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★★★相馬弁研究所★★★

影武者所長による相馬弁講座や相馬地方の紹介…つうか、前代未聞・抱腹絶倒の方言エンターテイメント!!

泣いた赤おに

2007-12-20 20:31:13 | 相馬弁で読む名作文学館
《あの、感動のラストシーン:「青おに」から「赤おに」への置手紙》

【原文】
アカオニクン、ニンゲンタチトハ ドコマデモ ナカヨク マジメニ ツキアッテ、
タノシク クラシテ イッテクダサイ。
ボクハ シバラク キミニハ オメニ カカリマセン。
コノママ キミト オツキアイヲ ツヅケテイケバ、ニンゲンハ、
キミヲ ウタガウコトガ ナイトモ カギリマセン。
ソレデハ マコトニ ツマラナイ。
ソウ カンガエテ、ボクハ コレカラ タビニ デルコトニシマシタ。
ナガイ ナガイ タビニ ナルカモ シレマセン。
ケレドモ、ボクハ イツマデモ キミヲ ワスレマスマイ。
ドコカデ マタモ アウ ヒガ アルカモシレマセン。
サヨウナラ、キミ、カラダヲ ダイジニ シテクダサイ。
  ドコマデモ キミノ トモダチ       アオオニ

【相馬弁】
赤おにくん、人間のヤロメラどは どごまでも 仲゛良ぐして 楽しぐ暮らして んがねっかなんねど、ホレ
オレは しばらぐ、オメどは 会わねぇようにすっから。
このまま オメど 付きあい続けでだごんじゃら、人間のヤロメラ、オメごど疑うがもしんにぇべした。ほんじぇは、ちんと、アレだべ。おもさぐねべ。
・ ・・っつうゴドで、オレは 旅さ出っから!
長い旅になっかもしんにぇな。
んだげんちょも、オレは いづまでも オメごど忘っせねがんな。
どっかで、又゛いっきゃえる日が あっかもしんにぇしな。
ほんじゃ!!・・・オメ、体、大事にすんだど。
  どごまでも オメのともだち      青おに


★所長の感想
 う~~ん、・・・泣ける話だどなぁ~~。んでも、ホントに泣けるのは、この次の文章(ラストのラスト)なんだ。

《ラストのラスト》
 赤おには、だまってそれを読みました。2度も3度も読みました。
戸に手をかけて顔をおしつけ、しくしくと、なみだをながして なきました。
 
                     ↑
・・・うう゛、、、泣けて泣けて、、、この『ラストのラスト』は相馬弁に翻訳するのは、不可能だ!!


尚、「『泣いた赤おに』のストーリー、知ゃ~ねぇ~がら、な~して感動なんだが、よっく、わがんねんだげんちょ」・・・っつうような、デレスケは、
このへんクリックしろよ!!
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http://www.kca.co.jp/~nuts/tanoshi/akaoni.htm(簡単バージョン)
http://www.imoto-yoko.co.jp/m_book/mb14/mb14_top.html(詳細バージョン)

「泣いた赤おに」を読んで泣かないようなヤヅは・・・・オニだ!!

ほんじゃ!!(^^)v

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坊っちゃん

2007-09-07 22:36:44 | 相馬弁で読む名作文学館
※あの、「天麩羅事件」のくだり

【原文】
翌日 何の気もなく教場に這入ると、黒板一杯位な大きな字で、天麩羅先生とかいてある。おれの顔を見てみんなわあと笑った。
おれは馬鹿々々しいから、天麩羅を食っちゃ可笑しいかと聞いた。
すると生徒の一人が、然し四杯は過ぎるぞな、もし、と云った。
四杯食おうが五杯食おうがおれの銭でおれが食うのに文句があるもんかと、さっさと講義を済まして控所に帰って来た。
十分立って次の教場へ出ると、
一つ 天麩羅四杯也。但し笑う可らず。と黒板に書いてある。
さっきは別に腹も立たなかったが今度は癪に障った。
(中略)
おれはだまって、天麩羅を消して、こんないたずらが面白いか、卑怯な冗談だ。君等は卑怯と云う意味を知っているか、と云ったら、
自分がした事を笑われて怒るのが卑怯じゃろうがな、もし、と答えた奴がある。
やな奴だ。わざわざ東京から、こんな奴を教えに来たのかと思ったら情けなくなった。
余計な減らず口を利かないで勉強しろと云って、授業を始めてしまった。
それから次の教場に出たら
天麩羅を食うと減らず口が利きたくなるものなり と書いてある。
どうも始末に終えない。あんまり腹が立ったから、そんな生意気な奴は教えないと云ってすたすた帰って来てやった。



【相馬弁】
翌日、なんの気なしに教室さ入ったっけ、黒板さ ずねぇ~字で、
天ぷら先生」って書いであって、オレの顔見で、みんなして、ワァ~って笑ってよ、
・・・ったぐ、馬鹿゛であんめが、って思って、
「天ぷら 食って、ドゴ おもせだ?」って聞いだっけ、生徒の1人が、
「んだげんちょも、四杯は食いすぎでねぇ~べが?」って言ったもんだがら、
四杯だろが五杯だろが、ワァ~のゼニで、ワァ~食うのさ、ナニ文句あんだ!!」っつってハ、サッサど授業 終わらして控所さ帰ってきてやったわ。
んで、10分経って、次の教室さ行ったっけ、
「一、天ぷら4杯也、、、んでも、笑ったらダメだがんな」って黒板さ書いであった。
・・・・・さっきのは、ほんなに ゴセッパラ焼けだ、っつうアレでは ねがったげんちょも、
今度のは、さすがに頭゛さ来たど!!
オレは黙って「天ぷら」ごど消して、
こんな冗談、どご、おもしぇだ?!卑怯だど!!ニシャらは『卑怯』っつう意味、知ってんだが?!」って言ったっけ、

「ワァ~のやったごど、笑わっちぇ、ほいづさ 怒゛ってんのが『卑怯』なんでねぇ~べが?

・・・あったぐ、こんな奴゛らごど教えさ、わざわざ東京がら来たのが、って思うど、情゛ねぐなってきた、っつうが、小馬鹿゛くせぐなってきた、っつうが・・・
カス 語゛ってねぇ~で、勉強しろ!!」っつって授業 始めたど。
んで、次の教室さ行ったっけ、、、
「天ぷら食うど、カス 語゛りでぐなっと!!」って書いであった!!

んだがら、あんまし ゴセッパラ焼げだもんでよぉ~~ハ、
ニシャらみでぇな へでなしヤロメラごど、、教えでらいっか!!」っつって、帰って来たハ。


【所長的所感】
なんか、、、、むしょ~に、天ぷらそば、食いでぐなってきたな。


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銀河鉄道の夜

2007-06-09 20:09:06 | 相馬弁で読む名作文学館
三、家


   

【原文】

 ジョバンニが勢いよく帰って来たのは、ある裏町の小さな家でした。その三つならんだ入口の一番左側には空箱に紫いろのケールやアスパラガスが植えてあって小さな二つの窓には日覆いいが下りたままになっていました。
「お母さん。いま帰ったよ。具合悪くなかったの。」ジョバンニは靴をぬぎながら云いました。
「ああ、ジョバンニ、お仕事がひどかったろう。今日は涼しいしくてね。わたしはずうっと工合がいいよ。」
 ジョバンニは玄関を上って行きますとジョバンニのお母さんがすぐ入口の室に白い巾を被ってって寝んでいたのでした。ジョバンニは窓をあけました。
「お母さん。今日は角砂糖を買ってきたよ。牛乳に入れてあげようと思って。」
「ああ、お前さきにおあがり。あたしはまだほしくないんだから。」
「お母さん。姉さんはいつ帰ったの。」
「ああ三時ころ帰ったよ。みんなそこらをしてくれてね。」
「お母さんの牛乳は来ていないんだろうか。」
「来なかったろうかねえ。」
「ぼく行ってとって来よう。」
「あああたしはゆっくりでいいんだからお前さきにおあがり、姉さんがね、トマトで何かこしらえてそこへ置いて行ったよ。」
「ではぼくたべよう。」
 ジョバンニは窓のところからトマトの皿をとってパンといっしょにしばらくむしゃむしゃたべました。
「ねえお母さん。ぼくお父さんはきっと間もなく帰ってくると思うよ。」
「あああたしもそう思う。けれどもおまえはどうしてそう思うの。」
「だって今朝の新聞に今年は北の方の漁は大へんよかったと書いてあったよ。」
「ああだけどねえ、お父さんは漁へ出ていないかもしれない。」
「きっと出ているよ。お父さん監獄へ入るようなそんな悪いことをした筈がないんだ。この前お父さんが持ってきて学校へ寄贈した巨きな蟹の甲らだのとなかいの角だの今だってみんな標本室にあるんだ。六年生なんか授業のとき先生がかわるがわる教室へ持って行くよ。
(以下略)




    

【相馬弁】(序盤の説明文部分は省略)

「母ちゃん、今 けえったド! アンベワリぐ なんねがったが?」
「ああ、ジョバンニ、仕事゛コエがったべ。今日は涼しがったがらヨ、カアチャンは全然さすけねがったど。」

ジョバンニが玄関 上がってったっけ、ジョバンニの母ちゃんは、入口の ズギホゴの部屋さ、白い巾 被ってって寝でだもんがら、ジョバンニは窓を開けだど。

「母ちゃん。今日は角砂糖゛買ってきたど。牛乳さ入っちぇやっぺど思ってヨ。」
「んだが。すまねした。・・・んでもオメ、先゛に食え。カアチャンは まんた 欲したくねぇ~がらよ。」
「母ちゃん。姉ちゃんは いづ帰っただ?」
「ああ、三時ごろ帰ったどハ。ほごらへんのヤヅ、全部やってもらってなぁ~ハ。んだがら、うんと助かったわよぉ~~・・・。」
「母ちゃんの牛乳は来てねんだべが?」
「来てねぇ~のがなぁ・・・。」
「オレ、取っしゃ行ってやっか!」
「いい!かまね。さすけね、さすけね。オラ、まんた 食いだぐねぇ~がらよ。んだがら、オメ、先゛に食え。姉ちゃんが、トマトで何か、作゛ってだっけど。」
「んだが。んじゃ、食うが!!」

ジョバンニは窓ンとっから、トマトの皿をとってパンといっしょに しばらぐ むしゃむしゃ食って、

「なぁ 母ちゃん。オレ、・・・父ちゃんは、ほのうぢ帰ってくんでねぇべが、って気ぃしてんだ。
「んだな。カアチャンも ほう思うど。んでも、オメ、な~して、ほんなゴド思うだ?
「んだって・・・今朝の新聞さヨ、今年゛は『北の方の漁はイギナシ いがった』って書いであったっけがらよ!!」
「ああ、んだが。・・・・んだげんちょもヨ、父ちゃんは、・・・・漁さは出でねぇがもしんにぇべした。」
「ナニ語゛ってんのぉ~~!!絶対、出でる、っつうの!!・・・父ちゃんは、牢屋さ入れらいるような、ほんなワリィごど、するワゲね~べした!!・・・こないだ 父ちゃんが持ってきて学校さ寄贈した、でっけぇ蟹の甲らだり、トナカイの角だり、今だって みんな標本室さ あんだど。六年生の授業ン時は、先生が とっけばんこで、教室さ持ってったり まったりしてんだど!!
(以下略)

【所長から一言】
・・・・カムパネルラとのカラミのほうが、いがったがな・・・。


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斜 陽

2007-05-26 20:50:06 | 相馬弁で読む名作文学館
【原文】
蛇の話をしようかしら。その四、五日前の午後に、近所の子供たちが、お庭の垣の藪から、蛇の卵を十ばかり見つけてきたのである。
子供たちは、
「蝮(マムシ)の卵だ」
と言い張った。私はあの竹薮に蝮が十匹も生まれては、うっかりお庭にも降りられないと思ったので、
「焼いちゃおう」
と言うと、子供たちはおどりあがって喜び、私のあとからついて来る。
竹薮の近くに、木の葉や柴を積み上げて、それを燃やし、その火の中に卵を1つずつ投げ入れた。卵はなかなか燃えなかった。子供たちが、更に木の葉や小枝を焔の上にかぶせて火勢を強くしても、卵は燃えそうもなかった。
下の農家の娘さんが、垣根の外から、
「何をしていらっしゃるのですか?」
と笑いながらたずねた。
「蝮の卵を燃やしているんです。蝮が出ると、こわいんですもの」
「大きさは、どれくらいですか?」
「うずらの卵くらいで、真っ白なんです。」
「それじゃ、ただの蛇の卵ですわ。蝮の卵じゃないでしょう。生の卵は、なかなか燃えませんよ」


【相馬弁】
どれ。ほんじゃ、蛇の話でもすっか。
ほの四、五日前の午後によ、近所のわらしども、庭の藪がら、蛇の卵、10個も めっけできてよ、
 わらしどもは、
「マムシの卵だべ!!」
って言い張ってよ。オレは、・・・あの竹薮さ、マムシ10匹゛も生まっちゃんでは、うだでくて庭さ降りらんにぇぐなっぺした!!・・・って思ったがら、
「焼いっちまぁ~べハ!!」って言ったっけ、わらしどもは いぎなし喜゛んでヨ、オレの うっしょがら付いで来たんだ。
 ほんで、竹薮の近くさ、葉っぱ だ~り、柴 だ~り積み上げて、ホイヅ燃やして、ほの火ン中゛さ、卵 1個ずづ ぶん投げでだんだげんちょ、卵は ながなが燃えねくてよ、
わらしどもは、又゛葉っぱだ~り、小枝だ~りを炎の上さ かぶせで、火ィ強ぐしたんだげんちょも、・・・いっこ 燃えそうにもなくてよぉ~~~。
 ほ~したっけ、下の農家の娘がよ、
「なんだ、オメラ、何やってんだぁ~?」
って笑って訊いできたもんで、
「マムシの卵、燃してんだぁ~!マムシ出だら おっかねがらよぉ~・・・」
「大っきさは、どのぐれだ?」
「ウズラの卵ぐれで、真っ白なヤヅだ」
「んじゃ、ホイヅは普通゛の蛇の卵だど。マムシの卵ではね~ど。・・・生の卵は ながなが燃えねべ」


★彡所長のツッコミ★彡
太宰センセイにイチャモンつけるつもりは ね~げんちょ、
・・・・マムシは「卵胎生」だがら・・・そもそも、卵、なさねど!!
ぎすって、 スウプなんか すすってる暇あったら、ちんと勉強しろ!

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蜘蛛の糸

2007-03-01 22:15:09 | 相馬弁で読む名作文学館
◆お釈迦様が垂らした蜘蛛の糸をよじ登って地獄から脱出しようとしてる元極悪人・カンダタが、他にもよじ登って来てる奴らがいることに気付くシーン


【原文】
もし万一途中で断れたと致しましたら、折角ここへまでのぼって来たこの肝腎な自分までも、元の地獄へ逆落としに落ちてしまわなければなりません。そんな事があったら、大変でございます。が、そう云う中にも、罪人たちは何百となく何千となく、まっ暗な血の池の底から、うようよと這い上って、細く光っている蜘蛛の糸を、一列になりながら、せっせとのぼって参ります。今の中にどうかしなければ、糸はまん中から二つに断れて、落ちてしまうのに違いありません。
 そこでカンダタは大きな声を出して、「こら、罪人ども。この蜘蛛の糸は己のものだぞ。お前たちは一体誰に尋いて、のぼって来た。下りろ。下りろ。」ときました。
 その途端でございます。今まで何ともなかった蜘蛛の糸が、急にカンダタのぶら下っている所から、ぷつりと音を立てて断れました。ですからカンダタもたまりません。あっと云う間もなく風を切って、独楽のようにくるくるまわりながら、見る見る中に暗の底へ、まっさかさまに落ちてしまいました。

 後にはただ極楽の蜘蛛の糸が、きらきらと細く光りながら、月も星もない空の中途に、短く垂れているばかりでございます。



【相馬弁】
もし、万一 途中で切っちゃごんじゃら、せっかぐコゴまで登ってきたこのオレでさが、元の地獄さ落っこぢっちまぁ~べしたハ。ほんなゴドんなったら大変だど!
・・・なんて思ってるウヂに 罪人のヤロメラ、何百だが何千だがわがんねげんちょ、真っ暗な血の池の底がら うようよ這い上がって、セッセゴ セッセゴ登って来てっと。
今のウヂに どうにがしねっか、糸は真ん中から切っちぇ、落っこぢっちまぁ~ど。
つうごどでカンダタは でっけぇ声で
「こらぁ~!!罪人ども。この蜘蛛の糸゛はオレのだど!!
にしゃら、誰さ こどわって登って来てんだ!?
下りろ! 下りろハ!このぉ!!」って言っただしけ。
・・・ほしたら、今まで なんともねがった蜘蛛の糸が、いぎなりカンダタのトコがら
ブヅッ!って切れっちまっただしけ。
ほんじぇはカンダタも、アレだわよなぁ~ハ。「あっ!!」って言ったが言わねがうぢに、
独楽みでぇぐ グルグル回ってハ、闇の底に 落っこぢっちまったわよハァ~。

 後は、た~だ極楽の蜘蛛の糸、きらきら細こぐ光って、月も星もねぇ空の途中さ、短けぐチョコンと垂っちぇだ だげだわヨ。


【所長の一言】
芥川センセイ、・・・・ごめんなさい。

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仁義なき戦い 死闘篇

2006-11-19 20:17:23 | 相馬弁で読む名作文学館
※「美能組」元組長 美能幸三の手記より

【原文(広島弁)】
「ところで こんなあ、門が撃たれたのを知っとろう」
「うむ」
「これをのう。小原の者は皆、鉄五郎さん(佐々木)がやらしたと思うちょるんじゃ」
「ふーむ」
「それでいまよ。鉄五郎さんを殺ってしまおういう話が出とるんじゃ。
それで こんなに頼むんじゃが、応援してくれいや。おやじも是非やらせい言うて、一生懸命なんじゃけん、頼むわい」

こりゃ、おもしろうなったわい、と思ったが、こっちは二番煎じの話である。アワを食うことはないと、もったいをつけてやった。
「うーむ、そりゃ わしにはでけんよ。そうじゃろうがお前。佐々木に世話になりっ放しじゃに。それにだいいち名目がないよ」
「ほんじゃ こんなあ。わしを見てみいや。どうするんない。わしあ毎月 鉄五郎さんから、月給いうてもらうとるんで。そのうえ、あれの家まで借りとらあ。
このわしに比べたら、こんなが世話になったいうても、なったうちには入りゃせんよう」


【相馬弁】
「ところで、オメェよ、門が撃だっちゃゴド、知ってっぺ?」
「うん」
「ホイヅよ、小原では皆、鉄五郎が、やらしたんだべって思ってんだど」
「んだのが」
「ほんじぇ、今よ、鉄五郎ゴド、殺っちま~べハ!っつう話になってんだど。
んで、オメェさ頼んでんだげんちょ、応援してくいよ。おやじも、是非やらせろっつって、一生懸命だがらよぉ~。頼むど!」

こいづは、おもせしたぁ~って思ったげんちょ、こっちは二番煎じの話だがんな。アワ食うごどね~べって、思って、もったいつけでやった。
「ん~~~。んだげんちょも、オレは、でぎねど。んだって んだべした。オメ!
オレは佐々木に世話になりっ放しだしよぉ~。だいたい、名目ね~べした。」
「なに語゛ってんだぁ、オメ。ほんじゃぁオレなんかど~すんの。オレは毎月、鉄五郎がら月給もらってんだど。あど、アイヅの家まで借りでんだど。
オレさ比べたら、オメェが『世話になってる』なんつうのは、なってるうぢには入んねべした!」

【所長の結論】
広島弁の「こんなあ」いうんは「おまえ、あんた」いう意味じゃけんのぉ。
・・・文太親分、ごめんなさい。(^^ゞ

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徒然草 (第52段 仁和寺にある法師)

2006-10-17 21:17:49 | 相馬弁で読む名作文学館
【原文】
仁和寺にある法師、年寄るまで、石清水を拝まざりければ、心うく覚えて、ある時思ひ立ちて、ただひとり、徒歩よりまうでけり。極楽寺・高良などを拝みて、かばかりと心得て帰りにけり。
 さて、かたへの人にあひて、「年ごろ思ひつること、果し侍りぬ。聞きしにも過ぎて、尊くこそおはしけれ。そも、参りたる人ごとに山へ登りしは、何事かありけん、ゆかしかりしかど、神へ参るこそ本意なれと思ひて、山までは見ず」とぞ言ひける。
 すこしのことにも、先達はあらまほしき事なり。

【相馬弁】
仁和寺(にんなじ)さ、ある坊さんが居でヨ、ほの坊さん、としょり なんだげんちょ、今まで石清水(いわしみず八幡宮)さ、参拝してねがったゴドをずぅ~っと気にしてだんだ。
んだがら、ある時、急に「よ~し。んじゃ、行ぐが!」っつって ひとんじぇ 歩ってお参りさ行ったんだしけ。
んで、(石清水八幡宮のトボグヂ(=入り口)さある)極楽寺だの高良だけ拝んで、「よしっ!拝んだど!」っつって、帰ってきちまったんだしけ。
 んで、ほがの人さ
「いやぁ~。ずぅ~っと気になってだげんちょ、ついに達成したど。いやぁ~、評判以上に、いがったど!
 んでも・・・なんか、参拝に来てた人だぢ、みんなして 山の上さ登ってったんだげんちょ、
・・・山の上さ、ナニあっただ?ちんと気にはなったげんちょも、オレは参拝が目的だったがらな。山の上さは行がねがったど。」って言っただしけ。

・・・ちんとのゴドでも、案内係りは必要だっつうゴドだな。(石清水八幡宮の本部は、山の上さあんだど)

【所長の結論】
いやぁ~・・・いいなぁ~。いいキャラしてっとな。仁和寺の法師。
仁和寺さは、この法師のほかにも、酒飲みんトキ、ぎすって鉄製の鼎を無理矢理かぶって踊ってだら、抜けねぐなっちまった~!!っつう、間抜けな法師も居だみでぇだしな。(53段)

いいなぁ~。仁和寺。これから「仁和寺の法師」っちゅうフレーズ、流行らせてぇな。

「ナニ?オメ、札幌さ泊まったのに、ススキノさは行がねがったの!?
仁和寺の法師』みでぇだした!」・・・なんてな。

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枕草子

2006-08-14 19:24:09 | 相馬弁で読む名作文学館
【原文】
 春は、あけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは、少し明りて、紫だちたる雲の、細くたなびきたる。

 夏は、夜。月の頃は、さらなり。闇もなほ。蛍の多く飛び違ひたる、また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くも、をかし。雨など降るも、をかし。

 秋は、夕暮。夕日のさして、山の端いと近うなりたるに、烏の、寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど、飛び急ぐさへ、あはれなり。まいて、雁などの列ねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。日入り果てて、風の音、虫の音など、はたいふべきにあらず。

 冬は、つとめて。雪の降りたるは、いふべきにもあらず。霜のいと白きも。また、さらでもいと寒きに、火など急ぎ熾して、炭もて渡るも、いとつきづきし。昼になりて、温く緩びもていけば、火桶の火も、白き灰がちになりて、わろし。



【相馬弁】
 春は「あけぼの」だべな、やっぱし。(あ、・・・「あけぼの」っつうのは「夜明け」な。)なんか、ちんとずづ山のラインが白く明りぐなってよ、ほごさ、紫っぽい雲が細ぉ~ぐ たなびいたぐれにしてな。…ほーゆーの、いいどなぁ~!

 夏は「夜」だべな。月夜もいいし、真っ暗の夜でも、どっちもいいど!蛍がいっぺ飛んでんのもいいべし、1匹か2匹ぐれぇで飛んでるっつうのも いいどなぁ~。あ、あど、雨降ってる夜っつうのも いいどなぁ~!

 秋は「夕暮」だな。夕日がよ、山の端んトコ、スレスレさ来たときに、カラスが寝場所さ行ぐ!っつって、3,4羽もしくは2,3羽が急いで飛んでる光景なんか いいべしたぁ~。ほんで、雁なんかがよ、隊列なして飛んでって、ホレが ちんちぇぐなっていぐトコ見えたりしたら、最高だべしたぁ~!あど、夜んなって、風の音だり、虫の音なんか聞こえてくんのもいいどなぁ~!!・・・っつうのは言わなくてもわがっぺ!

 冬は「早朝」だど!雪降ってんのがいいっ!っつうのは言わなくてもわがっぺげんちょ、霜がイギナシ白くなってる!っつうのもいいどなぁ~。 あ、あど、イギナシ寒くてよ、急いで火ぃおごして、ほの炭火持って廊下なんか歩ったりまったりしてる・・・っつうのも、なかなか、いいべした。んでも、昼になっと、ぬぐぐなってよ、火鉢の火も白い灰になったぐれにしてな。・・・ほれはちんと めくせどな。

 
【所長の結論・・・つうか感想】
今回、この「枕草子」を訳してみて気付いたんだげんちょ、清少納言の文体、っつうか文章の流れ、リズム、展開、オチ・・・・なんか、オレの書く文章と似てるような気ぃすんだよなぁ~。
んだがら、全然苦労しねぇでスムースに翻訳できたど。・・・オレって平安貴族の末裔なんであんめな?
・・・などと思いたるも いとをかし。

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北の海 (作・中原中也  訳・影武者所長)

2006-06-09 20:09:08 | 相馬弁で読む名作文学館
【原文】

海にいるのは、
あれは人魚ではないのです。
海にいるのは、
あれは、浪ばかり。

曇った北海の空の下、
浪はところどころ歯をむいて、
空を呪っているのです。
いつはてるとも知れない呪い。

海にいるのは、
あれは人魚ではないのです。
海にいるのは、
あれは、浪ばかり。



【相馬弁】

海さ いんのは
ほいづは人魚で ね~がんな。
海さ いんのは
ほいづは波ばっかだど。

曇った北海の空の下でよ、
浪はトコロドゴロで歯ぁ、ギィって出してよ、
空ごど呪ってんだど。
いづ終わっか わがんね呪いだぁ~。

海さ いんのは
ほいづは人魚で ね~がんな。
海さ いんのは
ほいづは 波ばっかだどぉ~!!!!


【所長の結論】
・・・・意外と、いーんでねーの!?暗さは消えたどな。・・・ナニ?、暗くねっかダメなのが?・・・・中原センセイ、ごめんなさい^_^;

ほんじゃ!!

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  ↓
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八つ墓村

2006-05-19 22:09:37 | 相馬弁で読む名作文学館
◆第五章 鎧の中
(主人公が洞窟の中で不気味な鎧武者を発見するシーン)

【原文】
 私はしばらく口もきけなかった。恐怖のために、心臓が、のどのところまでふくれあがって、何か言おうとしても、舌が強張って言葉が出ないのだ。意気地のない話だけれど、膝頭がガクガクふるえて、全身が針金のように硬直してしまった。
 だが、こういったからとて、ひとは私の臆病を嗤うことはできないであろう。だれだって、真っ暗な洞窟のそのような場所で、異様な風体をした人物に出会ったら、やっぱり私同様、硬直状態におちいるにちがいない。しかも、おお、異様な風体をしたその人物の、口もきかねば身動きもせぬその不気味さ!そいつはただ、深い兜の廂の下から、まじまじと私たちを見下ろしているのだ。
「だ、だれだ、そこにいるのは!」
 私はやっと、のどにからまる痰をきってそう尋ねた。

【相馬弁】
オレは、しばらぐ クヂきかんにぇがったド。おっかねくて、心臓のヤロ、のどんトゴまで膨っちぇヨ、なんか言う気しても、ベロ、かだばって言葉出でこねぇのよ。
どしょぬげな話だげんちょ、ひじゃかぶ、ガグガグふるえでよ、全身、針金みでえに、かたばっちまったどハ。
んでも、んだがらっつって、誰も、オレの、どしょぬげなドゴ、笑わんにぇど思うど。
んだって、んだべした。だんじゃってヨ、ほんな真っ暗な洞窟のほんなドゴで、おがしねカッコしたヤヅさ、いっきゃったら、やっぱしオレど、おんなじゴドに、なんでね~の。
しかも、いやぁ~、ほの、おがしねカッコした、ほのヤロはよ、クヂもきかねぇし、身動きもしねぇがら、最高きもすけワリぃんだでば。
ほのヤロは、た~だ、深い兜のヒサシの下がら、じろ~~ってオレらごど、見下ろしてんだでばよ。
「だ、だんじゃ~、ホゴさ居んのは~!!」
オレは、ヤットゴ・スットゴ、のどさ、かっからまった痰切って、ほう尋ねた。


【所長の結論・・・つうか感想】
音声で伝えらんにぇのが、残念だ。・・・横溝センセイ、ごめんなさい。

ほんじゃ!!^_^;

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