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映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

ミュージアム

2016-11-23 | 2016日本語映画評


「ミュージアム」 大友啓史監督 ☓☓☓!

 巴亮介原作の人気サイコスリラー漫画を小栗旬主演で実写映画化しました。
 雨の日に起きる連続猟奇殺人事件を追う刑事の沢村(小栗旬)らは被害者にある共通点があることに気づきます。その共通点というのは実は沢村の妻遥(尾野真千子)にもあてはまることでした。担当を外された沢村は自分の妻と息子を救うためにひとりで犯人を追い詰めていくのですが・・・。
 「みせびらかし殺人鬼」という設定なので生々しい遺体が映し出されますが、こういったグロテスクな描写も過ぎるといつのまにか慣れてしまい最初の驚愕が薄れてしまうのが人間の感覚なのでしょう。そのあたりは「見せずに怖がらせる」手法をもっと勉強したほうが色褪せなくていいのではないでしょうか。同様のことは「カエル男」の特殊メイクにもいえます。あれではどこが妻夫木くんなのか声しかわからないですね。
 また、警察組織に女性の職員が一人もいないというのはいまどきおかしいのではないでしょうか。
 この手の作品を見るたびに「羊たちの沈黙」はすごかったと再確認してしまいます。もちろんヒッチコックの「サイコ」もすごい。
 あれこれ注文はありますが、「裁判員制度」「死刑制度」「冤罪」などについて再考させるきっかけになるかもしれません。ネタバレになるので明言は避けますが「あの病気」についても。
 タバコは、主役の小栗がたびたび喫煙、それも警察車両の中で喫煙する場面がありましたが、車内は禁煙にしましょう。「(タバコを)止めたんじゃなかったのか」という問いかけに「吸っていたほうが体調がいい」という内容の返事をしていましたが、それは「ニコチン依存症」というりっぱな病気だからです。上司役の松重豊もなぜか漫画喫茶の捜索中に喫煙。ギャグなのか「動物を虐待していません。」というクレジットがでましたが俳優は動物ではないということでしょうか。