
「ベイビーブローカー」 是枝裕和監督 韓国 ○
「万引き家族」の是枝監督が韓国で制作し、ソン ガンホが第75回カンヌ国際映画祭で「主演男優賞」獲得した作品です。
クリーニング店をほそぼそと営むサンヒョン(ソン ガンホ)は借金取りに追われています。赤ちゃんポストがある施設で働くドンス(カン ドンウォン)と組んで赤ちゃんを売るブローカーをしています。ドンスが宿直の大雨の夜一人の赤ちゃんがポストに入れられました。早速ふたりはその子を売りに出すことにしますが、翌日母親(イ ジウン)が施設を訪れ赤ちゃんがいないことに気づき二人の企みを知り買い手探しの旅に強引に同行するのでした。一方警察官(ペ ドゥナ、イ ジュヨン)が二人を現行犯逮捕するため追いかけるのですが・・・。
オンボロ車で旅をするうちに赤ちゃんを中心になんとなく家族のようになりその上小さな男の子が加わり何故かチームのようになっていく気持ちの変化を名優たちが競演しています。立場は違いながらも彼等を追う刑事たちの思いも変わっていくのがこの作品の見所です。小さな表情や会話の変化を楽しむには三倍速では無理ですね。
韓国と日本の映画人が協力して一つの作品を完成させる行為そのこと自体にも拍手です。
それにしても男の子は1000万ウォン、女の子は800万ウォンが相場ってひどいですよね。
タバコは、なし。無煙です。