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無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

ヘルタースケルター

2012-07-19 | 2015以前の映画評


「ヘルタースケルター」 蜷川実花監督 ××× PP(JTロゴ)汚れた灰皿賞候補

 人気コミックの映画化です。全身を整形で改造した完璧なモデルりりこ(沢尻エリカ)は業界トップの座にいますが、整形の後遺症が体に現れただけでなく、より若いモデルも登場し立場が脅かされていきます。そんなりりこは薬物に依存するようになり、精神も壊れていくのでした。
 主演の沢尻エリカが自身をさらけ出して健闘しています。彼女のための映画と言えるでしょう。整形も一度経験するとタバコと同様に依存性が高いようですね。
 タバコは問題というよりは、JTの宣伝映画と言ってよいでしょう。沢尻、桃井かおりが何度もタバコを手にします。(××)男性は一人のみでした。(×)JTのターゲットはやはり女性なんですね。
ただ、りりこは手にはしていますが、数回口にするだけで、ほとんど口にはくわえません。やっぱり吸いたくはないのですね。
 ラストに近い場面でJTとROOTSの自販機が4、5台並んだ場面は数分も映ります。広告効果大です。前宣伝の巧みさとかキャスティングの妙など某広告代理店が絡んでいるとしか思えません。監督もあの「灰皿投げ」で有名な煙出家(演出家)の娘ですからタバコには抵抗がないのでしょう。
 また、女子高生の過度な話し声が耳に痛いです。極彩色の映像とキンキンとした音が特徴といえば特徴なのでしょうが・・・。過度な音響で大切なセリフが聞き取りにくい箇所が数か所あり「もう一度映画の基本を勉強して出直して来い」と灰皿を投げたい気分です。灰皿ないけど・・・。