
「モンテッソーリ 子どもの家」 アレクサンドロ ムロ監督 仏 ○ ☆
イタリア人マリア モンテッソーリが20世紀初頭に始めた「モンテッソーリ メソッド」による幼児教育法に乗っ取り現在フランス最古のモンテッソーリ幼稚園を2年3ヶ月追ったドキュメンタリーです。
監督自身に子どもが生まれ育児法としてモンテッソーリ法を知り取材をはじめました。
ルーベにある幼稚園では2歳半から6歳までの幼児を1クラスにしてさまざまなモンテッソーリ教具の中静かに教育をしています。「子どもはお仕事が好き」ということで、包丁を使ったりハサミを使ってお花を生けたり子どもたちはやりたいことを自ら選んで始めます。中には何も見つからず友達がしていることをだまって見ていたり、ただウロウロしていたりする子も、眠くなってうたた寝をしている子もいます。何をしてもいいのですが、じゃまをしたり大声を出したりする子はいません。教師も声を出しません。教師はここぞという時にしっかり子どもの手助けをし、そのときは他の子が話しかけても「今はこの子だけ」と一人の子に集中します。その結果子どもも集中して取り組めるようになるのです。
教具を含め環境整備がきちんとされていてうらやましい限りです。人が生きることに大切なことは6歳までに身につける、という提言はそのとおりでしょう。教育関係者や子育て孫育てをしている人には是非見てほしい作品です。(☆)「集中」は大事!
タバコは、なし。無煙です。