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「やがて海へと届く」

2022-06-19 | 2022映画評


「やがて海へと届く」 PG12 中川龍太郎監督 ☓☓

 彩瀬まるの同名小説を映画化しました。
 大学生になった真奈(岸井ゆきの)はにぎやかな新入生部員募集のなか誘われてもどうしていいかわからず固まっていると同じ新入生のすみれ(浜辺美波)に救われます。「チューニングして相手に合わせればいい。」というすみれですが実はビデオカメラ越しにしか思ったことを言っていないと恋人に指摘されるのでした。それぞれ就職し社会人となったある日からすみれは帰らぬ人になってしまうのでした。受け入れきれない真奈は最後にすみれが訪れた三陸の町へ向かいます。

 「帰らぬ人、すみれ」がどんなひとだったのかさまざまなエピソードで描きます。観客はなぜいなくなったのかラスト近くまで明かされず、延々と喪失感を描く演出に付き合いきれないな・・・。と感じそうになるころやっと「そうだったのか」と教えられます。
 わけがわかれば納得できますが、この作品は津波を防ぐための人間の10倍くらいの高さがある壁や上から見た海と波などいくつかの印象的な「絵」を見せるための物語だったように思えます。
 学生時代の二人を追った部分とラストの津波被害者の証言部分は違う作品を見ているようでした。

 タバコは、新入生歓迎飲み会で多くの学生が喫煙していました。吸わされた若い彼等が大変気の毒でした。また、無理やりアルコールを飲ませる場面も有り大変不愉快でした。だからPG12なのか!