
「3月のライオン 前編」 大友啓史監督 ☓☓
羽海野チカ原作のコミックを二部作の実写映画化しました。
桐山零(神木隆之介)は小学生の時に交通事故で両親と妹の家族を亡くします。父親の友人の棋士幸田(豊川悦司)に引き取られプロ棋士の道を進みますが、幸田家の娘香子(有村架純)とうまく行かなくなり幸田家を出て中学生プロ棋士として自活していました。
さまざまなタイプの棋士に囲まれ研鑽を重ねます。そんな折、和菓子屋の一家と出会い家族のように迎えられますが、そこへなんと香子が現れるのでした。
将棋のことは全くわからなくても人間ドラマとして楽しめます。なんと言っても見どころは染谷将太の特殊メイクでしょう。筆者は「二海堂役のぽっちゃりくん、なかなかの演技派だけど今まで見たことがない新人だ」とすっかり騙されていました。後編も楽しみです。
タバコは、さすがにタバコ会社がスポンサーになっている将棋界ですから(JTの子会社テーブルマーク子供将棋大会など)無煙はありえないと思っていましたが、対局中に喫煙する棋士もいていくらなんでも禁じ手なのではないでしょうか。中学生棋士にタバコの煙を吹き付けるなんて虐待です。(☓☓)
エンドロールで「未成年者の飲酒は禁止されています。アルコールは入っていません。」のような但し書きが流れましたが、ぜひ「タバコは健康被害が大きいため、本物のタバコは使っていません。」という映画界になって欲しいものです。