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「怪物」

2023-06-17 | 2023映画評


「怪物」是枝裕和監督 △

 第76回カンヌ映画祭で坂元裕二が脚本賞を受賞した作品です。
 夫を早くに亡くし一人で息子を育てている母親麦野早織(安藤サクラ)は小学生の湊(黒川想矢)がいじめられていると心配し学校に行きます。しかし、校長(田中裕子)は個人的な不幸で真剣に話を聞かず退席、担任(永山瑛太)や指導の教員たちも謝って済ませようとしているようにしか思えません。が、メディアを巻き込んだ大事件になってしまいます。一方見方を変えてみるといじめられていた、ということ自体あいまいになってくるのでした。

 冒頭で火事が起き不安な雰囲気が漂います。登場するそれぞれが問題(怪物?)を抱えていて主人公の少年二人が翻弄されているようにも見えます。ところが、これも見方を変えれば子どものほうも負けていないで結構したたかに自分たちの世界を探しています。クイアバルム賞受賞ということはBL映画ということですか?
 平日でしたが満席に近い入でした。終了後「よくわかんない」という感想があちこちで囁かれていました。そこがこの作品の受賞理由かもしれません。ハリウッドのヒーロー映画とは違いますよね。

 タバコは、静かな怪物校長役の田中裕子が意味不明の場面でタバコを持っていました。怪物にはタバコが似合うのかな。