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「博士と狂人」 P・B シェムラン監督 英アイルランド仏アイスランド合作 ✗

2020-12-20 | 2020映画評


「博士と狂人」 P・B シェムラン監督 英アイルランド仏アイスランド合作 ✗

 ノンフィクション小説「博士と狂人 世界最高の辞書オックスフォード大辞典の誕生秘話」が原作です。
 独学で多くの言語の研究をしているマレー(メル ギブソン)は権威主義がはびこる中、実力で大英帝国の威信をかけた辞書編集の責任者となります。世界でも初めての試みでもあり難題が山積し途方にくれますが、そんな時に殺人を犯し今は精神病院にいるアメリカ人の元軍医マイナー(ショーン ペン)からボランティアの申し出があります。マレー同様の知識がありふたりは辞書作成に向けて信頼関係を築き上げていきます。一方、人違いで夫をマイナーに殺されたイライザ(ナタリー ドーマー)は貧しい暮らしを強いられていました。子どもたちを飢餓から救うため断り続けていたマイナーからの経済的援助(マイナーは元軍医だったので年金がある)を受けることにします。イライザとマイナーの関係が修復されることで新たな大問題が起き、その上最初の一冊目が世に出ると犯罪者が関係していることが問題になってしまいます。マイナーは苦しい立場に追い込まれるのでした。

 辞書作りという経糸に、出来事としては些細な事件でも人間関係を大きく変えるきっかけになる出来事を丁寧に横糸に組み入れ重厚なそれでいて人間的なドラマになりました。

 タバコは、オックスフォードのお偉方の一人が一度会議中に葉巻を吸っていました。(✗)

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