ほのかわり、オメェの指一本、爪一枚でも心配してくっちゃら、しめたもんだ!
おもいきって、やってみせ!!
【おさき】:んだが・・・んでもなぁ~・・・まさが、2円50銭くれぇの瀬戸゛物と、あだしの身体ど比べだら、あだしの身体のゴド、心配すっと思うげんちょな・・・
【ご隠居】:思うげんちょな・・・って、んだがら、ホゴを試してみんだべした。
【おさき】:なるほど、ほ~ゆ~ゴドが。・・・たしかになぁ、瀬戸゛物も けっこう大事にしてっからな、まるっきり安心は でぎねな。
 唐(もろこし)の白馬の方なら いいげんちょも・・・麹町の猿になったら、あやまっちまぁ~した。
・・・ほんじゃ、ご隠居、こうしたらどうだべ?!
【ご隠居】:なんだ?
【おさき】:ご隠居、ひと足さきに、おらいさ行って、おらいの亭主さ、『瀬戸゛物の方でねくて、身体の方、心配すんだど!』って、言ってでおごれ
【ご隠居】:ほんなゴドしたでは、なんにもなんねべ!!
いいが、家っちゃ帰ったら、そ~~っと裏の方がら入んだど。
多分、亭主が まんた怒゛ってっぺがら、亭主に よっく謝って、すぐに「食事の支度゛する」、どがなんとが言って台所さ入れ。
ほん時゛「ついでに洗っとくべ!」っつって亭主の大事にしてる瀬戸゛物ゴド持ち出して、
すべったふりして、ぼっこわしちめぇ~!
どっちを心配すっか、おもいっきり やってみろ!!
もし、困ることになったら、又゛相談にのってやっから。
【おさき】:んだが!んじゃ、おもいきってやってみっか。・・・いろいろお世話様でした。
ほんじゃ!!・・・
・・・・・・・
・・・いやぁ~、ご隠居は さすがに頭゛いいどなぁ~・・・
・・・んでも、おらいの人、ホントにモロコシの方なら いいげんちょもなぁ~・・・
ただいま!!
 なんだ、オメ、まんた怒゛ってんのが?おもさぐねぇ~顔して。ん?!怒゛ってんだべ?
【亭主】:怒゛ってなんかねぇ~げんちょ、、、、オメみでぇな わがままには あやまっちまぁ~した。なんか おもさぐねぇ~ゴドあっとプイ!って飛び出して3時間も4時間も帰ってこねぇ~んだも!
・・・オレは、いっしょにメシ食うべ、って思って さっきがら、オメの帰り、待ってだんだど!
【おさき】:あいや、ナニぃ~?オメ、あだしと一緒に ご飯食いでの?
【亭主】:あだりめだべ!夫婦だど。・・・朝だってオメはメシなんか ろぐに食わねで仕事さ行っちまぁ~し、昼メシだって外で済ましちまぁ~んだがら、夫婦一緒にメシ食えんのは、晩だげだべ。一日に一回くれぇは夫婦サシで、ゆっくり食いでぇ~べした。
【おさき】:あいやぁ~、なんだべ!オメ!モロコシの学者だど!!
【亭主】:なんだホレ?
【おさき】:いや、なんでもねぇ!どれ、ほんじゃ早速゛瀬戸゛物の方さ、取り掛かっかんな。
【亭主】:なんだが、ワゲわがんねぇ~ゴドばっか言ってるした。
・・・あ、なんだオメ、ほの瀬戸゛物 ナニすんだ!?
汚っちぇなんかいねぇ~のに・・・どっかさ貸すごんじゃら、他゛のにしろ!!
【おさき】:なんにも さすけねべ~!たかが瀬戸゛物くれぇで。あんたのモンは あだしのモンだべした。
【亭主】:ほりゃぁ~、まぁ、ほ~だげんちょ・・・ぼっ壊したら ど~すんだ!
ながなが手に入んねぇ~モンなんだど!!
【おさき】:あれっ、あんなゴド言ってる!・・・んだがら安心でぎねぇ~、っつうの。
今、モロコシだど思ったら、すぐ麹町の猿になっちまぁ~んだがら・・・。
【亭主】:なにブヅブヅ語゛ってんだ・・・・おい!危ねぇ~べした!!
へんな格好して台所さ行って・・・・・
あっ!!・・・ほ~ら、ぼっ壊しちまった!!
んだがら言ったべ!!余計゛なゴドすっから ほんなゴドになんだわ!
んでも・・・オメ、どーした?どっか怪我しねがったが?
指かどっか、痛めねがったが?・・・・あれっ?なんだ?・・・なに、ボヤァ~っとしてんだ?
瀬戸゛物なんか銭だせば なんぼでも買えるわい!
ほれよっかオメ、どっか身体、怪我しねがったが?
【おさき】:いやぁ~~・・・うれししたぁ~~。オメ、麹町の猿になんでねぇ~べが?って、なんぼ心配したが わがんね。・・・いやぁ~、ほんとに嬉ししたぁ~~。
【亭主】:なんにも泣ぐゴドね~べ。
【おさき】:これが泣かずには いらんにぇわよぉ~~・・・んでもオメ、ほんなに あだしの身体が心配がい?
【亭主】:ほりゃぁ~、ほ~だわよ。・・・もし、オメェ~が手ぇでも怪我したごんじゃら、、、、
、、、、オレ、明日っから 酒飲み でぎねぐなっちまぁ~べ!!




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古典落語 厩火事(前編)

2008-02-28 21:32:31 | 相馬弁落語
え~~、・・・今は、女の人は美容院さ行って、髪の毛 切ってもらったりまったりしてっけんちょも、
昔゛は「髪結い」っつう商売があって、
「髪結いさん」が いろんな家゛を回って、髪を結って歩ってだんだな。
これが、けっこう いい収入になった、っつう話なんだげんちょも、
おかみさんが こんなやって稼いでんだがら、亭主も 稼げば いいんだげんちょ、
ながなが、ほ~は うまぐは いがねんだっけな。
亭主の方は・・・遊んで昼間っから酒飲んでばっかりなもんで、夫婦喧嘩が絶えねがったんだな。

【おさき】:ご隠居、居だがぁ~?!
【ご隠居】:おぉ、おさきさんだな。なんだ、又゛夫婦喧嘩が?
【おさき】:んだ。
【ご隠居】:今日は、何しただ?

(ここで、ホントは具体的な夫婦喧嘩のクダリがあんだげんちょ、省略)

【おさき】:もう、トコトン愛想が尽きたがらよぉ~ハ、あんな男゛どは、もう別゛れっかど思ってんだ!!
【ご隠居】:んだが、んじゃ別゛れろハ。
【おさき】:・・・ずいぶん 簡単に言うした。
【ご隠居】:んだって、んだべした。ほんな、女房が稼いできた金で昼間っから酒゛飲んでるような奴゛なんかどは、サッサど別゛っちゃほうがいいべした。
【おさき】:いや、んだげんちょも・・・なんにも、1日2升も3升も飲むワゲでねぇ~べし、ほれに・・・『あんな いい亭主、ドゴ探しても いねぇ~べなぁ~』って思うくらい優しい時゛もあんだよなぁ~~
・・・あの人の本心が、いまだに よっく、わがんねんだよなぁ~~。
【ご隠居】:んだが、んじゃ、オメの亭主の本心が ど~なのが?試してみだらいいべ!
【おさき】:どんなやって?
【ご隠居】:昔゛唐(モロコシ)の国に孔子、っつう学者が居ただ。
【おさき】:へぇ~、幸四郎の弟子?
【ご隠居】:役者でねぇ~ど、学者だ。今で言えば、文学博士みでぇな立派な人だ。
んで、この孔子は白い馬と黒い馬、2頭の馬を持ってで、特に白馬のほうを最高かわいがってだんだ。
ある日、孔子は、黒馬さ乗って出かけだんだげんちょ、
ほの留守中、厩(うまや)が火事になった!
留守番をしてた孔子の弟子たちは、先生が大事にしてる白馬を、なんとが助け出さねっかなんね!!、って頑張ったんだげんちょも・・・白馬は焼け死んぢまった。
弟子たちは、『いやぁ~~、先生の大事な白馬、助けらんにぇがった・・・なじょすっぺハ』・・・って青ぐなってだんだ。
ほごさ、孔子が帰ってきて、弟子たちに、
『オメラ、怪我しねがったが?』って訊いただしけ。
弟子たちが、
『は・・はい、弟子一同は全員無事です!』って答えだら、
孔子は、
『んだが、んじゃ、いがった!』って 言っただけで、弟子たちを叱るようなゴドは一言も言わねがっただしけ。
なぁ~~、立派な話だべ!?
ところが、コレとは、全ぐ 逆の話もあってな。
・・・麹町さ、さる殿様が居て、、、
【おさき】:麹町に猿の殿様なんか居だのぉ~?
【ご隠居】:いや、「さる殿様」っつうのは「猿の殿様」でねくて、「とある殿様」っつう意味だ!
【おさき】:んで、ほの殿様が、ど~したの?
【ご隠居】:ほの殿様は、瀬戸物に凝ってだんだげんちょ・・・
【おさき】:んだのがっ!!おらいの旦那も今、瀬戸物さ夢中なんだど!
【ご隠居】:ある日、、、ほの殿様の奥様が、瀬戸物を運んでる時、階段でツルっと滑っちまって、ドドドドド~~ン、って でんぐっちゃ だしけ!
ほ~したっけ、ほの殿様は目の色変えで すっ飛んで来て、
『瀬戸物、ぼっこわっちぇねぇ~が?、皿、割っつぁげでねぇ~が?瀬戸物、ぼっこわっちぇねぇ~が?、皿、割っつぁげでねぇ~が?・・・』って息もつかずに36回も、同じゴド、言ってだんだしけ。
奥様が、
『・・・瀬戸物は、大丈夫だ』って言ったっけ、
『んだが!瀬戸物は無事だったが!!いがった、いがった!!』・・・って、コレだけの言葉だ。
・・・コレが殿様の本心だったんだな。
翌日、奥様は『しばらく実家さ帰るハ!』っつって、実家さ帰ったんだげんちょ、
すぐに実家から正式に離縁通告 来たんだしけ。
『な、、なぁ~して??』って殿様が訊いたっけ、
『瀬戸物のゴドばっか心配して、娘の身体のゴドを全然 心配しねがった、っつうゴドは、
お宅様では、娘よっか瀬戸物の方が大事みでぇだな。ほんなドゴさ、大事な娘は やらんにぇ!離縁だっ!!』
・・・っつうワゲだ。

【おさき】なるほどなぁ~~。
【ご隠居】オメェの亭主も瀬戸物を大事にしてる、っつうのは ちょうどイイ!
今すぐ家っちゃ帰って、亭主の一番大事にしてる瀬戸物、ぼっこわせ!!
んで、ほんじぇ、ほん時゛亭主が瀬戸物のゴドばっか言ってるようだったら、もう、望みは無ぇ~がら、諦めろハ。
ほのかわり、オメェの指一本、爪一枚でも心配してくっちゃら、しめたもんだ!
おもいきって、やってみせ!!


(長くなっから・・・この続きは、、、次回で!!)

※有名な古典落語だがら、オチを知ってる人も多いがもしんにぇげんちょ・・・ネタばらし厳禁だど!!



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相馬弁落語「南相馬市○○区」

2006-03-08 00:14:21 | 相馬弁落語
【熊さん】:ご隠居、ちょごっと教えてほしいこどあんだげんちょ、かまねべが~?

【ご隠居】:ああ、かまねよ。なんだ?なに わがんねだぁ?

【熊さん】:いや、こないだよ、鹿島町ど、原町市ど、小高町が合併して「南相馬市」ってなったべした。まぁ、「南相馬市」って名前も気にくわねぇんだげんちょ、まんた気にくわねぇのはヨ、「南相馬市○○区」って呼ぶようになったべした。
あの、「○○区」っていう呼び方が、気にくわね~んだでばよ。
東京とか仙台みてぇに、でっけぇドゴならわがっけんちょ、オラほうんトコは、7万人くれぇだべした。
ほんなドゴで「○○区」なんて言ってで、かまねぇんだべが?
国がら「めくせがら、やめろー!」なんて、怒らんにぇんだべが?

【ご隠居】:バガだな~おめ、ほんなゴドもわがんねのが。
いいがぁ、まずな、合併すっときに「市」の下さ「自治区」を置ぐが、置かねがは、自由に決めで、かまねんだ。
ま、大体、今は、置くのが流行ってっけんちょな。
ほんで、ほの自治区をどう呼ぶが、っちゅうのは、特に決まりはねーんだど。
「区」でも「町」でも「ブロック」でも「方面」でも、さすけねぇんだ。あえて「なんにも付けね」っちゅうのもアリだな。
あ、んでもアレだど。必ず旧市町村名は使わねっかなんねど。
今まで、「相馬郡小高町」だったのが「南相馬市渋谷区」なんてすんのは反則だがんな。

【熊さん】:ほいづは反則だべな。んでも、なんにも「区」にすっこど、ねがったべした~。「町」でもいいし、「なんにも付けね」くてもかまねぇんだべ?

【ご隠居】:んだがら、オメはバガだって言われんだ。
よっく、考えてみせ。「町」にしたら、たとえば、「原町市北町」はどーなる?

【熊さん】:南相馬市はらまちまちきたまち・・・言いづれぇな。

【ご隠居】:んだべ。言いづれぇべ。「赤巻紙、黄巻紙」ぐれぇ言いづれえべ。んだがら、「町」はやめっぺ。ってことになったんだな。

【熊さん】:なるほどなぁ、んでも「なんにも付けね」作戦は?・・・あ、これも、南相馬市はらまちきたまち・・って、やっぱし、ちょっと、言いづれぇな。

【ご隠居】:ホレだげでねーど。鹿島さは「鹿島町鹿島」小高さは「小高町小高」って地名があんだど。
「なんにも付けね」作戦やってみせ。「南相馬市鹿島鹿島」「南相馬市小高小高」・・・って、「デュラン・デュラン」みでぐなっちまぁべ。
ま、とにかく、ほーゆーわけで、「町」は無理、「なんにも付けね」作戦もダメ・・・んだがらって、まさが「ブロック」だの「方面」なんてすんのも、やりすぎだべ・・ってコトで、「区」にしたんだべな。

【熊さん】:オラほの他にも「区」にしたどごあんのが?

【ご隠居】:こないだ岩手県さ「奥州市」ってできたんだげんちょ、あそこも「区」にしたはずだな。「水沢区」「衣川区」とかってな。ほのほかにも、奈良県さ「宇陀市」ってできたんだげんちょ、ホゴなんか、人口3万8千人しかいねぇのに「○○区」って呼んでんだど。

【熊さん】:なんだ、ほんなドゴもあんのがぁ!
いやぁ、こないだ、東京の友達から「オメんとこは人口7万なのに『区』って呼ぶのは間違いだべ~!」って言わっちぇよ、ほんなゴド言われんのは、うんと嫌だったんだ~。
んでも、もう・・・ほんなゴド言わっちぇも、・・・もう、「苦」(区)になんねぐなった~!(^o^)


・・・・・・オアトがよろしいようでm(__)m・・・

ほんじゃ!!


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