
「浜の朝日の嘘つきどもと」 タナダユキ監督 ☓☓
福島中央テレビ開局50周年記念作品です。
南相馬に古くからある映画館「朝日座」は経営が成り立たなくなり閉館を決めます。そして支配人の森田(柳家喬太郎)はフィルムを燃やすことにしました。そこへスーツケースを引きずりながら若い女性茂木莉子(高畑充希)が突然現れます。彼女は遠い親戚で「ここを閉めてはいけない」という遺言を伝えに来たというのです。すでに不動産屋(甲本雅裕)と売る契約していて借金の返済だけでなくキャンセル料まで用意しなければならないのでした。しかし、莉子には恩人の映画が大好きだった教師田中茉莉子(大久保佳代子)との約束がありました。はたして朝日座の運命はいかに。
茂木莉子は震災で家族がバラバラになってしまったつらい過去があり、救ってくれた教師が映画の配給会社にも務めていたことなど、震災と映画館の話はありますが、原発の話はほとんどスルーされていたようでそのあたりはちょっと物足りなさがあります。
また、ネタバレになりますが買取を予定していた方の飯舘出身の人の構想に「朝日座」も乗っかってしまうという方法が現実的で将来的にも安定経営ができるのではないかと思います。
良かったのは、ベトナム人役の佐野弘樹のたどたどしい日本語と「マリコチャーン、カワイイ」のセリフ、そして相手役の大久保がベテランとしての実力を発揮していました。
パンフレットの「映画を作った人たち」の紹介方法と「私の二本だて」がほのぼのしていました。
ところで、南相馬では普通に馬がお散歩しているのでしょうか?
タバコは、喬太郎師匠が喫煙していました。(☓)メタボで喫煙・・・コロナ重症化のリスクが高いですね。師匠のファンとして言わせてもらえば、「高座に専念してください。」ですね。
教師役の大久保佳代子は喫煙者の設定でしたが手にするだけで口には運びませんでした。でも病院の屋上でこっそり喫煙は(☓)