
「星の子」 大森立嗣監督 ○
今村夏子原作の小説を久しぶりの実写映画出演となった芦田愛菜主演で描きました。
中学3年生のちひろ(芦田愛菜)は新人の数学教師林(岡田将生)に一目惚れし、授業中いつも似顔絵を書いています。帰りが遅くなったときその林先生に自宅近くまで車で送ってもらいますが、公園である宗教の祈祷をする両親の姿を見られ、「気持ち悪!」と言われてしまいます。実はちひろが小さく生まれそのうえ病弱で湿疹がひどかったときに、父親の職場の人から「金星の水」を進められその水で湿疹が完治したため両親はすっかりその団体にのめり込んでいました。姉はそんな両親を見限って家を出てしまい、母親の兄夫婦もちひろを両親の手から離そうとします。ちひろはどうするのでしょうか・・・。
芦田愛菜というブランド効果かどこにでもありそうな思春期の揺れる思いを芦田が演ずるだけでなにか特別な作品に思えてしまいます。ほぼ実年齢で秀作に参加できる彼女の次回作も楽しみです。
岡田将生はハンサムだけど性格が薄っぺらな悪役をやらせると右に出るものがいないし、高良健吾は神がかりな役は大変お似合いです。共演者にも恵まれました。
タバコは、なし。無煙です。